千葉県市川市のみやお整形外科(整形外科 リハビリテーション科 膝足関節外科)のHP


Q)以前より首が変形していると言われ、肩こりと両手のしびれがあったのですが、最近ひどく
なり細かい作業もしにくくなってきました。



A)60代の方で首の痛みがあるというと変形性頸椎症が考えられますが、今回は両手のしび
れと指の動きにくさ(巧緻運動障害〜こうちうんどうしょうがい)を伴っていることより、頚椎症性
脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)になっている可能性があります。
これは頸椎(首の骨)にある骨のトンネルの中を走る脊髄(神経の太いたば)が、骨のでっぱり
や椎間板(骨と骨の間のクッション)で圧迫されることでおこります。
症状は首や背中の痛み、両手や足のしびれ、違和感、巧緻運動障害(細かい手や指の動きが
できづらくなる)、筋力低下、膀胱直腸障害(おしっこや便が近くなったり出づらくなる)等です
が、重症になると手足が麻痺して動かなくなることもあります。
検査では、首のレントゲンやCTスキャンで、骨のトンネルが狭くなっている所見がみられます。
またMRIという検査は神経そのものがうつるため非常に有用です。治療ですが前回と同じで投
薬、安静、リハビリで現在の症状を鎮める事が行われますが、症状の進行によっては手術が
行われます。特に症状がひどくなりすぎると手術をしても十分回復しない場合があるので、きち
んとした診断と定期的な神経症状のチェックが重要です。


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