2.EAST to WEST
さてさて今回、
予想もしなかったことが起こった
それは「一人旅」でなくなったということだ。
「世界行脚釣行録」=「一人旅」というのが前提だった
寂しがり屋の癖に、妙に孤独が好きな俺(病んでる!?笑)
まったく日本語が通じない国で
話し相手は己のみ
そういうのが、旅のひとつの魅力だった。
プロローグをアップした時点で、俺は一人で行く準備、下調べを終えてあった。
が、聞かれると調子に乗って何でも話すこの性格・・・・。
メールで何度かやり取りし、電話をくれるようになったテルさん。
彼もまた、現在進行形で世界の怪魚を狙うハンターである。
「拓矢君の後で行くよ」というので、
カザフ入国ビザの代行申請についてや、中国への船便、ガイドブック、シルクロード横断電車料金&日程の目安等の情報を提供した
が、やっぱり、「一緒に行きましょうオーラ」まんまん・・・汗
(俺、男の考えてることは手に取るようにわかっちゃいます。わかっててわかってないふりしてます。笑)
先手を打って
「行脚釣行録は一人でのみ意味をもつんです。第2回パプアを文章にしてないのはそのためです。」
「武さんからの誘いのみ、別格で例外なんです。そういう意味で第2回は俺の中で別格、純粋な行脚釣行録ではないんです」とも。
とはっきり電話で言ったのだけれど…
その後しばらくして
さすがに「お金たまったし、拓矢君より先の出発になるかもしれへん」
って言われたときは
「調子のんなよ、コラ」ってオーラを電話口から少し、ほんのすこしだけ混ぜておいた(笑)
で、最終的には完全に予想通り・・・
「出発の船の日、拓矢君と同じ8月1日にあわせたわ!」
と、自分が予約完了した後の出発1週間前電話が来た・・・
「・・・中国着いたら別行動で・・・」
と電話を切った。
正直、
「ダルっ」と思った。
先に言っておくが、テルさんだから、というわけではない。
日本を離れてまで、極力日本語を話したくないのだ。
はじめての土地には一人で行きたいのである。
それに・・・
一人でいる限り、外国人は警戒してこない。
だが、二人以上でいる場合、
どうしても「コミュニティー」な、「輪に入れない雰囲気」を出してしまうから。
複数人でいると、圧倒的に人との出会いが減るのだよ。
仮に町で出会い、意気投合した外国人に「一晩泊めてください」と言われたとしよう。
あなたがもしその頼まれた側の立場なら、どうする?
1人だけ、と、二人とでは、大きく話が変わってこないか?
あれよ、パプアの経験からわかっていたのよね。
「どんなに気の合うやつでも1ヶ月以上は持たない」
「大尊敬して俺がすべて受身に回れる人(武さん)か、完全に俺の命令に従う人以外、“遠征”はできても“旅”は無理」
人に騙されたり、肉体的に疲れきったり・・・そんな開拓旅で、人のことに配慮する余裕などなし。
ないものを削って補うから、自分の言動&釣りに無理が出る。
そして、そのメンタル面の疲れって、俺の場合良くも悪くもモロに釣果に影響するしね…。
「意見が違えば曲げさせる。それが嫌ならさよならだ」
コレが以前ブログにも書いた俺の基本原則なのだ・・・。
が・・・
「ま、いいか」とも思った。
「中国に着いたらさっさと巻こう」
と思っていた(笑)
「Noといえないしがない日本人代表の俺サマ。断るのもダルいんで、俺にムカついてキレてくれれば好都合。
喧嘩別れすればいい♪俺が悪者になれば、相手に負い目を感じさせずにすむ。」
・・・それもそれ。
〜閑話休題〜
ちうわけで話はテルさんとの出会いの夜に・・・・
出発前日夜、
高知から急いで戻り、
ここは大阪難波
昼に釣ったアカメの興奮冷めやらぬ中、
出陣祝いにKさんにご馳走になり・・・
(Kさん>ありがとうございました。最高に楽しかったから、残念です。パンク鳴らすには漬け物石も必要、と。さよなら〜)
―――そのとき、歴史が動いた―――
2ヶ月ぶりに電話が鳴った!
「あの・・・もう2年間は会うことないと思うけど・・・でも応援してもらってたお礼(?)に・・・」
と送った、ルアーファン誌。
「楽しい大学生活」を捨て、頑ななまでにこだわった行脚釣行旅が、はじめてカタチとなったモノ・・・
それを読んで電話してきてくれたのだ。
(「書いてよかった」と何より思えた瞬間でした。ありがとうございました・・・>H編集長)
出発前夜に2ヶ月ぶりに話しをした。
出来すぎの展開・・・
・・・っつーわけで
「いまからいくから」と(汗)
「話は会ってからだ」と(汗)
しかし・・・
「ごめんよぅ、今夜は友達いっぱぃ来てて、ホームパーティやってんだょ・・・」
と・・・。
「・・・なら明日朝、神戸港こいや」
と送信・・・。
そんなこんなでまぁテキトーなところで野宿しようと思っていたが、
(寝袋あるしね。野宿って結構楽しいのよ。わけわからん大学生より、ホームレスのおっちゃんのほうが話しが合います。自分。)
一人飲みなおしで缶ビールをあおった時点で一人ぼっちの切なさ(刹那さ)に耐えられなくなった俺。
(今思えばワンカップにすべきだった。小塚家には路上睡眠=ワンカップという不動の掟がある。笑)
待ち合わせは明日の神戸港で現地集合だったのだけれど・・・
「あの、テルさん?いまから泊まりにいきますのでよろしくです。
家教えてください・・・俺、寂しいと死んじゃうウサギなんです・・・」
と傍若無人極まりない一方的な電話&終電で向かうことに・・・
で、当然のごとく目的駅を寝過ごしスルー
タクシーで引き返す・・・。
で、
釣りに狂い、世界を目指した者どおし、
初めて&感動の対面・・・のはずが、
そのときのことはほとんど覚えてない。酔ってたから…(汗
「白無地Tシャツにベージュ短パンとか、裸の大将みたいな人やな」
とだけ、思った・・・。
テルさん家ついた時点でメールが。
「やっぱり今は会えない・・・」と・・・、
&その時点で即フテ寝決定
「やってらんね」
小塚家には
「嫌なことあったらとりあえず寝よう。なんともならんけど、どうでもいいわい。」
「頑張るなんてきらいだ!頑張ると疲れるからな!(高校アフロ田中)」
「世の中に遠慮して生きていこうぜ!(すごいよマサルさん)」
・・・というこれまた絶対不動の掟がある!!
(というか小塚家・・・ではなく、俺だけです。両親は常識人、弟はマトモな大学生です。ハイ。)
というわけで
始めて会った人の家で、着いて早々爆睡御礼。
(「積もる話、見せたいルアー&写真もあったのに」とはテルさんの後日談です・・・)
ま、もうこの辺から「旅的」だよね・・・
まぁ、「日本人」だったら怒るだろうけど、
テルさんはそんな小さなヒトではなかった!!
(というか「日本的常識社会」からはすでに解脱して、「精神とエロスの世界」に住んでおられるのだっ!笑。ちなみにブツもでかい・・・)
単純に
とんでもなく面白い人だったのだ。
(というか日本人としては、いろんな意味で終わってるひとだった・・・笑)
あまりにエグくて、誰が呼んだか「爽やか青春系HP」のモンキスでは書けない(汗)、
事あるごとにそんなぶっとんだ色話を始めるのだ(時にダルい笑)
・・・まぁ話は前後するのだが・・・
(上海への船の中)
テルさん:「いや〜拓矢君、生まれる時代と場所まちがえたよね〜
10数年前に大阪で生まれてたら、すごいことになってたよね〜」
た、確かに,
今をトキめき、いかにも「毎日楽しんでます!人生サイコー」ってな感じの
週末の夜、フォーラスやディズニーストア前で待ち合わせしている連中とは気が合わない・・・。
(仙台民にしかわからない話題ですまん)
体裁守りに必死で自虐のひとつもかます余裕のないインテリ達とも・・・。
週末の飲み屋街とかで『王様ゲーム』とか叫んでる奴や、
カラオケで『上海ハニー』入れる奴、
コンビニで『メンズノンノ』読んでる奴はぶっ殺したくなるケド・・・
・・・・・でも正直すっげーうらやましいって言うか・・・・・
なんとなく最近流行漫画の『デトロイトメタルシティ(DMC)』の根岸君や
高校時代仲間内でブームだったクソ漫画『エリートヤンキー三郎』の三郎の気持ちが痛いほどわかるんですけど・・・
テルさん:「18で釣り旅に目覚めた拓矢君はすごいよね〜
俺の20の頃なんて、忙しかったよ〜オme…(以下、モンキスに不適切な内容ため削除しました)」
・・・あの、俺、現在進行形で
「高校アフロ田中」(同じくクソ漫画)状態なんですケド・・・
(せいぜい岡本程度なわけで・・・)
中国に着いてからも・・・
テルさん:「さっきのとこ、拓矢くん好みの
たれ目&ロr…(以下、管理人のこれからの恋路に不適切な内容のため削除しました)」
・・・あの、俺にとって法とか常識とか、倫理とか、モラルとか、
最近は面白ければそういうのすべてどうでもいいんですが、
旅に出たの真の意味(カミングアウトは最終章で?)…、
・・・というわけでそれだけは譲れないんですワ・・・。
訪れる町、訪れる町、
「30分だけ待ってて!!」と昼間から・・・
「テルさんと行動してると、モンスターキスが壊れていく・・・泣」
そんな時は、いつも俺は街角の安食堂で麻婆豆腐とビールを飲み、
青椒肉絲(チンジャオロース)でビールを飲んで待っていた。
で、帰ってくると
「拓矢くんも俺のレベルまで、早く到達してな♪
大阪は楽しいぞ〜。○田ビルとか・・・」
と すっきり&お肌つるつるで俺に囁くのである…。
ちうわけで「軟弱少年パプア君」と一緒に旅することになった、
「ぶっこわれ中年テルオ君」
皆様へイメージが悪くなる!と怒られるので(笑)
みんなが楽しめるレベルでのテルさんの挿話を、ひとつ。
<○ー○○おじさん事件>
ある若かりし日・・・
原付集団で釣り竿片手に琵琶湖まで暴走&警察のバリケード封鎖にあい、
19歳の頃にはピンクの「Z」を転がすようになったテルさん
バイクの排気音で「君が代」を斉唱し、
某所でカツ丼を堪能してたテルさん
そんなテルさんとその仲間達は勢いに任せ、何を思ったか
こんどは誘拐事件をおこした!!!
「オウヨ!普通の誘拐じゃ男前があがらねぇゼ、夜露死苦!!」
というわけで狙うは「全国誰でもわかる大物を狙おう」と・・・
狙われたのは
ケ○タッキーのカーネルおじさん・・・
さて、誘拐に成功したのはいいものの・・・
これからどうしようか・・・
迷った上に彼らがとった行動・・・
皆さんも考えてみてください。いったいどうしたと思いますか!?
ヒント。
公衆電話
・・・もうわかったかな?
正解
「カーネルおじさんにケン○ッキーに迎えに来るよう
電話させた」
・・・!?
「もしもし、カーネルおじさんだが、
○×の公衆電話にいるので、迎えにきなさい」
テキトーに声まね(?)して居場所を店に電話
電話ボックス内にカーネルおじさんを放置し、遠巻きに様子を伺っていると・・・
すぐ店員が迎えに来たそうです笑
というかね、まずカーネルおじさんて日本語しゃべれたの?と思うんだけど・・・。
ちうわけで
とにかく、この人と実際会って話していると居心地がよかった。
12も年上なので、自然と敬語になる(人として当然です)のだけれど、
時々、タメ口になっちまうほど(笑)
俺の横暴かつ傍若無人な振る舞いにも基本的に温厚
(俺がこの2ヶ月の旅中、テルさんにキレることはありませんでした。奇跡です。)
基本的にイジられキャラ…Mなんだと思う(笑)
(いや、やっぱSだっけ…テルさんのSM体験談…爆笑モノだが、ここでは書けない笑。本人に直接どうぞ・・・)
でも包容力抜群(女に不自由しない(自称)の理由がわかる)で、
キレた時の迫力は凄まじい・・・。
(モンゴル人や中国人にキレた時は「やっべ〜、この人本物だよ…」と思った。笑
優しいだけの男ってダメだよね〜、怒ることも、手を上げる勇気もないのかよ?と俺は思う。
感情を開放することを忘れた人は、俺にとって魅力がない。
感情を抑制することを忘れた人は、現代女性に人気がない。笑)
(後の話になるが、モンゴルで武兄を含めた3人で行動しているとき、
テルさんが常にヤラれキャラ。
「我武者羅無茶苦茶」&「天上天下唯我独尊」がつるむと、絶対サンドバックが必要なんです・・・笑
PNGでは万世がその役・・・で逆キレしたことも。
お疲れ様でした&ありがろうございました※反省はしてないけど・・・笑)
「竿(トマホーク)やルアーもいっぱいもらっちゃったしね・・・汗」
単純に、なにかもらっちゃうと「イイヒト♪」となっちゃう、
「気前のよいオジサマは嫌いじゃないワ♪」
なんて援交女子高生もビックリの、子犬のような単純人間なのでございました♪(笑)
・・・でもたまに噛み付くよ♪
・・・もう、こんな金のない生活嫌だ・・・。
俺に優しくしてくれる人にはすぐなびきますから、よろしく!(笑)
ま、なんのせ
「この人とおったらなんかオモロいこと起こりそう♪」
つーわけで、“朋友”テルさんとともに、ユーラシア横断(途中まで)の、
男2人の汗くさ(テルさんはイ○くさ…笑)珍道旅は始まったのでございました・・・。
つーわけで無駄にキャラを偽ってる(笑)テルさんのブログはこちら。
もっと「素」を出してくださいよ〜笑
・・・そんなこんなで、
またも更新めんどくさくなってきたので
旅の流れを追って写真+αで、宜しく!
翌朝、
やっぱり遅刻しかけるも、上海行きのフェリーに何とか乗船
新鑑真号
あの、鑑真さんって
度重なる船の難破で失明、
5回目かなんかでようやく航海に成功&来日したひとじゃなかったっけ・・・
なんでそんな人の名を船につけるんでしょうか?
しょっぱなから雲行きの怪しいゾ・・・
でもね、上海まで往復でナント!3万円もしないんですよ。
というわけで船内は日本人は若者バックパッカー(俺のようなバックひとつで貧乏旅をしてる人)が多い。
が、そんなダサ男にまぎれて、たまに
「上海にショッピングです〜」みたいなオサレなカップルがいるから不愉快だ
ど〜せ風呂付の特等室とかとってんだろ?
こっちは2泊3日風呂なしの雑魚寝だよ!
ヴィトンのスーツケースとかの奴はおかど違いなんだよ!そんな金あるなら飛行機使え!ヒ・コ・ウ・キ!!
でもまぁ、圧倒的に多いのは
帰国のための中国人の家族連れや、帰省のための中国人留学生
手すりやなんかは洗面所で洗った洗濯物が所狭しとかけられ、
無駄に生活臭蔓延
食堂のメニューは
「ハ〜イ、ニィハオ!オラ悟空!!飲茶ですか?天津飯ですか?それとも餃子ですか?」
ってな感じで船内はすでに中国色満点
朝起きればデッキでなにやら怪しげな運動が・・・
デッキに出てみると・・・
(ラジオ体操太極拳版!?)
?
?
?
なんとなく負けていられないって気持ちになったので俺も・・・
き、キマった・・・
汗
ま、そんなこんなで
船内ではいただいたルアーをいじったりしてました。
北海道Yさんより賜ったイトウ型S字系「幻」
マニュキア&マジックでいじいじ。
「ルアーとチンチンはいじってなんぼ!」です(笑)
チョロート到着後ソッコーでロストしちゃったのですが、
「流れの中でのS字」、こだわり設計だけあってその動きはヤバかった・・・
モンキス用強化ヒートンのワンオフモデルだっただけに・・・無念。
そうこうしてたら2泊3日目の朝、着きましたわ〜
ちょうど2年ぶりのユーラシア大陸だゼィ!!
船内より。上海到着。後ろに見えるのが上海タワー
とりあえず中華料理をくえ!でしょ?
「世界著名的中国卑酒」らしい、チンタオ(青島)ビールと本場の餃子
(※「卑」は正確には左に口偏が着きますが、打ち込めず)
ザリガニサイコー!!
タイ以来、2年ぶりに食った“ジューシーなマシュマロ”
おれが一番好きなフルーツ、マンゴスチンを市場で発見&即買い
屋台では何を食っても駄菓子値段。
豚串の中華味噌風(?)・・・ビールがビールが進むクンですわ。
・・・とりあえず明日以降の電車の切符を手配したところでこの日終了
全くわからない中国語で切符を取る苦労については省略
とりあえず・・・「FUCK」を連発しました・・・
なんで英語通じねぇんだよ・・・無駄な愛国心、選民族思想は英語を拒絶してるようですナ。
・・・詳しいことはわかんないけどね。
え?
お前、大学で第2外国語は中国語じゃなかったのか、って?
あぁ
そういうこと聞くんだ〜。
俺の中国語レベル
テストにて
設問:「中国語で自己紹介をしなさい」
拓矢君の答え〜
「I ラブ ヨン様 Very マッチ♪」
・・・中国語以前の問題です(汗)
血税を出していただいている皆様、ごめんなさい。
僕ちゃん、ダメ学生です(笑)
で、
「東洋の魔都」と呼ばれる上海に夜がきた・・・
シアワセノカタチ
なんとなく高校時代を想起させる3人組…
いや、俺じゃないけどさ。
左からO君とMちゃん、右端がS君のようで・・・ハハ
中国ではイケてない「角刈り(というか“冴えないカット”)+美女」という組み合わせが多い・・・
せめてシャツは出してくれ、つむじあたりの寝癖は直してくれよ、ミスター・・・
おっさん一人、蹴りたい背中
・・・哀愁でございます。「黒沢」(福本伸行)って感じです。
どころなく「江頭2:52分」って微妙オーラが・・・。
ハゲ親父でも“東洋の魔都”上海の夜は優しい・・・のか?
とにかく上海はオシャレだよね〜
北京と共に800万人都市。
東京でどっこいどっこい、大阪は完全に負けてますわ。
寂しそうな人がいたので・・・
肩を抱いてあげました・・・
・・・頑張りましょう、テルさん・・・
で、一晩ゆっくり寝た後、電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、西を目指し始めました・・・
西へ向かうシルクロードの出発点「西安」
かつて唐代に「長安」とよばれ、栄えたこの街には、こんなシルクロード記念モニュメントがある
世界の車窓から
新疆ウイグル自治区になると、のどかな農村風景から荒涼とした礫砂漠に。
途中、何度か乗り換え待ちで安宿で1泊したりしながら旅は続く
街角でタイのtゥクトゥクのような乗り物発見!!
風力発電所帯
地球に優しい文明の利器は
自然と調和し、美しい。
シルクロードのクソガキ
左は中央アジア系、右は東アジア系
みんなちがって、みんないい(相田みつを)
シルクロード美少女発見!
が、撮影を頼んだオッサンに無駄な妨害を・・・笑
なぜに俺の顔が隠れて、後ろの亡霊のようなテルさんがはっきりと・・・笑
全くもって・・・
って感じです。
あれです、俺、シャイなんでね、
お年頃の美女には撮影交渉すんの恥ずかしいくて、ついつい子供が多くなってるの。
決してロリってわけじゃないからね!!
萌え〜。
ヽ(*´Д`)ノ
激萌え〜〜
・・・激萎え〜
丸子
(勝手に銘銘)
電車内、超高速で「セッセッセーのよいよいよい」をやってました
&すぐブーブーいびきたてながら寝てました・・・。
「小皇帝」…一人っ子政策のゆがみか?
自由奔放の極みのような子でしたナ
前髪だけ残した「べん髪」あかちゃんとおじいさん
かなりの内陸部、「ウルムチ」でも超大都市。
中国の経済発展は驚愕でした
あれだよね、
旅してるといろいろ思うわけよ
妄想するわけよ
脱線するけどさ〜
この一人っ子政策ってやつ?
やっぱり親としては「男」が欲しいらしくて、
男女比が男に傾倒してんだって。
で、問題なのはここからだ
人口大国、中国
経済超成長国、中国
もう、まさに富国強兵ってな感じなわけ
かたや、働く気力をなくした若者があふれた日本
まぁ、ちかい内に確実に中国に経済面で追い抜かれるでしょ。
みんなは「ま〜いいんじゃね〜関係ねぇし〜」とかタバコプカプカ、無気力に言うかも知れんけど
よく考えろ
数十年後、男ばかりの中国で余った男は何をするかを
経済大国、中国
もう、日本人よりお金持ってます。
同じ東アジア系
確実に大和撫子をかっさらいに来るよね
無駄に古風でアタマもアソコも右曲がり、若干愛国心が強い俺。
自分の腐った遺伝子を中和&弱めるべく必死で探し出した大和撫子
その間に生まれた愛の結晶
礼儀作法を重んじ、おしとやかに、でも強く、美しく
大事に、大事に育てた娘が・・・
「オトウサン、貴方ノ娘サン、欲シイアルヨ。
ワタシ、年収1億アル。心配ナイアルヨ」
なんてラーメンマンみたいな中国男にもってかれたら目も当てらんね!
「ダイジョーブ、オ父サマガ海外旅デルクライ、内ノ会社ノ経費デ余裕アルヨ。
親愛ノ印ニ、クルーザー贈ルアルヨ」
なんて言われたらにっこり「どうぞどうぞ…」って言っちゃいそうな自分が怖い・・・汗
なんていうアホなことをぼんやり考えながら、
電車は走りつづけるわけで、
日はまた昇り、繰り返すノダ・・・
なんだろうな〜
中国があんまり好きになれないのは
タイに比べて同じアジアでもいい印象持たなかったのは
単純に子供が少ないからかもな〜
活気というか、生気がない。
だからこそ、子供みかけると写真ばっかりとっちゃったよね。
人種のるつぼ、
同じウルムチでも、ちょいと歩くと今度は中央アジアな屋台発見♪
美人奥さんと「ヒラウ」というピラフのような料理
・・・羊くさい・・・無理。
どんどん人々の顔が変わり、
売られているものが変わり、
「やっべ、俺マジで旅してる♪」って思って、
また、寝て、
起きて、
飯食って
寝て、
電車は走り続けた
いよいよ中央アジアの色が濃くなってきたぞ。
アラビアン・ナイトと・・・
ランプの精!?
「願い事を言え!」
「・・・とりあえず服着替えてください。
テルさんと一緒にいると、乞食と間違われてタクシーが止まってくれません・・・笑」
・・・・ひとつ、覚えた中国語がある
硬座
「イン・ツゥオ」と呼ぶ。
列車の座席でもクラスがあって、
その最下層の席である。
読んで字のごとく、硬い座席
当然リクライニング機能などない・・・
まぁ、安いだけ。
クーラーなし、搭乗過多・・・
2泊3日、
列車に乗り続けたりってごく当たり前なんだけどさ
横になれない、ってすっごい苦痛よ
「ケーサツは暴力ふらないって言ってもね、取調べ中は横にしなかったりとか
やんわり且つ、ボディーブローのような重い攻撃してくんのよ。
横になれない狭い部屋に監禁=寝れない、ってだけで大体のやつは犯行をゲロするわけ」
「ある意味、麻原を尊敬するわ」
・・・以上はテルさんの談
なんでそんなこと知ってるんでしょうか・・・・
そんなテルさん・・・
豚足完成・・・
約1週間にわたる、過酷な貧乏シルクロード旅
疲弊でテルさんの足(左)が豚足になりました・・・
新陳代謝の早い若者の俺の足が右。
チンチン代謝だけは早いテルさんの足が左
・・・あいや〜。
で、忍耐とか我慢とか大嫌いな俺は当然暴走するわけでして・・・
「なんびとたりとも俺の睡眠を邪魔することは許さん・・・byルカワ」
硬座がなんぼのもんじゃい!
「他人の迷惑考えてても、お腹はふくれないゼ?」
あれだよ、スペース削減のため、背もたれが垂直のこの車両
「何があろうと俺が一番楽をしなきゃイヤなのだ!自分だけ助かればそれでよし!」
とモンゴル用に買った息で膨らますタイプのマット(通称:ビートバン)を広げ、
一人爆睡体勢に入ります・・・
名実共に最下層民決定、
くだらんプライドとか、どうでもいいです。
汗だの涙だの血だの、
鼻水だのヨダレだのザー○ンだの・・・、
男ならボロ着て何ぼ。にじみ出てくる汁の味で勝負じゃ!笑
が、車掌様の巡回
最大限の妥協、屈辱に甘んじてまでも人々のケツの下で寝ている俺様のビートバン
よけて通ることも十分可能
が、「わざとかな?」とおもえるほど大事なビートバンを思い切り踏んづけた上に、俺様をまたいで通過・・・・
なにさまのつもりじゃー!!!
って振り向きざまパンチを裏ふくらはぎぐらいに入れちゃった・・・
(このHP見てくれてる人は誰もが思ってると思いますが「お前こそ何様じゃ〜!!」って感じです。全くです。…うるせぇよ!笑)
しかも筋肉の裂け目を狙って・・・
鉄拳で(笑)
(「真島くんスっとばす」風、前にやっていた古流柔術握り)
しばし沈黙
にらみ合いは続く
超デンジャラスな雰囲気
ってなわけで俺も最高級のガン見を続行
「タイメン釣るまで、捕まるわけにはいかんのじゃ〜〜!!」
(※なら殴るなよ・・・)
と思いつつ
「公安でも何でもこいよ。まとめてKOしてやるゼ!」
という完全に根性がキマった俺。
強い意思は人にオーラをまとわせる。
「かかわるとヤバい・・・」
そう思ったのだろう、
ゴルゴ松本みたいな油団子みたいなそいつは、目線をそらすと消えていった。
・・・私感だけれど、公の力が今なお強い旧社会主義国(中国他、カザフも)
制服来た奴はとりあえず強気&高圧的
でも内面は普通の人間なのでおそるるに足らず、である!
やわらか戦線、全力で異常あり!以上!!笑
(後日談)
「公安(中国警察)よばれても全然おかしくない状況だよね…」(武兄)
そんななか、ここにもまたひとつの“シアワセノカタチ”
・・・50になっても奥さんにデレデレ、子供に飽きれられるお父さん目指してます。夜露死苦!(笑)
で。
こんな顔してその後の旅路も寝続けた・・・
テルさん撮影・・・あの、ひど過ぎるんですけどこの顔・・・
いや、出国前は激務&赤目釣りで10日ほどまともに寝てなかったのよね。
誰が呼んだか「異常行動力」、それを維持するには莫大な量のメシと睡眠がいるのだ・・・
ってなわけでいよいよ中国を後にした俺たちは、最初の目的国、カザフスタンに入った。
カザフスタンは旧ソ連、現在CISのお国。
駅員さんも一気にスラブな顔になってきた!
飛び交う言語はロシア語だ!!
おぃ、白人美女も乗ってきたぜ!
シャラポワって美人じゃなかったんだね、ロシア系の年頃娘って全員妖精みたいに綺麗なんだね。
冴えねぇ「スポポビッチ」みたいな男とあるいてんのが気にくわね。
松ぼっくりばっかり食べてるそんなやつのどこがいいんだよ!!
とグチをこぼしてもはじまりませんナ。
黄色いサル2匹は遠巻きに見ているだけですな。
それだけでも充分ですな。
旅ってイイもんですな。
・・・・てなわけで乗りこんだのは寝台列車
1室4シート、
俺、テルさん、あとは家族連れ!?
おばさん1人に中学生ほどの女の子2人、小学校高学年くらいの男1人、と赤ちゃん
・・・明らかに定員無視
で、夜も更け、おばさんはどこかに消えた・・・
俺はたしか余ってたスナック菓子なんかをあげたんだったと思う(ちょっと記憶が曖昧)
で、だんだん打ち解けてきた室内
テルさんは上段ベッドで「ダルっ」な爆睡中
「旅の指差し会話帳」という人類の英知の結晶にてカタコトコミュニケーションは進むわけ
「旅の指差し会話帳(ロシア語)」
よく使う一言会話をイラスト&日本語&ロシア語でひとつの枠にまとめてあり(後に写真載せます)、
これを指差すだけでとりあえず会話は出来る。
行脚釣行録はこういうごく普通の旅グッズによって成立してます
な〜んとなく修学旅行な雰囲気じゃ〜ん♪
で、思春期大絶賛突入中なナマイキなガキどもですわよ
オトナをからかってきますよ
こういう部分を指差してきやがります
・・・女の子は2人とも13歳(友達どおし?消えたおばさんの姪?)
男の子は10歳(おばさんの子)
さらにこういうポーズ(ジェスチャー)とりやがるんです!
意味をわかってるのか?覚えたての“新しい世界”に興味シンシンなのか・・・
歳は13、オトナのエロさがにじみ出てくるお年頃
無邪気さが故に罪な年頃でございます!
「13さい、かぁ・・・」
(お得意、脳内回想中・・・)
あぁ、あった・・・
・・・中学の頃、
「コヅセン!(小塚先輩)、潮○きってなんですか〜〜〜〜!!!」
と階段駆け下りて聞いてきた後輩の事が思い出されますよね。
「・・・クジラかなんかじゃね?」
と答えて目線そらしてた俺自身もおもいだされますよね。えぇ。
〜※話をシルクロードに戻しますよ〜
実際にこの子
結構かわいい
将来美人になりますよオーラ全快
写真写り悪いけど奥ね。手前は…朝青龍にでもなるんじゃないでしょうか・・・
やや褐色の健康的な肌&整った顔立ち
中央アジア&東アジア(&インド!?)の、とりあえず世に言う「シルクロード美人」なのだ
おぢさん、そういうのどう対応していいかわかりませんよ
一回り以上年下ですよ
犯罪ですよ
いろいろ照れているとですね、
更につけあがって、ケラケラ笑いながらそのイケてる手の形のままパンチとかしてきましたよ
俺も壊れましたよ
俺も同じポーズをとって、
クレヨンしんちゃんで言うところの「ぐりぐり攻撃」を優しくほっぺたあたりにしてやりましたよ。
直後
「バシッ!」
全力平手ビンタ!!
・・・残りの女の子&男の子は大爆笑・・・
あの・・・、
女にぶたれたの初めてなんですけど・・・
超気持ちイイ〜
(誰だったかの水泳選手風)
つーわけで悪ふざけ加速
お返しに俺が指差したのは・・・
「バシッ!」
アハン♪
・・・・ちょっかい出す
↓
ビンタ
↓
一同大爆笑
↓
「超キモチイイ」
を7,8回繰り返す・・・
完全にMに目覚めました・・・
残りのガキ2人もノってきて、指差したのは・・・
当然・・・
「バシッ!」&「アハン♪」
・・・・・・なに?この中学生に戻ったかのような錯覚・・・・・・
しかし、だよ。
乙女とはわからないものですね
まったく意味不明ですね
2秒前まで笑ってたのにいきなりマジギレしましたよ?
・・・どうなってんでしょうか?
残り2人はそれを見て更に爆笑
俺も爆笑・・・
ほっぺたふくらませるとか、激萌えなんですけど
しかしその乙女ちゃん、何を思ったか
車掌室にチクリに行っちゃいましたよ・・・
激萎え
「ヤっべ!ばっちキターーー!!」
っと上段ベッドにもぐりこんで寝たふり決行
2つとなりの車掌室からは
「ジャポネ!ジャポネ!(日本人!日本人!)」
とデンジャラスな俺を呼ぶ怒鳴り声が聞こえてきましたよ
車掌がまた、ロシア系白人の赤鬼みたいな奴なんです。
若干、顔立ちがヒトラーに似ています。
テラーです。恐怖です。サイテーです。
「俺のせいじゃねーーーー!!!!」
と必死に寝たふり続行
小塚家絶対不動の掟再発令!!
「嫌なことあったらとりあえず寝よう。なんともならんけど、どうでもいいわい。」
「頑張るなんて大嫌いだ!頑張ると疲れるからな!(高校アフロ田中)」
「世の中に遠慮して生きていこうぜ!(マサルさん)」
(#゚Д゚) ゴルァ日本人!!
(mー_ー)m・・・ヤベッ!
(#゚Д゚) ゴルァちょっと車掌室こいや!!
(mー_ー)m・・・マジ、ヤベッ!
「・・・ダリぃ。寝よ。」
(mー_ー)m・・・。
・・・・(mー_ー)m.。o○
・・・・・・・・ (mー_ー)m・・・zZZZ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
列車の中から見た朝日
・・・目覚めた時、電車は終点カザフスタン・アルマティ駅に滑り込んだ。
あの子達はもういなかった。寝ている間の駅で降りたようだ。
アルマティとは「りんごの里」という意味の、カザフ最大の街である。
「・・・ひと言、あやまっとけばよかったかな?」
まだあげ初(そ)めし前髪の 林檎(りんご)のもとに見えしとき ・・・
島崎藤村が脳裏をよぎったとか、そうでなかったとか。
ハハ。
※寝台列車の薄暗い中の下段のシートで繰り広げられたこの攻防
「ビンタ音と気色悪い笑い声で寝られなかった・・・」とはテルさんの後日談。
・・・あの、「万年自己中釣行記」的、弱イタい&本題一脱の第2章でございまんた(笑)
ってなわけで次の章からはいよいよ魚が出てくるよ♪
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