めまるの生い立ち!



第一章 めまるがウチに来た!

1990年、当時私(主人)は練馬のアパートで一人暮しをしておりました。
ここに入居した時は、ペット禁止と言われていたのですが、いざ住んでみると、
あちこちの部屋で動物を飼っているではありませんか。
子供の頃から動物好きだった私は、すぐになにか飼いたいと思うようになりました。
ただし、あまり大きい動物は飼えないだろうし、小さい犬はキャンキャンうるさくて、近所迷惑。
そこで思いついたのが、猫でした。(当たり前ですね、そんな事。)
もちろん、買うのは無理だと思ったので、周りの友人達に猫を探していると伝えました。
それから数日、友達の友人宅で猫が生まれたとの情報が入ってきました。
すぐに友人に頼み、1匹頂けることになりました。
ただし、生まれたばかりでは、親から離して育てることは出来ないという事で、1ヶ月待つ事に・・・・。
待っている間の1ヶ月間は、しょっちゅうペットショップに足を運び、猫用のトイレを買ったり、
猫用粉ミルクを買ったり、これはこれで結構楽しい時を過ごす事が出来ました。

そして三月の下旬、ついに我が家にやってきました、一見アメショー?にも見える、
手のひらサイズの雄猫、もちろん雑種!でも、メチャメチャ可愛い・・・。
とりあえず、来たのはいいがなにをして良いのかわからない?
ミルクを与えてみたり、出もしないのにトイレに座らせて見たり。(^^;
(この時点では、自分でおしっこが出来ないため、私がちんちん(失礼)をさすってやらないと、
出ませんでした。)
まあ、とにかくその日は一日中猫をかまってました。
そうして、めまると私の二人五脚?の、生活が始まりました。

少しづつ私に懐いてきて、寝るときはダンボールの箱に入れておくのに、
いつのまにか私のふとんに入っていたりして、本当に可愛い奴です。
我が家に来て、しばらくはミルクだけだった食事も、やっとキャットフードを食べるようになり、
ますます元気に暴れまわる毎日。
そうそう、おしっこを自分でするようになってから、トイレの場所を教えたのですが、
これはあっというまに覚えてくれました。「天才猫?」そんな事も頭をよぎるほど・・。(親ばかですか?)
ただ、後で聞いた話なのですが、猫は結構簡単にトイレは覚えるそうです。(^^;

それから数ヶ月がたち、体も大きくなってきたので、そろそろ外に出してやろうと思い、
私が昼間いる時は、玄関を開けっ放しにしてやることにしました。
さすがに始めはなかなか外には行きません、玄関と外の境の所から覗くだけ。
人が通れば走って私の所へ戻ってきます。(笑)
まあ、これも最初の内だけだろうと思っていたら、1ヶ月たっても出るのは玄関から半径2メートル位。
どうやらコイツはかなりの臆病者らしい。
その後も、めまるの行動範囲が広がる事はありませんでした。

こんな感じで、めまると私の生活は、一年が過ぎようとしていました。
ここまではたいした事件もなく、病気一つせず元気に育ってくれ本当によかったです。

第二章 新しい生活

実はこの後、私はちょっとした事情から実家に戻ることになりました・・・・・。
もちろん、めまるも一緒です。
(私の実家はマンションなので、当然動物を飼うことは禁止されています。
かといってめまるを置いてくるわけにもいかず、こっそり飼うことに。)

実家での新しい生活が始まり、めまるの周りには私以外の人間が、いっきに四人も増えました。
(ちなみに、父、母、兄、それからいとこの女の子)
始めのうちは馴染めないようでしたが、だんだんと私の家族にも慣れていきました。
もちろん、私に一番懐いているのは、当然のことなのですが・・。(^^;
まあ、家が変ったところで別に問題無いだろうと、思っていたのですが、この家に来てから、
よく病気になるようになりました。
病気といっても大半が風邪をひく程度なんですが。
所が、何年かたってからある病気になってしまいました。
その病名は、尿道閉塞(にょうどうへいそく)。
この病気は、雄猫がなる病気で、尿道に砂粒大の結石などが詰まり、尿が出なくなってしまうものなのです。
原因はいろいろあるらしく、あえてここでは説明しませんが、よくドライのキャットフードを食べさせていると、
この病気になる事があるそうです。
なぜ、この病気になったことが分かったかと言うと、トイレでおしっこをしようとしているのに、
少ししか出ないことや、たまに血が混じるようになったからなんです。
とりあえず病院に連れていき、詰まった結石を取ってもらいました。
その後も数ヶ月に一度、この病気なるようになってしまいました。
そして、一度だけ入院する事に・・・・・。
入院中は、毎日治療をするのですが、先生だけだと暴れてしまい、手がつけられないと言われ、私が行くことに。
病院でのめまるは、ケージに入れられて、入口には外が見えないようにカバーがかけられていました。
(カバーをしないと、他の患者さんが来たときケージの中で、暴れてしまうそうです。)
私が診察室に入ったときは、ケージの中でものすごい声を出して暴れていためまる、カバーを取って中を覗くと、私に気づき、突然猫撫で声に、さすがにこの時は私も飼い主冥利と言うか、コイツは私の猫なんだと思いうれしかったです。
この後も毎日病院に通い、1週間ほどで退院することが出来ました。
(念のため言っておきますが、この時点ではドライのキャットフードは与えていませんでした。もちろん今も。)
一応退院してからは、この病気になる事はなくなり、一安心と言ったところです。


第三章 行方不明・・・・。

ここで少し話を短縮させていただきます。
練馬に居る頃は、まったく外に出れなかっためまるですが、実家に来てからは外に出れるようになり、
毎日のように外に出かけるようになりました。
(この時点では、管理人から許しをもらい堂々と飼っていました。)
外に出るのは良いのですが、時々1,2日帰ってこないときもあり、始めのウチは結構心配しましたが、
それでも、いつもちゃんと帰ってくるので、これが普通なんだなと思い始めていました・・・・・。
1997年7月、事件はこのとき起こりました。(おおげさかな?)
ある朝、外は曇り空だったのですが、めまるが外に出たがってうるさいので、外に出してやる事にしました。
いつもはだいたい、一回10時頃に飯を食べに帰ってくるのですが、この時は帰ってきませんでした。
昼過ぎになり、雨が降ってきたのです。
これは前からあった事なのですが、雨が降るとどこで雨宿りをしているようで、帰りが遅くなる事が多かった
んです。そして、その日の雨は夜まで続きました・・・・。
結局その日は帰らなかったのですが、あまり気にしてませんでした。
しかし、次の日もまたその次の日も・・・・・・・。
めまるが帰ってこなくなってから4日がたった時、さすがに私も心配になり近所を捜す事にしました。
ただネコの行動範囲を探すのはさすがに無理がありました。
犬なら道を歩いているでしょうが、猫はどこでも行ってしまうので探しようがなかったのです。
一応近所はだいたい捜しましたが、結局見つかりませんでした・・。
私の家は坂の途中にあるのですが、坂を登るとすぐに国道に出ます。
ここは渡らないだろうと思った私は、国道のむこう側は探しませんでした。

時は過ぎ、1ヶ月がたとうとしていました。
この頃の私は、正直半分あきらめていました・・・・・。
ただ、生きていて欲しい、それだけを祈りながら・・・・・。
当然普通に考えれば、猫の方が先に死んでしまうのはしょうがない事ですが、出来る事なら私の見てる前で
死んで欲しかった・・・。
最後までちゃんと世話をしてやりたかった・・。そう思っていたのです・・・。


最終章 奇跡

ちょうど2ヶ月たったある日、同じマンションに住む方から電話がありました・・。
その方は、先ほどめまるに似た猫を見かけたと言うのです。
私は慌ててその場所に行きました。
その場所とは、なんと!国道を渡ったすぐの所にある、神社の近くの駐車場。
私の家から直線距離で、わずか150メートルほどの所であります。
とりあえず辺りを見て歩いたのですが、めまるの姿は見当たりません。
そして私がうろうろしていたら、駐車場の隣に住んでる方が私に声をかけてきました。
私はその方に事情を話すと、なんとその方は神社に捨てられる猫の為に、自分の家の庭に捨て猫用にエサ
を置いているというのです。
そこには何匹もの猫が来るらしく、めまるの特徴を言ってもよくは分からないとのこと・・。
しばらくその方と話しをしていると、突然その方が「あれは!」と、駐車場に置いてある車の下を指差しました。
私がその車の下を除くと、そこには、ガリガリに痩せ、毛は茶色く汚れためまるがいたのです。
右頬の辺りは喧嘩でやられたのか、大きく皮膚がはがれ、まだぶら下がったまんまで残っていました・・・・。

私はすぐにでも捕まえて連れて帰りたい、そう思ったのですが、さすがに2ヶ月も家も離れていたせいか、
近づくと逃げてしまいます。
何回か試したのですが、ぜんぜん駄目。
「今日はあきらめよう、下手に追い掛け回してここから離れては困る」そう思いその日は帰りました。
次の日の朝、私はめまるを私の近くにおびき寄せようと思い、サンドイッチを買っていきました。
現場に着いた私は、しばらく辺りをうろうろしていました。そんなに簡単には出てきてはくれないだろうと思い
ながら。
現場に着いて1時間ほどたった頃でしょうか、近くの生垣からガサガサと音が聞こえてきたのです。
私が生垣のむこうを覗くと、そこにはめまるの姿がありました。
そしてしばらく様子を見ていると、めまるは駐車場の車の下に落ち着きました。
私はすかさず自分の車からサンドイッチを取りだし、めまるに少しだけ近ずきました。
このときの距離約7メートル位、私はそこにしゃがんで、少しだけちぎったサンドイッチをめまるのいる車
の下に投げました。
始めはめまるも少し警戒しているようでしたが、すぐにそのサンドイッチを食べ出しました。
「よし、これなら大丈夫!」そう思い、今度は少し手前に投げてやりました。
こうやって少しづつ私の近くまでおびき寄せようとしたのです。
しかし・・・・・。2回目に投げた奴は、咥えてすぐに車の下に戻ってしまいました。
「なぬ?なかなかやるなお主!」
仕方なく、今度は小さくちぎって(無くなるとやばいから)再度投げてみました。
今度はバッチリ!その場で食べました・・。「ハッハッハ!所詮猫じゃ!」
そうして少しづつそばまで近づけて行きました。
そして、とうとう私の手から直接食べたその時です。
「ガバッ!」(そんな音がしたような…(^^;)
めまるを両手でつかみ、すぐに車の中に押しこみました。
車に入れてしまえばもうこっちのもの。
めまるは助手席の下の方で丸くなって怯えて?います。
このまま医者に連れて行き、頬の治療をしてもらい、家に連れて帰りました。
2ヶ月振りの我が家、始めは落ち着きませんでしたが、しばらくするとエサを食べ始め、私にもすり寄って
きました。
ウチの家族もみんな喜び、本当によかったです。
この後、見つけてくれたマンションの方と、エサを与えてくれていた方に、お礼をしておきました。

こうしてめまるの行方不明事件は、無事解決致しました。
現在は、外には出しておらず、家の中を駈けずり回っております。
14歳になり猫としては、かなり年をとってきましたが、私にとってはいつまでも可愛い息子のような存在です。
いつでも一緒にいられるように、仲良くやっていきたいと思います。



追伸 2005年1月、14歳と10ヶ月で癌のため他界致しました。
彼の死はたいへん悲しいものでしたが、彼から貰ったものはたくさんあります。
ありがとうを言ってお別れしました・・・

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