2004.12.26 定期健診
yukiの病気は肺動脈弁狭窄症という先天性の心臓奇形です。
主治医の先生、大学院で循環器の勉強をされています。
今日の検査は血液検査(CBC,化学検査6項目)心電図、レントゲン、超音波。
3ヶ月分の薬をもらいました。
参考)この病気の手術について
・開心術
・バルーン法
・鉗子で弁の癒着を破る方法 人工心肺を使う開心手術の費用は100万ほどかかります。
すべてが使い捨ての為で、これは人件費を含まない金額です。
良く牛の処理弁を使うと聞くので弁を取り替えるのかと思っていたら、
そうではなく肺動脈弁辺りの血管を切開して、そこに牛の処理弁を当てて血管を広げるそうです。
肺動脈弁は3枚のうち1枚なくなる形となり、血流はスムーズになっても、
血液の逆流は起きるわけで、根治手術というわけにはいかないようです。
軽度の場合、バルーン法という風船を入れて狭窄部を膨らませる手術もありますが、
再狭窄してしまい、持っても1年とかいう単位だそうで、あまり期待出来ないようです。
血管を切開して、鉗子で弁の癒着を破る方法もあるが、手探りの為リスクも大きいそうです。
2005.7.17 定期健診
yukiの肺動脈弁は、「開かないし、閉じない」という事です。
肺動脈弁の突出、これは弁が充分に開いていないので、
血液を押し出す時に、膨らんでしまうからです。
レントゲンでも確認できます。
顕著な右心肥大の進行は見られませんでした。
肺は、末梢まで血流はあり、それがレントゲンで確認出来ます。
心臓は肺の末梢の血管まで、、一生懸命血液を送り出しているようです。
あの3mmの隙間から・・・
肺への血流が減ると、肺は硬くなり繊維化してしまいます。
お薬は、心臓の薬、マレイン酸エナラプリル(エナラメルク)4ヶ月分
肺炎の薬は、消炎剤リゾチームと抗生剤ラリキシン。
3週間後に再診です。
2006.1.15 定期健診
今回の圧較差は、27〜28mmHgくらい。 心臓の肥大も進んでいませんでした。
ただ、前回肺炎?と思われた陰影が相変わらずで、「肺の透過性が悪い」です。
「病態が軽度なので、肺の末端まで血液が通っている」
と思われていたのですが・・・
・肺動脈弁狭窄症(PS)があるのに、血管が肺の隅々まで写るのはおかしい。
・PSと肺の異常は伴う事が多い。
などから、この影は肥厚した血管かもしれないという疑いが出て来ました。
肺の血管の壁が先天的か、PSに伴って肥厚しているのかもしれないそうです。
そうなると、血管の内腔が狭く血液の流れが悪くなり、肺の血管の血圧が上がり、
「肺高血圧症」になってしまいます。
人間でも、原発性の肺高血圧症の治療はとても困難なようです。
3歳9ヶ月になり、心臓の方は落ち着いている状態なので、
検査は1年おきぐらいでもいいかも?という事でした。
肺に関しても経過観察です。
薬は、マレイン酸エナラプリル2.5g/日を半分、変わらずでした。
2006.11.5 定期健診
それが流速などの数値が低い原因なのかも??
軽度ではあるけれど、確実に進行はしているようです。
安静、心臓処方食、ACE阻害剤の服用が治療になります。
もうすぐ5歳。
元気で長生き出来るように、ますます気をつけて行きたいと思います。
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yukiはその後、2012年6月に胆管閉塞しもうダメかと思いましたが奇跡の復活。(ブログで記録しています)
胆泥&胆嚢粘液嚢腫を抱え、慢性膵炎、腎不全と闘い、2017年7月に15歳3ヶ月で永眠しました。
1歳未満からの早期の投薬が必要だったのか?個人的には疑問を感じていました。