東北へ行って来た。
ましゅまろファミリーの東北旅行
毎年11月は宿を休館にします。開けていてもお客さんがいないからです。今年はその期間に思い切って東北に旅行に行くことにしまし
た。来春からは娘も小学校、そうなると秋に家族一緒に長期間旅行に行くというのも、なかなかできなくなるなと思ったからです。それから、我が家の愛犬トロ
も今年で12才、トロも体力的に今年あたりが旅行できる限界かなとも思いました。妻と娘ははじめての東北。私は10年ぶり、2回目の東北旅行です。 |
苫小牧から八戸、十和田湖、奥入瀬へ 11月4日 ましゅまろを出発。苫小牧からのフェリーが夜の12時半発なので、けっこうのんびり出かける。お客さんはよく苫小牧発着のフェリーでよく来るけど、私た ちが苫小牧のフェリーに乗るのは、今回が初めてだ。各社のフェリーが乗り入れているので、乗船名簿を書き間違えないようにしよう。 11月5日 9時30分八戸上陸。フェリーターミナルでトロを散歩させてから、十和田湖方面に向かう。このあたりは魅力的な温泉がいっぱいある。千人風呂で有名な 酸ヶ湯温泉や、青荷温泉。どれも入ってみたいのだけど、時間がないので、うちによく来るお客さんが勧めていた蔦温泉に向かう。いかにも歴史を感じさせる宿 のたたずまい。宿の裏には静かな散歩道があり、蔦沼というブナの森に囲まれた小さな沼まで歩ける。 お風呂のほうは、ぴかぴかに磨き上げられた廊下を通って、檜づくりのお風呂に入る。何でも湯船の底からお湯が沸き出しているらしい。いかにも雑誌「サラ イ」などで特集されそうなお風呂だな。 次に奥入瀬渓谷に向かう。行く前は紅葉はとっくに終わっているかもしれないと思っていたのだが、実際にはけっこう紅葉も残っていて、なかなか良かった。 新緑の頃もきれいなんだろうな。 この日は八幡平にある旅人宿ゆきの小舎にお世話になる。「とほ」に載らなくなったので、やめたのかと思ってる人がいるかもしれませんが、ゆきさんもイク オさんも元気で宿をやってます。 |
東北の温泉はいいぞ! 11月6日 夜降っていた雨もなんとか上がり、八幡平に向かって出発。とは言うものの、アスピーテラインは11月4日で封鎖され、後生掛温泉までしか行けない。後生 掛温泉は湯量の豊富な湯治場。箱蒸し風呂や泥湯、露天風呂などいろいろなお風呂があって楽しい。 昼食を取った後、田沢湖へ向かう。今日の宿は、田沢湖高原の奥にある乳頭温泉郷の中の孫六温泉。山あいの中にある、まるでつげ義春の漫画に出てきそうな ひなびた温泉宿。建物はけっして立派とは言えないが、素朴さがいいです。宿には露天風呂が二つ、そのほかに三つのお風呂がある。東北の温泉情緒を満喫でき ました。 |
花巻で宮沢賢治にひたる。 11月7日 孫六温泉を出て、秋田を通過し、岩手県に入る。盛岡手作り村というところに寄る。南部煎餅や南部鉄など、岩手の民芸品を製造しているところが見学でき て、販売もしている。作っているところを見ると、ついつい欲しくなってしまいます。 宮沢賢治のふるさと花巻に向かう。宮沢賢治は妻がけっこうファンで、実家には全集もそろえていた。私は若い頃、読んでみたが、童話は余りよくわからな かった。「春と修羅」などの詩集のほうがどちらかというと好きだった。花巻農業高校の敷地内にある羅須地人協会(賢治の家)を見た後、新花巻駅の近くにあ る宮沢賢治記念館を見学し、隣にある、注文の多い料理店をモチーフにしたレストラン山猫軒で昼食を取る。その後、北上川にあるイギリス海岸に行く。一歩は ここで足を滑らせて服が泥だらけになってしまった。 この日は、遠野ユースホステルに泊まる。YHに泊まるのは、久しぶりだけど、その設備の充実ぶりには驚く。部屋にはテレビがあるし、お風呂はいつでも入 れるし、朝シャンもできる。ましゅまろのように貧乏なところには夢のまた夢かな。 |
遠野で民話の世界を歩く。 11月8日 朝から快晴。一日遠野を観光。まず、伝承園に行って曲屋などを見る。カッパ淵、デンデラ野、水車小屋などを見て回る。北海道とは違った農村風景が新鮮 だ。とおの昔話村で語り部のおばあちゃんから「ざしきわらし」や「おしらさま」などの昔話を聞いた。 市街から少し離れたところにある巨大な曲屋「千葉家住宅」や続石などを見て、今日の行動を終わる。今日も遠野YHに連泊。 |
爆走1000キロ。本州を半分縦断 11月9日 遠野YHをでて、東北道をひたすら南下。今日は1日中高速道路を走る。かみさんにも運転を替わってもらう。かみさんは普段道東限定免許とかいってたけ ど、今日がとりあえず本州の道路デビューとなる。これでかみさんの免許は道東と本州の一部の高速道路限定免許ということにしておこう。 東北道、常越道と走って、新潟県柏崎までたどり着く。今日一日で500キロ近く走った。 |
11月10日 柏崎を出て、今日も北陸道をひたすら南下する。今日も500キロ近く走った。午後6時実家のある大阪に到着。なにより無事故でここまでたどり着けて、ひ と安心。かずほやトロもなんとか体調を崩さずに旅を終えることができた。 関西の人間にとって、東北はとても遠いところのように感じるが、実際走ってみると、やっぱり遠い。フェリーや飛行機を使って、沖縄や北海道に行く方が 手っ取り早かったりする。でも、やはり一度は行っておきたいところだと思う。今回は東北で4泊しかしなかったけど、もっと時間が有れば、まだまだたくさん まわりたいところがあった。東北の魅力はその奥深さかもしれない。 |