西伊豆
       H,17.11/11.12.13
11日、19時20分、 西伊豆へ向けて出発。
途中、興津のスーパーで買い物を済ませて、21時40分、目的地へ到着。



♪誰も居ない海〜


思ったより暖かい。天気予報は今夜から雨、と報じていたが まだ大丈夫のよう
である。
竿を出してみようか・・・・・。
一瞬思ったが やっぱりやめよう。 潮も引いている事だし。
寝床をしつらえて 缶ビールを開ける。
時間は、22時だ。 つまみの焼き鳥と唐揚げが旨い!。

空の雲は重いが 海はうっすらと光っている。
夜釣りをやったら釣れそうな気もするな、波も丁度良い具合に立っているし。



今日は道路が空いていたなぁ。
そういえば、来る途中で パトカーをブッコ抜いてしまった。

船原峠の登りに入った所で ノロノロと走っている車が前にいる。
良く見たらこれがパトカー。 後続車に迷惑なんだよなー!。
この運転のへたくそなパトカーの後ろへ ぴったりとくっついて煽ってやった。
そしたら 左の路肩に避けて譲ってくれたんだな、これが。
ま、追っかけて来る事は出来ないだろうな、って思って ぶっ飛ばして抜いて来た
んだけど。
パトカーを 煽ってブッコ抜いたのは 初めての経験だなぁ。

その勢いに乗って 峠越えでは走り屋達のように 追っかけっこしながら、ギャン
ギャンとタイヤを鳴らしながら走って来た。 10代、20代の若者のように。


缶ビールを2本空けたら 腹が苦しい。

今日の夕方、釣り用にと 作業ズボンを買ってきた。
何処へ座っても、汚しても気にならないズボンだ。
少したるんできた腹の肉を 無理にへこませたサイズを買った。
これ位で止まるようにとね。
それが まさかビール2本で苦しくなるサイズとは 考えてもみなかったな。

10時30分、パラパラと 車の屋根を叩く音がしはじめた。
雨だ、降ってきた!。 
今日は早目に寝ちまおうかな。


12日、
昨夜は眠りが浅く 何度も目が覚めた。
雨は大した事も無く 朝を迎える。

朝8時、日が差して来た。 外へ出たら暖かい。
なんだ、風が吹いている音かと思ったが 波の音だったのか。

Sさんの お母さんと息子さんが海から戻って来た。
親父さんはまだ入院しているらしい。
挨拶しようと思ったら、いきなり伊勢海老を持たされて、45センチのコロダイと
タカノハダイを2匹。 これも!って柿まで貰ってしまった。
何だかな〜!。
釣竿を出す前から クーラー一杯になってしまった。


暖かい日差しの下で 釣りを始める。
まずは、テトラの穴でカサゴ狙い。 

コロコロと 穴の中へ錘を落とす。 ビビッ!って来るのは金魚(ネンブツダイ)だ、
ググーッ!って来て動かないのは おそらくウツボ。 カサゴは15センチ位のが
2匹釣れただけだ。
テトラの上は疲れる。 堤防でのんびりやろうと移動をする。


サンマの切り身のぶっこみ竿に いきなり魚信が!!。
グングンとリールを巻く、 またウツボである。
この仕掛けには ウツボしか釣れないのかっ!。


10時、携帯が鳴る!。 よっちゃんだ!。
「今 何処?。」
「西伊豆!。」
「釣れた?。」
「伊勢海老5尾と、コロダイと、タカノハが・・・・・。」
「ふ〜ん、 沢山貰ったねぇ!。」
知ってやがる。
どうもオレのホームページを 時々覗いていたようだ。
「俺も 行きたい!。」
「オォー!、来い来い!!。 早く来いよ!。 待ってるよ〜!!。」


待つ時間は長く感じる。
12時に電話を入れる。
「何処にいる?。」
「今出たとこだよーー!。」
何だ、まだ静岡か。

1時15分、どこまで来たかな?。 と電話!。
「御用邸のあたりだよー。」
ま〜だ沼津か。

2時30分、もうぼちぼち着く頃だろうと電話。
「いま 戸田に着いたとこ。」
「何?、そっちへ行っちゃったのかよ?。」
「そうじゃない、海沿いに来たんだよ。」
そうか・・・・・。 
峠を間違えて 戸田へ下りてしまったのかと思ったぜ。

3時、よっちゃんようやく到着。 入り口がよく分かったな。

「いい所だねぇ!。」
海を見て
「釣れそうだねっ!。」
「こませをやらないとダメかも!。」
「持ってる 持ってる。」

よっちゃん なかなか本格的である。
三種位のまき餌を混合している。 なるほどねぇ、これは釣りそうだ!。


夕方、暗くなるまで二人で竿を出していたが 釣れるのは金魚ばっかり、何匹釣
ったか分からない。 釣っては放し、釣ってはブン投げ。
「今投げたのが 釣れてんじゃぁないだろうな?!。」

「このチビ共の餌を喰う音を聞いて デカイのが寄って来るんだよな!。」

よっちゃんが 嫌にならないように 期待を持たせるのだが・・・・・。
言ってるオレが嫌になって来てしまった。 暗くなって来たし・・・・・。
「つまみを買いに行こうか!。」 釣りは諦めた。



お土産屋とコンビニで つまみの買い物。 全部よっちゃんが奢ってくれた。

「仕方が無いな、お返しに 伊勢海老の鬼柄焼きをご馳走しよう!。」

鬼柄焼き、ホント旨い!。
味噌を持っていれば 味噌汁を造りたかったな〜!。
ちょっと勿体無い 喰い方だったような。


22時30分、ふうてんさんに電話を入れる。 羨ましがらせてやろう!。

「もしもし、何してる?。」
「今 フトンに入ったとこ。」
「ふ〜ん、オレ、今 西伊豆。 よっちゃんと二人で 伊勢海老の鬼柄焼きを喰っ
てんだよ!。 旨いよ〜!。」
「ふ〜〜ん。」
あんまし 羨ましく無いのかなぁ。 つまんねぇ!。


外の宴会も寒くなって終わり。 もう寝よう、明日もある事だし。



13日、
朝、よっちゃんは釣りに出て行った。
オレは まだ朝寝。

9時30分、よっちゃんが戻って来た。
10時何分かの フェリーで帰ると言う。
午後から仕事があるらしい。 忙しいのは結構な事だ。

オレは11時まで のんびりと過ごし、竿を出す。
海は真っ赤になる程の ネンブツダイの群れ。 竿を出す所が無い。
餌を オキアミからサンマに変えても同んなじである。

飽きてしまって 2時にやめる。

3時、遅いお昼を喰って 家路に着く。

家に着いたのが6時過ぎ。 帰りは長い。
コロダイとタカノハダイの 刺身と煮付けをつまみに おつかれさんと呑む。



翌日、ふうてんさんから電話が来た。

「今度 何時行く?。」
「う〜ん?。」
「何だ!、嫌そうだな!。」
怒ってる!。
「いや、そうじゃない!。 カレンダーを見てたんだよ!。」
「皆で バーベキューでもやろうよ!。」
「うん!。」


へへへへ、 鬼柄焼き 喰いたかったんだ〜・・・・・!!!。