千葉県市川市のみやお整形外科（整形外科　リハビリテーション科　膝足関節外科）のHP

Ｑ）小児の骨折について

Ａ）小児の骨は柔らかく弾力性があるため、大人のようにぽっきり折れずに、水分を多く含んだ
若木が折れ曲がるような形で折れることがあります。これは腫れも変形も少ないことがあり、打
撲や捻挫と勘違いされやすいです。また骨の端に成長線（成長に従って骨が伸びる部分）が
あり、ここがひどく傷ついたり、ずれたりすると、成長障害を起こすため、まっすぐだった骨が
徐々に曲がって成長していくことがあります。

またその一方で骨の真ん中に近い部分なら、折れたところが多少ずれてくっついていても、成
長にしたがい徐々に自然矯正されることもあります（骨改変（こつかいへん））。また骨癒合（骨
がつくこと）までの期間は、大人に比べて早いため、治りはいいのですが、そのため最初に捻
挫などと誤診され、遅れて発見されると、ずれた位置でくっついてしまい手術をしないと戻せな
くなってしまうこともあります。以上のように子供の骨折については大人と異なる部分があるの
で、きちんとした早期診断と治療が必要ですので、ご注意ください。