辺計礼山(ペケレ山)に登る。

(2004年9月18日)

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辺計礼(ペケレ)山は732m。阿寒横断道路(国道241号線)を弟子屈の町を抜け阿寒湖方面に向かう途中に見える山です。アイヌ語 で明るい山と言う意味があるそうです。
 雌阿寒岳やオンネトーに行くとき、いつも気にはなっていたのですが、今回同行してくれる人がいたので、急遽二人で登山隊を編成しました。

 同行してくれるのは、うちによく泊まってくれるOさんと一緒にいくことにしました。Oさんは弟子屈に通い続けて早十数年。川湯硫黄山や川湯湿原などあま り人の入らないところまで入っている弟子屈にとても詳しい人です。
 ペケレ山について書いたガイドブックがなかったので、ネットで関連サイトを検索、プリントアウトしました。便利な時代になったものです。
  
 国道241号線(阿寒横断道路)を弟子屈から阿寒湖方面に走り、弟子屈の町を抜け悪天候時の通行止めゲート手前に辺計礼山登山口という看板があります。 そこを数百m直進すると鹿よけ柵があり門が閉まっていますが鍵はかかっていません。門を開けて林道のゲートも通過して、車で2kmぐらい走ります。すると ちょっとした広場があり登山口の標識があります。ここから先は作業用林道のようですが、道の中央部が流出しているため車で走るのは不可能です。午前11時 登山開始。
  
 植林された林の中の道を歩きます。人気がなく、これまで歩いた後も見受けられません。道にはエゾシカなどの動物の足跡だけが見られます。いかにもヒグマ の出てきそうな薄暗い林ですが、ヒグマの足跡は見られませんでした。
山の斜面に対して最大傾斜線をまっすぐに登るのでけっこうこたえます。
 その斜面を登ったところ(30分ぐらい経過)で右方向に曲がる登山道の標識が出てきます。それにしたがって林道幅の道を歩くと、100mぐらいで道は行 き止まりになります。おかしいなと思って、さっきの標識のところまで戻りました。よく見ると幅広の道の左脇、登山道の標識のところに狭い熊笹の踏み分け道 が延びています(上の中央の写真、人が立っているほうの道は行き止まり)。そこから先は斜面をジグザグに登っていく、細い道が続きます。熊笹が道の両側か らおおいかぶさっているので、夏はダニがすごそうです。
  
 20分ぐらい歩いて尾根に出ました。阿寒横断道路や阿寒連山などが目に入るようになりました。
北側の眼下にはスキー場のあるビラオ山が見えます。今日は気温が高く全体に展望がかすんでいたのですが、カムイヌプリ(摩周岳)斜里岳、屈斜路湖が見えま した。
 12時頂上到着。約1時間で登頂しました。頂上からは360度の展望が楽しめます。西側は雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士が間近に見えました。空気が澄ん でいれば大雪の山まで見えるかもしれません。
 
 頂上は笹が刈られていました。秋のさわやかな風が気持ちよかったです。1時間ぐらいで登れて、展望もいいのに地元の人でも登る人は余りいない山です。な にか自分たちだけが知っている、とっておきの場所を見つけたような、とても得したような気分になりました。
 下りは約45分で登山口まで戻りました。途中ミスコースしそうな作業道の分岐がありました。登るときから道の分岐には気をつけていたほうがいいかもしれ ません。

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