千葉県市川市のみやお整形外科(整形外科 リハビリテーション科 膝足関節外科)のHP
Q)小学4年生の女児。背骨が曲がっているような気がします
A)側弯症は、正確には脊椎(もしくは脊柱)側弯症といい、図のように背骨が曲がっている病
気のことを言います。背骨が曲がると、見た目の問題だけではなく、背中や腰の痛みの原因に なったり、程度の重い場合には胸郭(肋骨など胸の形そのもの)に変形を起こし、肺や心臓な どの機能に影響がおきることもあります。学校検診でのモアレ解析(体のゆがみをみる検査) の結果や、本人や家族が疑いを持たれて受診されることがほとんどです。
検査法は、視診や触診にて非対称性を確認し、その後レントゲン写真をとり背骨の傾きの角度
や胸郭の変形を見て、重症度を評価します。変形が軽い場合には、そのまま様子を見てもらっ たり、定期的に検査を行ったりします(半年に1回、3ヶ月に1回など)。
検査は通常、骨盤や腰椎(腰の部分の背骨)の骨端線が閉じる時期(成長が完了したと思わ
れる時期)まで行いますが、程度が重い場合にはそれ以後も変形が進むことがあるので注意 が必要です。
変形が強い場合には装具や手術で治療を行います。装具は、変形を矯正するというよりも進
行を止めるという役割が強いです。まず重症度の評価が必要と思われますので、一度整形外 科を受診されることをお勧めします。
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