千葉県市川市のみやお整形外科(整形外科 リハビリテーション科 膝足関節外科)のHP


Q) 以前より、時々右下肢が痛くなることがありました。「坐骨神経痛だろう」と言われました
が、坐骨神経痛について教えてください。


A) 整形外科の外来でよく診る坐骨神経痛は、「症候性坐骨神経痛」というもので、何か原因
が考えられる坐骨神経痛(下肢痛)です。
 坐骨神経は、背骨の腰の部分にある脊髄という中枢神経から、枝分かれして出た神経(これ
を神経根と呼びます)が何本か集まったものです。神経の太さは、鉛筆2本分くらいあり、足ま
で伸びて、下肢の筋肉の動きや感覚((痛みや冷たさ、熱さなど)を伝える、電線のような役目
をしています。この足まで伸びる坐骨神経の、どこかで問題が起きると、坐骨神経に沿った痛
みが出現します。
 原因として多いのは、若い人では腰椎椎間板ヘルニア、年をとった人では背骨の老化による
腰椎変形性脊椎症です。 通常、坐骨神経の根っこ(腰の神経根)が圧迫されることが多く、腰
痛を伴った下肢の痛みが出ます。
 治療は、鎮痛剤や理学療法(牽引・干渉波・温熱療法)など、痛みを和らげる療法が基本で、
多くは、こうした治療で軽快し、良好な経過をたどるようです。 しかし中には、強い痛みが続
き、痛み止めも効かない例もあり、手術が必要となる人もいます。
 また、時として、坐骨神経の腫瘍や骨盤腫瘍、子宮筋腫などが、坐骨神経痛を引き起こすこ
ともあり、「坐骨神経痛かな」と心配されている方は、一度整形外科に相談してみてはいかが
でしょうか


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