オダイトーでキャンプ

(2003年5月24日)

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 毎年、年に一度は旅行に出かけています。もともと旅が好きでこの仕事を始めたのに、実際には自分たちが旅に出ることは滅多にありません。特に子供 が学校に上がってからは気軽に休ませることもできず、ますます動きづらくなっています。それでもたまには旅をしようと、お客さんの少ないこの時期、キャン プに出かけました。


 で、今年選んだのは、別海町にある尾岱沼青少年旅行村キャンプ場。ましゅまろから車で1時間30分です。
天気予報では晴れのはずなのに、標津に近づくにつれて、空はどんよりしてきて、気温もどんどん下がって10°ぐらいにしかなりません。
 まずキャンプ場に着く前に、標津町にあるポー川史跡自然公園に入りました。何度か横を通ってはいるのですが、310円の入場料が惜しくて今まで入ってい ませんでした。園内にある標津湿原の木道を歩きました。夏になればコケモモやヒメシャクナゲ、イソツツジなどの花が見られるらしいのですが、今はエゾエン ゴサクぐらいしか見あたりませんでした。海沿いのせいか風が強くて、体が冷え切ってしまいました。史跡自然公園には湿原のほか竪穴式住居や開拓の歴史を伝 える歴史民俗資料館があり、それなりにためになりました。
標津湿原
 さて、ポー川史跡自然公園をあとにして、尾岱沼青少年旅行村キャンプ場に入りました。対岸に野付半島が見え、野付湾に面した静かなキャンプ場です。施設 的にも整備されていて、夜9時までなら管理棟の休憩室でテレビも見ることができます(キャンプに来てまでテレビを見ていてどうするんだ)。受付では、バン ガローを使ってもらっていいですよと言われたのですが、せっかくだからテントを張りました。天気はいっこうに回復せず、あいかわらずどんよりした空です。 そして気温もあがらず、夕食の焼き肉を食べても余りあったまりません。
 ちょっと冷え切った体をあっためようと、お風呂に入りに行きました。尾岱沼漁港の前にある野付温泉、浜の湯です。表から見ると、普通の銭湯ぽいのです が、露天風呂もある天然温泉です。塩化ナトリウム泉とアルカリ性単純泉のふたつのお湯がありました。アルカリ性単純泉のほうは肌がすべすべになります。塩 化ナトリウム泉も冷え切った体を、芯からあたためてくれました。このあたりで温泉に入ることはまずないのですが、意外とおすすめの温泉です。370円で す。
尾岱沼青少年旅行村
 で、寒い夜が明けて、テントから出てみると、あいかわらず重苦しい雲が垂れ込めていました。野付湾から登る日の出が見たかったなあ。朝食を済ませた後、 野付半島を歩きに来ました。車を出ると寒い風が吹きつけてきます。トドワラまで歩くのもつらいので、車をもう少し進めて灯台までの道を少し歩きました。途 中の小さい沼にはなんとまだオオハクチョウがいました。春になってもシベリアに帰りそびれたのでしょうか。そのほかにもタンチョウ、キンクロハジロや、オ ナガガモ、マガモなども見ることができました。またオジロワシも間近で見ることができました。野鳥を見るにはここはおすすめのところです。野付半島にいく なら、双眼鏡を持っていくことをおすすめします。
野付灯台 
これからどうしようかと言うことになり、選択肢としては、(A)中標津で買い物をして寿司ロードでお昼を食べて帰る。(B)風蓮湖、霧多布経由で帰る。 (C)どこにも寄らずにまっすぐ家に帰る。など考えられましたが、(B)案の霧多布経由で帰るが採用されました。
霧多布岬(湯沸岬)を少し歩き、海面を双眼鏡でのぞき込みながら、アザラシを探しました。結構簡単に探し出すことができて、30分弱歩いた中でも4回発見 することができました。
オジロワシ
 今回のキャンプは、天気にも恵まれず、また熊に合うこともなく、あまり刺激的ではなかったかもしれません。
 それでも家でくすぶっているよりは、出かけてよかったと思います。
 キャンプに出た1週間後の週末、台風の影響で、道東は雨模様でした。先週出かけておいてよかった。

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