千葉県市川市のみやお整形外科(整形外科 リハビリテーション科 膝足関節外科)のHP


Q)バレーボールをやっている30代の主婦です。以前からプレー中にたびたび膝の前面の痛
みがおこり困っています。なんなのでしょうか?


A)膝の皿の事を医学的には膝蓋骨といい。この骨がぎしぎしいったり水がたまってはれた感
じになっている場合には膝蓋軟骨軟化症(膝蓋骨の裏の軟骨が炎症を起こしたり傷ついたり
する)が、どちらかというと膝蓋骨のすぐ下や関節のすきまの痛みで膝を強く伸ばしたときに強
くなるようならば膝蓋腱炎や膝蓋下脂肪体炎(膝蓋骨の下の腱や脂肪の塊の炎症)が考えら
れます。膝蓋骨は太腿の前にある大腿四頭筋(膝を伸ばす強力な筋)につながっているので、
膝の屈伸を繰り返したり、バレーボールなど長時間膝を曲げた状態で立つ姿勢をとることで炎
症が起きてしまうのです。
また大腿四頭筋が固い人も痛みが起こりやすく、大腿四頭筋のストレッチ(うつぶせに寝て股
関節を伸ばしたままで、手で膝をいっぱいまで曲げる)をやってみて、股関節が曲がってきたり
かかとがお尻につかなければ注意信号です。治療法ですが、膝への負担の大きい屈伸や中
腰姿勢、強い蹴り動作などを避けること、大腿四頭筋のストレッチを入浴後などに30〜40秒続
けることが薦められます。病院では湿布や飲み薬で炎症を鎮め、リハビリで温めたり電気で刺
激を加え痛みをとります。またヒアルロン酸という軟骨保護薬を麻酔剤に混ぜて何度か関節内
や腱に注射する方法も行われています。症状が治まらないようであれば一度診察を受けられ
る事をお勧めします。

トップへ
トップ
戻る
戻る