H17、11/25.26.27
西伊豆
11月25日、ひとり西伊豆へ 夜8:00に発つ
26日、釣りをして遊んだと思うが おかしいな?、メモが無い。


27日、AM7:00、 今朝は早起き!。

「コココココンッ!、コココココンッ!!。」
セキレイのノックで目が覚めた。


7時半、Sさん親子が漁から戻って来た。
シュラフの中で朝飯を喰って 表へ出ると、 
おかあさんが、
「これ、外して持っていきな!。」
網に絡んでいる大きなブダイ、45センチ位ある。
「今まで バタバタ生きていたよ!。」
「ありがとう、先にトイレに行って来る!。」
トイレから戻ったら 網から外してくれてあった。

早速ハラを出してクーラーにしまう。昨日釣った7尾のブダイが何と
小さく見える事か。

息子さんが
「今日は シロが立っている。」
って言ったと思うが?。
この湾内に居ると さほど感じないが、海は荒れて白く波立っている。
「風が吹くのかね?。」
「うん!。」
「風向きが変わるって事は無い?。」
「今日は無いね、日本海が低気圧だから。」
「ふーん、じゃあ早目に釣りして、早めに上がるか。」

今日もネンブツダイは見えない。不思議だなぁ・・・・・。いつもは沢山
居るのに。
チビブダイが釣れる。
「大きくなれよ!。」 と 放す。


Sさんの舟が 箱めがねで海中を覗きながら 港を出て行く。
どうしたんだろう?。
戻って来たので 息子さんに声を掛けると、朝の獲物を入れ物ごと
海中へ落としてしまったと云う。
えらい事だ!。
暫くすると おかあさんが 潜りの支度をしている。
えぇーー!、潜るつもりかい!?。

目の前を 水中を覗きながら泳いで行く。
息子が オレの横でそれを見ている。
「おかあさん 海女さんやってんの?。」
「夏は テングサ採ったり 潜っているよ、俺はとっても敵わないよ。」
「すごいねぇ!。」
「オッ!。呼んでる!!。 見つかったのかな?。」
オレは目が悪いから良く見えない。
息子さんが 潜り用の鉛のベルトを持って 舟で走って行く。
1キロ位あるんじゃないか?。

しばらくして戻って来た。
「見つかったーー?。」 舟に声を掛ける。
指でOKサインを送って来た。
良かったね!。 いや、それにしても大したもんだ。



潮が高くなって来たら 防波堤に波が被る。
漁師も釣り人も 誰〜れも居なくなって オレひとりになってしまっ
た。

向こう側にサラシがある、釣れそうだ、移動してみる事にする。

手の平大のメジナが来た!。その次に大きい魚信が来た、竿を立て
たがプッツン!。 
デカかった!。大メジナだったのかな??。
ハリスも痛んでいたと思う。2号だから 相当こたえてくれるはずだ
からな。

その後 小メジナ2尾、キタマクラの2尾目が来たところで納竿に決
める。
防波堤が波を被って 足元が滑りやすいし。


3時である、丁度良い時間だ。
帰りに 隣村に住んでいるという Sさんの家を尋ねながら寄ってみ
た。
「はぐれさんが来たよ〜!!。」
おかあさんが 家の中へ声を掛ける。
Sさんが居た。
「オォーーー!、上がれ上がれ!。」
「いや、汚い恰好のままだから、顔だけ見たらこのまま帰る
よ〜!。」
「いいから 上がれっ!!。」
「失礼しまーす!。」
オレ、釣りの恰好のままで 着替えてもいない。

「元気そうで良かった!。」

Sさん、退院したのではなくて 外泊許可を貰って 帰ってきたらし
い。
すぐ帰るつもりが 気が付いたら4時。 柿のおみやげまで持たされ
てしまった。
見舞いに寄った方が手ぶらで カッコつかないよな。


「今度あんたが来る頃には 退院して元気でいるよ!。」
「うん、また来る!。」
玄関まで送ってくれて 丁寧におじぎをされた。
「家まで尋ねて来てくれて ありがとう!。」 って。
寄って良かった。


Sさん ヘルニアが相当悪いようだ。
昔、伊豆諸島で カジキマグロの突きんぼ漁をやっていて
船の一番舳先に立って モリでカジキマグロを突く モリ打ちだった
そうだ。
波が荒く、船が大きく突き上げられて ドーンと下がった時に したた
か腰を打ってしまって ヘルニアになってしまったそうだ。

「病院で ギブスで固められて 一ヶ月以上寝たきりだったんだよ。」
って。
はた目には カッコいい漁だが 危険なんだな。


「そういう波の所に カジキが居るんだ。」


今年は5月からずーっと入院生活だったらしい。 気の毒だった。


帰りは ずーーっと渋滞。 100キロを3時間かかる。
伊豆はこれがあるから 思いやむんだよな〜。