8章外伝
「普通に考えりゃぶつかった事は悪い事だ、意見に流されず対立した事は悪い事だ。
目上の人に楯突くのはアカン事や。
これからもどんな業界でもそんな状況はずっとあるやろ。
でも自分を曲げない事は時に大切な事だ。
もし流される時がやってきてもそれは恥ずかしい事ではない。
でも流されたのも周りに気付かれない男ではなく、流された足跡ぐらいは残せれる男になっとけよ。
あわよくば流されてる最中に流されてるのが気にもならんくらいデカイ人間になっと け。
あと、俺とおまえは友達だ。 それは変わりね〜!!! 覚えとけ。ドアホ!!!」
・・・こんなメール送ってくる時点で、あんたもダメ人間だよ。
熱すぎて胸焼けしそうだ。火傷だよ。慰謝料いるよ・・・涙
Mr.トラブルメーカー拓矢様の最大の恩返し
GRAYZ JOLT-SW
あんたの“心意気”は、蒙古で鬼に届いたゼ。
あんたのルアーは最高に俺の気持ちがノッた。ジョルトがなんかミジンコみたいに小さく見えるゼ。
売れるか売れまいか、生き残るか倒産するかなど俺は知るかっ!俺様の人生にとっては“所詮他人事”
でもね、ただね、受けた恩は倍以上にして必ず返す。それは俺の信念だ。
違う形で出会えてたらな。俺もずっと友達だ!!覚えとけ、バカヤロウ!!!
バリバス様共々、80ポンドラインクラスに世界記録申請しなかったこと、
モノもらっておきながらの俺のワガママ、許してくださいね。
翌日、腹を割いて白子を確認。
このめちゃくちゃ太った個体でありながら、
メスでなかったのだけがせめてもの気休めです。
イクラがいっぱい出てきたら、俺は泣いちゃうトコロでした。
俺、魚にだけは優しくありたいっす。
だから、魚はいつも俺に微笑んでくれます。
その“優しさ”っていったい何なのか・・・、今でも迷い続けています。
Dさん、ありがとう。
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