羅臼湖は知床峠の近くにある湖です。1時間あまりハイマツ帯の中を歩くので、一般の観光客はあまり足を踏み入れることのないところで
す。今回お客さんと一緒に紅葉トレッキングに出かけました。
羅臼湖は知床半島のど真ん中にあり、ヒグマの生息域です。紅葉がきれいだと言う話は聞いていたのですが、単独行動は怖いので、お客さ
んや近所の知り合いを誘ったりして、総勢6名で出かけました。
9時にましゅまろ出発、途中斜里のコンビニで食料調達、知床自然センターでトイレ休憩を済ませました。羅臼湖入り口に到着したのは11時過ぎでした。羅
臼湖の入り口は知床峠の駐車場から3キロばかり羅臼側に降りたところにあります。こげ茶色の四角い建物が目印です。
なお入り口には駐車場はありません。
入り口には9月16日にヒグマ出没とかかれた看板が立てられていました。ここはヒグマがいて当たり前のところなのです。みんな鈴を携帯し、クマ撃退スプ
レイも念のため持っていきました(一説によると気休めにしかならないらしいです)。
入林者名簿を書いてから歩き始めました。10メートルも歩くと道がぬかるみ始めます。木曜日から3日間雨が降り続いたので、道の状態ははとてもぬかるん
でいました。うちの子供以外はみんな登山靴だったのだけど、今日は長靴のほうがよかったのかもしれない。これでも昔に比べたら、木道ができて、かなり整備
されています。
今日は雨こそ降っていないものの、低い雲が立ちこめていて、羅臼岳の上部は見えません。それでも峠から羅臼岳の中腹にかけては紅葉が見事です。
羅臼湖に至る道には五つの沼があります。それぞれ違った表情をしていて、飽きさせません。
特に四の沼から先はぬかるみがひどくなります。水たまりになっていて、ほとんど道を歩けずクマ笹をかき分けて歩くような感じでした。
普段なら1時間あまりで到着する羅臼湖も、きょうはたっぷり2時間かかりました。正面に羅臼湖そして知西別岳が見えました。頂上は雲に隠れて見えなかっ
たのですが、中腹には紅葉があふれていました。テラスになっている先端部で昼食を摂りました。
帰る頃には海のほうから霧がどんどん流れてきました。来るときに見えていた羅臼岳も帰りには中腹すら見えませんでした。知床横断道路の羅臼湖入り口に
戻ってきたのが午後3時頃、予定よりずいぶん遅くなってしまいました。靴はもちろん、パンツも膝のあたりまでどろどろになっていました。
今回は秋の長雨の合間をぬって羅臼湖に挑戦しましたが、時期的にはこのときがベストだったと思います。北海道で紅葉と言えば大雪が有名ですが、道東にも紅
葉が美しいところがたくさんあります。道東の秋もまた魅力あふれる季節であることを再認識しました。今度は天気がいいときに行きたいですね。
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