こりもせず斜里岳(続編)。

(2003年10月10日)

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 斜里岳(1547m)には、先月も登りました。その時は快晴なのに山頂部分にだけ雲がかかっていて頂上についても全く展望がききませんでした。苦 労して登ったので、とても悔しく、いつかまた再挑戦してみたいと思っていました。今回天候が安定し、天気予報でも全道的に晴れ、仕事もそれほど忙しくない ので、一ヶ月ぶりに登ってみることにしました。捲土重来、最近の言葉で言うとリベンジです。


 今回は4時半に起床し、5時にましゅまろを出発。清里のコンビニで食料を調達しました。朝焼けの斜里岳がとてもきれいです。清岳荘登山口についた のは6時20分でした。今日は早起きして出発しましたが、これは私の仕事(民宿)の関係で、一般的にはもう少しゆっくり行動しても全く問題ありません。た だ、この時期は日没が早いのと、午前中のほうが天気が安定していることもあって、早めに行動しました。
 登山者名簿に記入しましたが、その時点で今日山に入っているのは私が最初でした。
朝焼けの斜里岳 登山口 
 天候は一応晴れていましたが、風が強く、雲の流れが速かったです。昨日の天気予報では今日も快晴のはずです。山小屋の管理人のおじさんにも山頂は南風が 集中的に吹くから気をつけるように言われました。
紅葉がきれい ロープでよじ登る 
 沢づたいにズンズン登っていくと、頂上のほうは何となくどんよりした雲に覆われているようです。なんとなく前回のことが思い出されて気持ちも少しどんよ りしてしまいます。歩く足取りも心なしか少し重くなってきました。
胸突き八丁 馬の背 わかりにくいですが国後島です
 沢の部分を通過し、胸突き八丁と呼ばれるガレ場まで来ると雲の流れが思ったより早い。南側からどんどん白い雲が流れ込んでいます。そして馬の背に出る と、なんと青空が広がり、その向こうに野付半島と根室海峡が見えました。南側は本当なら摩周湖や屈斜路湖が見えるはずですが、雲が厚くて今日は見えませ ん。
オホーツク海 知床方面の展望 登頂記念
 9時に頂上到着。心配していた風もほとんど収まっていました。オホーツク海側と根室海峡側はほぼ完璧に展望がきいています。眼下に国後島から野付半島、 知床連山や斜里や小清水の町、規則正しく並んだ防風林が見えます。来てよかった。
摩周湖方面は雲に覆われていた 頂上を振り返る 熊見峠に至る新道
 当然頂上には私しかいなくて、この景色は私一人で独占です。なんだか気分がいいですね。頂上で30分ほど写真を撮ったり、展望を楽しんだりした後下山開 始。今日は上二股と言うポイントから新道コースを通って降りることにする。実は新道コースを通るのは今回が初めて。ダケカンバとハイマツの間をぬっていき ます。沢を通る旧道と違ってのんびり降りることができる(降りると言っても熊見峠までは尾根を遠巻きに登っていきます)。コケモモの実がいっぱいなってい ました。シマリスも時々顔を出しました。
シマリスがいた  清里から見た斜里岳
 一部のガイドブックには新道は時間がかかると書かれていて、私もそれを信じて、これまで旧道を降りていたのですが、新道をおりてもそれほどかかる時間は 変わらなかったように思いました。沢を下らなくていい分、滑落の危険が少ないので、やはり下りは新道の方がいいでしょう。新道が終わり下二股ポイントに出 ました。ここから30分ほど沢を何度か横切りながら、登山口まで無事戻ってきました。12時10分でした。麓の付近は紅葉が盛りでした。登山者名簿を見る と正午の時点で今日斜里岳に入ったのは私を含めて4人だったみたいです。降りきったときには南側の雲も切れたみたいで、青空が広がっていました。

 山はその時の気象条件によってその表情を変えます。斜里岳は私にとって過去2回は雲の中、1回は強風、そして今回は穏やかな表情でした。これからも天候 には十分注意を払って、山を楽しみたいです。


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