第2章 鮫島上陸!




 


ここらで軽く今回の参加メンツを紹介!
左から順に
カニ:やられキャラ(笑。唯一マトモな感性の持ち主。
ガックン:奇人!理由は後ほど・・・
ワダさん:教祖様。ありがたやぁ〜。顔隠れてるけど。
ニッシー:カニの天敵!(笑。漢たるもの・・・
鴨:その帽子はなんなんだ?
サトル:いつも無茶聞いてもらってすまんねぇ。俺的にこの中で一番のバカ(笑
某HPの某ネタをパクリ、ヤクルトで乾杯して出発じゃぁ〜!!!






8月6日、俺たちは牡鹿半島の小さな港にいた。

以前原チャリツーリングで知り合ったガソリンスタンドのおっさんに船を出してもらう。

当初の予定だった砥面島は外洋に面しているため、

台風の接近で波が高く、接岸すら危険ということで、

急遽、より小さく、入り江の中で波が穏やかな鮫島へと変更になった。

だが実際出てみると、穏やかな海、台風の影響など、微塵も感じさせなかった。

外海に面しているせいか、海の透明度はハンパではない。

数十分のクルージング(?)を満喫した後、俺たちは島に降り立った。

 
















「海だ、海だーーーー!!」

俺たちははしゃいだ。

自分自身、去年は冷夏の上に受験勉強と重なって、海で泳ぐのは2年ぶり。

とりあえずポリタンク中の水が温度上昇で腐らぬよう、

浅い岩場に半分海に浸して置いておき、俺たちは海に飛び込んだ。

このことが、まず第1の悲劇を生むことを、俺たちはまだ知らない・・・。


カニだけが「家建てなきゃ今晩どうすんだよ!」といったが、



誰一人聞く耳を持っていなかった。(笑




そう、無人島「キャンプ」ではないのだ。無人島「生活」にテントなどない


銛を持って思い思いに潜る。

すぐにニッシーの「獲ったどーーーー」の声が聞こえてきた。



「ちょろいぜ、濱口。魚つきなんて楽勝さ!」
濱口マサルを中傷する意図はありません。番組も彼自身もかなり好きです!念のため。










ところが・・・・

住居を建てていたかにを除く6人が夕方までかかってとった獲物が全部でこれだけ


すべて20センチ弱・・・

これを7人で分けろと・・・?

ちなみにサトルが突いた5センチの海タナゴはいつのまにやらカニ(人間の方)に食われて消えてしまった・・・




 

しかも、しかも・・・・満潮になって、水の入ったポリタンクが流された!!


命の水である。日本海育ちの自分、潮の満ち干きを舐めていた・・・。

泳ぎ回り、なんとか全部回収して高台に運び終えたとき、俺たちの疲労は頂点に達していた。

ひとつ20キロのタンク十数個を移動させるのは、

この状況ではたいへんな重労働であった。

しかも、海水が混ざり、水が若干しょっぱくなった。

これにより、水の補給が億劫に・・・。

このことが、更なる悪夢を招くことになる・・・

 

さて、本日の食事(夕食、ではない。基本的に1日1回だから・・・)

この魚の塩焼き(海水に何度か漬けながら焼く)に、

無人島汁、通称「漢汁(おとこじる)」で終了。

 









漢汁とは?

その辺で捕獲した巻貝3種

(詳しく分類できないので不明もしかしたらいろいろ混じってたかも)、

通称「アワビ」と呼んでいた一枚貝

亀の手、ヤドカリ、カラス貝、

その辺で捕まえた小さなカニ(何種類か混じってた)

を煮込んで味噌をぶち込み、・・・終了。







 

で、そのお味は


焼き魚・・・

問題なし。むしろ旨い

何匹か調理中直火に落ち、更に食料が減った。




漢汁・・・

食い始めは何の味もしなかったが、

食い終わるころにはものすごい「濃い」味がした。








 

でここでアクシデント発生!!

「し、しびれる!!」

サトルが悶えてる!!

本人談「漢汁のカニ口に入れたら、口の中がしびれた!」



・・・放置




徐々に回復(笑


ま、大事に至らなくてよかったね、サトル(笑

 

懲りずに俺もカニを食ってみた(笑












ちなみに、調理器具なんざ

「なべなんぞいらん!缶でも拾って、それで調理するわい!!」

と出発前は意気込んでたが、

無理だと悟り、カニが俺たちの反対を押し切り持ち込んだ持ち込んだ鍋で調理した。
(カニ、ナイス判断!)

お玉なんてあるはずがないのでコップで具ごと鍋から直接掬って食う・・・。

 












俺たちは疲労と空腹で、倒れるように横になった。

・・・・が全員眠れなかった!!カニが建設中の家はまだ眠れるような状態ではなく、

俺たちは砂利浜にビニールシートをひいて眠った。

いや、眠ろうとした。

少しでも背中が痛くないように、と波打ち際近くの砂利粒が小さいところで横になる。


うとうとしかけたとき、波が俺の足を洗った!また潮が満ちてきやがった!


俺たちは少し高いところに移動したが、大きな石がごろごろ、背中が痛くて眠れたもんじゃない!



その上、ものすごい数の蚊の襲撃を受け、気が散って仕方がない。




疲労、空腹、睡眠不足・・・




・・・・・長い夜が終わる。


太陽が上がってきた。


俺たちはもう衰弱しきっていた・・・。



鮫島から見た風景。干潮の時はこの小島まで陸でつながります。
ここにポリタンクを放置したため、満潮時に流された・・・