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(2004/08/11 このページに収納)

2004/07の一連の豪雨で 被害にあわれた方にもうしわけがないです
私も学校で災害関係の知識を学んだ者として リュックサックに救援物資をつめて バイクでかけつけなければいけない立場にいるのですが
自分の足で2キロも歩けない私が行っても 2次遭難するだけなので 行けないことを恥じてここでキーボードをたたいています

大雨は 地元住民でも経験したことがない 次の災害が起きる可能性がありますので お気をつけください

自衛隊の皆様 イラク派兵のせいで風当たりの強い昨今ですが いままでの訓練と経験を生かしてがんばってください

警察・消防関係の皆様 不眠不休で大変でしょうが 2次遭難にはお気をつけください


まず ことわっておかねばいけないのは 大雨災害というのは 知識と気象情報さえあればかなり被害が少なくできる災害だと言う点です

気象庁はどうした? 政府はどうした? どうして救助部隊は来ない?
と叫ぶ前に まず逃げてください たいてい人間の足で逃げ出せます 自動車で避難することは危険ですが
ハイブリッド車は自家発のかわりになるので災害が発生する前に安全地帯に退避させてください
火山の噴火の場合と津波の場合は 映画のように人間の足で走っても逃げ出せません

現在 洪水警報が出ている地域は いつ何が起きても不思議はないと思ってください 専門家でも何がおきるか予測ができません
すこしでも危ない事は避けてください 川が氾濫したり 山が崩れたりします しかも避難警報はまにあわない思ってください
避難警報が出たら その地域の2倍の地域で災害が起きると思って 周辺住民も自己判断で逃げてください

まず なんらかの警報がでたら 川を見に行ってはいけません シロートは流されるだけです 流されたら生きては戻れないと思ってください
警報が出たら 今すぐにでも洪水が起きると思ってください
堤防は全部いつ崩れてもおかしくないと思ってください 表面がコンクリートでおおわれていても あぶないです
川の近くに財産をお持ちの方は あきらめてください 自分の命の方が大事です 海の場合も同様です

もし 堤防よりも川の水のほうが1メートル以上低いから大丈夫と思った方は 今すぐ考えを改めてください
川の水が堤防を乗り越えるから洪水が起きるのではなく 川の水が堤防に穴をあけて崩すのです

堤防の設計者出て来い!! と叫んだ方は 工学部の土木学科に行きなさい!!!!
自然の力の前には 人間の科学技術など桁が違うのだと思い知らされます

現在 雨が上がっている地域は
土砂災害が起きる可能性が高いので 2メートル以上の高さのがけの近くには できるだけ近づかないでください
いつ崩れるか 専門家でもわからないというのが真実です

被害にあわれた方は 大変ですが あふれた泥水は 下水管の中の水よりも汚いのでできるだけ触れないようにしてください
泥水の中に何が入っているかわからないので 水がひくまで安全な地域に避難していてください

これが 足がつかえない私にできる 唯一の応援方法です


平野部に住んでいる方は 全国どこでも同じような災害にあわれる可能性がありますので
24時間生き残れるだけの食料と設備を備えておいてください
カンパンまで備蓄する必要はありません 賞味期限の長い食料を整頓するだけで十分です
24時間たてば救援物資がとどきますので おちついて対応してください

がけの近くに住んでいる方は 大雨の後はがけ崩れが1ヶ月間はいつ起きても不思議はないので
できれば親戚の家などに避難していただきたいのですが 寝室を2階 もしくは
がけとは逆の部屋に移動してください そうすればかなり生存率を上げられます


被害を受けなかった 地域の方は 洪水が発生した地域に暮らす友人にいそいで電話をかけないでください
固定電話 携帯電話共通です

本当に 電話をかけたところで 死んでいる人間は生き返らないし 苦難に遭っている人間を救うことはできません
それどころか 電話回線を混乱させて 緊急性を要する情報が伝わらなくなって 人間1人を殺す危険性があります
たとえ確率は低くても起こりうる可能性を知りながら行えばそれは殺人を行うことと同じです

おちついて 救援物資をダンボール箱に詰めてください
交通機関が復旧したら 救援物資を送ってください


災害支援活動を行っている方々や前戦で戦っている技術者達はそろそろ濁流ではなく
人柱を求める暴徒と戦わなくてはいけない時期だと思います

水害がなぜ起きるのか 真実を知っている人間達は
真実を口にすれば未来に進まねばならないモノ達を濁流に突き落とすことになってしまうので沈黙を守っています
無責任な言葉に惑わされず 職務をまっとうしてください

もし 絶望にとらわれて濁流に飛び込みたくなった時は
1週間後 1ヶ月後 1年後 数10年後 数100年後に もしかしたら起き得る災害を防ぐために生きてください

・・・・日常において 私がいかに殺伐とした職場環境に置かれているか よくわかる文章です


       









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