西別岳花紀行

(2003年7月3日)

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 西別岳は摩周湖の南側に位置し、根釧台地を見下ろす山です。799.8mと低山の割には高山植物をたくさん見ることのできるところです。


 朝起きると夏にしては珍しく、そこそこ晴れているではありませんか。昨日斜里岳を登ってきたという北見のHさんとうちの奥様を誘って西別岳に登り ました。掃除を適当に終えて、9時半に宿を出発。途中コンビニでおにぎりを調達して、10時過ぎに登山口に到着しました。 登山口には車が20台近く停 まっていた。登山者名簿に記帳し歩き始める。気温は19°ぐらい。
  
 ウグイス谷と呼ばれる林の部分を抜けると、西別岳名物がまん坂が現れる。斜面に対してひたすら直登。
ここで体力不足の奥様は徐々にペースを落とす。北見のHさんはアレルギー性鼻炎の発作が出て、かなりしんどそう。リュックの脇にトイレットペーパーとスー パーのビニール袋をぶらさげている。2,3歩歩いては鼻をかんでいる。同じ鼻炎持ちの私はそのしんどさがわかるので、のんびり登ることにする。晴れている ので西別岳周辺の牧草畑では一番草の収穫が盛んにおこなわれている。その花粉が空気中に舞っていて、鼻炎を誘発するのかもしれない。
  
チシマフウロ、ヒオウギアヤメ、ヨツバシオガマなどの花が見え始める。振り返ると釧根地方の地平線が見える。
  
低歪化したエゾムラサキツツジなどが咲いている。そしてピークを過ぎると尾根に出て一気にお花畑が広がる。そしてその向こうには摩周湖が見える。
  
登山開始から1時間45分で頂上着。かなりゆっくりしたペースだった。頂上でお昼ごはん。今日は日曜日なので人が多い。Hさんの鼻炎も何とかおさまる。
  
えぐれているところは盗掘の跡、痛々しい。今も標茶山岳会など地元のボランティアによってパトロールが頻繁に展開されている。
貴重な自然は地道な努力によって守られている。
  
ハクサンチドリ、エゾスカシユリ、コマクサ、ミヤマオダマキなどの花を見ることができた。
 
地平線に向かって一気に降りていく。
下りは1時間ぐらい。
気持ちのいい夏の1日を過ごすことができた。


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