武佐岳で地平線。

(2003年10月17日)

トップに戻る
旅行記メニューに戻る


 中標津にある武佐岳は地味な山です。
その理由はまずその容姿に特徴がないこと、次に夏の間、根室海峡から直接海霧が流れ込んで、
あまり展望がきかないことなどがあげられると思います。果たして本当にそうなのか、今回実際に登ってみることにしました。
今回のメンバーは、ましゅまろ夫婦と近所のN氏の3人です。


 子供を学校に送りだして、片づけもそこそこに、7時半にましゅまろ出発。
途中でN氏と合流して、弟子屈を出たのが8時。コンビニで昼食を買って、中標津郊外にある武佐岳登山口に着いたのが9時10分でした。
この登山口というのが、とっても眺めがよくて、中標津の酪農地帯が一望でき、開陽台の展望台よりいいかもと思うぐらいでした。
登山口からの展望 立派なトイレ 普通はここから歩く
普通は、登山者名簿のおいてあるこの登山口に車を止めて歩きます。笹の生い茂った道を歩き始めます。
今は木の葉も落ちてかなり見通しが利きますが、これが夏だと葉が生い茂っていて、ちょっとこわいかもしれません。
あまり一人では歩きたくはないですね。
2合目、山小屋 下部はだいたいこんな道 
40分ぐらいで2合目の無人の山小屋に着きました。そこからまた同じような両側笹原の林を抜けていきます。
以前はこの山は1合目が登山口で、4合目が山頂という区分をしていたのですが、今は10合区分に変わっています。
麓のあたりは紅葉がきれいです。
ふもとの紅葉 8合目 ダケカンバ帯を歩く
私にとって武佐岳は初めてです。
うちの奥さんは前に一度登っているのですが、その時は霧で何も見えず、延々と続く笹原しか記憶に残っていないそうです。
8合目から先は俄然勾配がきつくなります。ぐいぐい標高を稼いでいく感じです。
 背後に斜里岳 頂上のモニュメント
9合目のあたりからは斜里岳の頂が見えます。白く雪化粧しています。
登り始めて約2時間、頂上に到着しました。今日は絶好の快晴。道東一円が眼下に広がっています。
地平線を眺める クナシリ方面 羅臼岳方面
中標津の牧草地帯、遠くには阿寒連山、西別岳、カムイヌプリ、斜里岳、羅臼岳がみえます。
根室海峡に突き出た野付半島やその向こうには国後島が見えています。
根室から釧路にかけての地平線は、まさに丸く見えるような感じがします。
さえぎる物が何もない360度のパノラマです。ここは地球の丸さを実感できるところです。
さあ降りよう ヒグマの爪痕か 下から見た武佐岳
帰りは登山口まで1時間半で降りてきました。
岩場などがほとんどないので、かなり早く降りることができました。
武佐岳は晴れてさえいれば、かなり展望にすぐれた山だと思います。
道東の魅力的なポイントを、また一つ見つけました。


トップに戻る
旅行記メニューに戻る