千葉県市川市のみやお整形外科(整形外科 リハビリテーション科 膝足関節外科)のHP


Q)野球肘について


野球肘とは、ボールを投げることによる肘の痛みを総称した病名です。ボールを投げるときに
は肘の内側には引っ張られる力、外側には押し付けられる力が加わります。これが繰り返され
ると内側は靭帯(骨と骨をつなぐすじ)が伸ばされ、外側は骨と骨がぶつかって軟骨に傷がつ
きます。ひどくなると骨のかけらができます(野球選手の肘ではしばしばこの骨のかけらが見ら
れます)。成長期の子供は十分体ができておらず、フォームが未熟で骨も柔らかいため野球肘
になりやすいのです。
症状はボールを投げたときや、肘を押したときにでる肘の内側や外側の痛みです。ひどくなる
と日常生活でも痛みを感じ、曲げ伸ばしが悪くなります。
治療は、原則として痛みが取れるまでボールを投げないことです。炎症がひどい場合には肘を
冷やしたり(アイシング)、消炎鎮痛剤(痛み止め、腫れ止め)の軟膏や湿布、飲み薬を使用し
たりします。病状によってはテーピングもおこなわれます。
最後に野球肘の予防ですが、目安として、練習時間は1日90分間、週3回程度、投球は1日50
球、週300球以内、変化球は投げないことです。
また痛みをごまかして練習を続けると肘を壊してしまうので、きちんと整形外科で診察を受け、
指示を守るようにしましょう。



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