第10章 日本人未踏の地で楽園の存在を信じたこと。
昨日の野営地から更に奥地へと数時間
終に着いた
ここはレイク=イナリク
怪物の湖
広がる緑
包み込む青
カワセミ色の風景
いまだこの景色を見た日本人はいない
ドキがムネムネするよ。
この興奮を表現する言葉が見つからないや。
俺達は川の駅のある、とある小島に上陸した。
漁師友達を見つけた2人は
「まぁ、勝手に頑張って!」
と川の駅で友人達との久々の再会を喜んでいる模様である。
俺はオカッパリでこの島の開拓を始めた。
というより、
開拓の必要性がなかった。
目の前に魚がうじゃうじゃ跳ねている!
第一投目。
いきなりヒット&ランディング!
遠くからワビルが駆け寄ってくる。
その間にもう1投。
ヒット!
それは・・・
これがPNG鯰じゃぁ!!
これはかなりの小型
ミノーでしばし入れ食いを楽しむ
すると・・・・
サラトガ72センチ!
PNGナマズに飽きた俺はサラトガ狙いに切り替えた。
このサラトガというお魚
体系、口の形、そして熱帯魚屋でずっと観察したアロワナや、
こいつの稚魚「ノーザンバラムンディー」
こいつには絶対水面系のスタイルが通じる!!
それもデカトップorペラによるラン&ガン釣法
俺のもっとも好きななスタイル!
(というかこの釣りしかできないのだが・・・)
俺はTOPにルアーを変え、美味しい場所を片っ端から打っていった。
使うは”当然”オリノコモンスター!
そして!
ルアーはオリノコ、太い胴、尾びれ欠損がなければ最大魚だったかもしれない!
至福!
ルアーのサイズを落とせば・・・・
タイ名:プラーチョン
(このポップRも賜・DOZ兄)
タイでのプラーチョンの自己記録を更新!
そしてやはりフィニッシュはオリノコ
小さく見えるけど・・・56センチ!
記録再更新!!
水面に飽きてもう一度水中を引けば
で〜ん!!
小学生からの大事な相棒、
ピーナッツはPNGでも大活躍!
そしてオリノコ以外のトップでも・・・
バドでバボッ!!
実はバドで魚釣るの初かも・・・汗
タイで学んだペラルアーも大活躍!
タイの恩人作、ADDYでも
やったよ!ADDY!!今度写真をもってまた遊びに行くよ!!
そしてオームさんからもらったLMでは・・・・
74.5センチ、最大魚!!意味もなく族風味!笑
写真とカヌーの位置関係を注意深く見てもらえば分かると思うけど
ほぼ全部同じ1箇所での捕獲!
ポイント移動の必要性などない。
投げれば釣れた。
ここまで読み進めて来てくれた人にはわかると思うけど、
おれ、自分でも長々ウンチクたれる癖があるのは自覚してる。
でもこの章にそんなもの必要ない!
ただただ本能に身を任せ
釣って、釣って、釣りまくった!
そこは楽園だった。
季節柄、ポイント柄、
バラマンディーは河口へ産卵にくだり、
PNGバスはこのような止水にはあまり入ってこないようなのだけれど
もう、そこは楽園だった!
釣って、釣って、釣りまくった!
数時間もすると、釣り飽きた俺はメシを食うべく川の駅へ引き上げた。
腹へったなぁ
さてここで・・・・
これはワラビ(蕨)ご飯
ではこれは・・・・
恨めしそうな目で見るなよ・・・
A.ワラビーご飯
ワラビ
ではなく
ワラビー
解体中。激臭蔓延。現地の人の重要な食料となっているワラビーではあるが・・・
動物園なんかで人気の
あのちっこいカンガルー。
食べちゃった(汗
お味の程は・・・・
ウエッ
ま、まずい!!
かなりやわらかく炊いた米
伸びるまでゆでたインスタント麺
そして一緒に煮込んだワラビー
煮込んでも激臭そのままに
必要以上に存在をアピールしております!!
タンパク質などいらない!
だから、だから、
我にどうか素ラーメンを!!泣
匂いと触感の強烈往復ビンタ
ノックアウト!
その後、ワニ漁師さんたちに塩漬で保存されているワニ皮を見せてもらったり、
これでもまだまだおチビさんです
釣りしたり
川の駅でダラダラ世間話したり
釣りしたり
昼寝したり・・・
夕立が近づいてきた
最後にサラトガを数匹サクッと釣って、俺達は楽園を後にした。
静かなる畏怖
音符のない音楽
それを打ち砕く
命の音
狂騒の舞
すべてが愛おしく思えた。
拝啓
楽園は確かにありました。
暑く、湿っぽく、臭く、
それでも輝く楽園が、まだ
青い星にはありました。
怪物ひしめく
天使達の水たまり
レイク=イナリク
楽園よ、永遠なれ!!