(2005/01/02 執筆開始)
(2009/03/16 最終改定)

私のことについて
私は大人になって 専門医から「アスペルガー症候群の特徴がうかがえる」という診断を受たタイプで
子供の時にアスペルガー症候群特有の行動があったかどうか証明することはできません

私は医療関係の学校を出たわけではなく 人間の子供を育てた経験もありません
専門的な療養や訓練を受けた経験はないので 私の知識はほぼ独学です

何か気がついた点がございましたら 指摘していただけると助かります


私の生育歴
19**年 
日本で生まれる(早生まれ 正常出産 体重3200g 身長50cm)
頭が大きかったので吸引分娩というのをしたらしいが 後に脳機能障害が残るような心配をするような問題は何一つなかったと
私をとりあげた医者が断言してくれた

3才まで
頭が大きく おとなしく 食べ物の好き嫌いはなく あまり夜泣きもせず だっこもあまりせがまず
問題がなかったので育てやすかったと両親は口をそろえて言う
狭い家に住んでいたので ベビーベッドを風呂場に置いたこともあったと言う
2才の時に1度ひきつけをおこして救急車で運ばれたが医者は問題なしと判断
3歳児検診ではなんの異常も認められなかった
母子手帳には体重・身長・予防接種の記録はあるのだが 指差しなどの発達面での記録が無い

幼稚園入園前
両親が教育熱心であったため ひらがな・カタカナ・数字の読み書きはできた 簡単な計算もできた
いわゆる頭のいい子供であったが 他の兄弟と比べると物覚えが悪く知恵遅れを心配するほどであったというが
詳細不明 そのあたりのことを両親はあまり語らない
兄弟の入院・手術が重なったため ひとり遊びをよくしていた 服を着る・食事を食べるなどの行動は兄弟よりも早くできた
団地に住んでいたのに自分の意志で友達の家に遊びに行った記憶10才までない
他人が持っている人形を見るのは好きだったが 人形遊びをした記憶がない
おもちゃ屋につれていっても人形を欲しがらない子供だったので買い与えなかったと両親は言っている

幼稚園
水が苦手で 髪の毛を洗うだけでギャーギャー騒いだ プールも苦手 水中で目を開くことすら不可能
(のちにスイミングスクールで改善)
お遊戯すべて苦手

小学校低学年
物知りで 学校の筆記テストはできるのだが 日記や作文はほとんどできない
運動や集団行動全部苦手
単語や言いまわしをたくさん知ってはいるのだが
だれかのしゃべった言葉を引用してそのままべらべらとしゃべるわりには 自分の意思を伝えるためにする会話が困難

小学校高学年
担任の先生の努力により 同級生と会話することができるくらいの会話能力が身につく
よたよたと歩くため 後姿を遠くから見ただけでクラスメイトは私を識別できた

中学生
下校途中に片足の足首を捻挫する のちに悪化させ1日1時間しか歩けなくなる

1996年頃
慢性関節リウマチの初期症状によく似た症状が全身に出る
痛み止め・免疫抑制剤が効かないため 微量の精神安定剤をリウマチ科から処方される(それ以来精神安定剤を常用)
痛みが激しくなると 自傷的な危険な思想が浮かぶため自分の意志で心療内科の門をたたく

2004年06月頃
1日1〜3時間しか眠れない不眠(その後新しい心療内科で睡眠薬をもらって改善) と 
チックのような激しいセキがいきなり始まる(これは薬が効かなかったが アスペルガー症候群に関する知識がたまったとたんに改善)

2004年09月頃
それまでは
「素人の私が下手に精神医学の知識を集めても 自分が病気ではないかとクヨクヨ悩むだけで
 精神衛生上悪いから 医者の指示どうりに薬を飲んでいればいいだろうし
 何か問題があったら医者から何らかのアドバイスがもらえるだろう」
と思っていたが 初めて会ったチャット相手から指摘されるほど錯乱状態に居ることに気がついて
何かおかしいんじゃないかと インターネットで調べ始める

2004年10月03日
自分に声の音量の制御ができなくなる事がたびたびあることに気づいて
携帯電話を使用している人が大声で話すのはなぜか?という問題を
インターネットで調べていて偶然親子ともにアスペルガー症候群の方の日記にたどりつく
生まれて始めて「アスペルガー症候群」という単語を知る 

2004年10月14日
「自閉症」が「登校拒否・引きこもり」という意味ではないことを知る

2004年12月01日
県の精神保健センターから 
「県内の専門家は 子供しか診断つけられないので 診断を受けたかったら 電車で片道2時間かかる病院に行くしかない」
と言われる
しかし これは医療機関同士の情報伝達不足によるガセと後に判明 

診断をつけるための生育歴を作ろうと本腰入れて調べ始めるが
壮絶な親子喧嘩の果てに得られた情報は「入院がちな兄弟の事に気が行っていて よく覚えていない」という事だけであった

この頃から 講習会で学ぶことがほとんどないことに疑問を抱くようになる

2005年07月01日
小学校高学年の頃の担任と会う
小学校の頃から 風変わりで クラスメイトが遊びにさそってもうれしそうにせず
学校の授業では体育以外に問題はまったくなく
先生御自信はアスペルガー症候群に関する知識はまったくなかったのだが
研究授業の題材に私をよく取り上げたことを教えてくれた

2005年08月06日
アスペ・エルデの会が主催する講習会で 発達障害専門の相談員の方から 県内にも専門家が居ることを教えてもらう

2005年11月19日
専門医による診断がおりる
WAIS−R知能試験
言語性IQ:98
動作性IQ:125
総合IQ:110
医師の総合評価
「唐突で独特な答え方をし、考えていることをすべて言葉にしていると言った印象を受ける。
 全体として標準より高いレベルに属しており、特に視覚刺激への反応が良好で、無意味な刺激の模写はずば抜けている。
 知識量もかなりあるものの、それに見合った社会的理能力、言語の抽象的概念は難しい
 WAIS−R知能試験以外の他の検査結果を総合的に判断しても アスペルガー症候群の特徴がうかがえる。」
  **診断結果を研究目的で利用したい方にはfaxでコピーをお送りします**

2005年11月24日時点で
実際に自閉症スペクトラムの方と会った経験皆無
テレビなどで合計5時間ほど映像情報を得る
体験談などは掲示板や本などで大量に収集しただけ

2008年11月23日時点で
成人のアスペとADHDの方に会った経験はあるが
子供の当事者に会った経験はまだない
えじそんくらぶの準会員ではあるが アスペエルデの会には参加したくとも近づかない方がいいだろう



「統合失調症」とは?
統合失調症(2003年頃まで精神分裂病と呼ばれていた)は10才以上で発症する精神病です
100人に1人くらいの確率で発症すると言われていますが 発症原因は不明です
1900年代は「早期痴呆症」と呼ばれていたようです

昔は 家族の突然の死などの悲劇に遭遇したショックで精神を崩壊させてしまった病
というイメージがあったのですが
症状が目立ってきた時期に患者に何があったか? という問題を調べてみると
引越しをしたとか 受験で落ちたとか 誰にでも起きる出来事の場合もあるそうです
今でも「崩壊性・・・・」「分裂的・・・・」という精神疾患の病名が残っていますが
「統合失調症のような病気」という意味で使われているようです

いわゆる漫画やドラマなどに出てくる「気が狂った人」に関する言動は
すべて統合失調症の症状をおもしろ半分にネタにしただけと言っても過言ではありませんが
統合失調症の患者の方のほとんどはまじめで 自分の病状に恐れおののき
犯罪行動に走ることよりも自分をどうにかしたいと一生懸命です
症状は現実と区別がつかないほどの幻覚(主に幻聴)と妄想があり
他者とコミュニケーションがとれないほど支離滅裂な会話しかできなくなくなる
・・・と言われているのですが社会復帰も可能です

「精神分裂病」と言うと まるでいわゆる漫画に出てくるような「記憶障害もともなう多重人格」というイメージがあるのですが
本来「意味不明の話口調になってしまう病気」→「バラバラな単語の羅列の話口調の病気」
 →「バラバラな単語が出て来る病気」→「思考がバラバラな病気」→「分裂した精神の病」
 →「精神分裂症」と まるで連想ゲームのような過程をたどって命名されてしまったようです
なお 統合失調症の重症状態の1つに「自閉状態」と言うのがありますが精神科の医者にしか通じない業界用語です

ここ数年で 診断名に「統合失調症」と書いたほうが 福祉サポートを受けやすい環境が整ってきたので
医学書に載っているような統合失調症の症状がなくても 精神科系の医者に通っているだけで統合失調症の診断名がつけられることがあります
運よく統合失調症の診断名をいただけた方は できるだけ有効活用してください

逆に統合失調症は ちゃんと薬を医師の診断どうり飲んでいれば治る病気になってしまったので
統合失調症の診断だけでは 刑事裁判で減刑対象にはならなくなったので 変な考えが沸いたら とりあえず回復を待ちましょう

追補2008/11/04 この文章だけ読むと さも私が統合失調症のふりをして医者をだまして
        精神安定剤をもらっていたような誤解をあたえそうなんだが
        統合失調症に間違われて死にかけたことはあっても 統合失調症のふりをしたことはありません
 

「自閉症」という用語について
歴史的に見ると 1940年代レオ・カナー先生とハンス・アスペルガー先生が ほぼ同時に論文で 
10才以下で発症した統合失調症(に似た)の子供達の事例を発表したことに始まる
それ以前にも この症状を示していた人間がいなかったわけではないのですが
他の知的発達障害(俗に「知恵遅れ」)や親のしつけの悪さと区別がつかなかったようです
「アヴァロンの野生児」がおそらく重度のカナー型自閉症だったのではないかと言われています

10歳以下で発病した早期痴呆症という表現が昔の文献で使われていますが
当時の精神科医の目から見た記録が多いので読んでもよくわかりません

カナー先生は言葉や知能に極端な遅れがあり かつ統合失調症の自閉状態に似た状態の子供達を観察して
「小児性自閉症」という用語を使い論文を発表し

アスペルガー先生は知能は高いのに
子供の頃から永続的に統合失調症の自閉状態に似た奇妙なしゃべり口調の子供達を観察して
「自閉状態」という用語を使い論文を発表しました

その後 多数の医者が
「10才以下 しかもそのほとんどが3才以下で統合失調症を発症するなんてどういうわけだ?
 まだ言葉も満足に話せない子供が精神病になるなんておかしいじゃいか?
 しかも カナー先生の論文とアスペルガー先生の論文は 似ているようだが 
 別の病気か? それとも同じ病気か? どうやって分類すればいいんだ?」
という問題にいどんでは玉砕し続けました
でも一応「3才以下で発症したカナー型の知的発達障害」に関して「自閉症」と呼んで研究しつづけました
アスペルガー型のタイプは一部の研究者にしか知られずあまり研究が進みませんでした

ですので 歴史的に見れば「自閉」=「心を閉ざした状態」という使い方の方が正しいのであって
発達障害の「自閉症」の方が用語の使い方が間違っているのですが そのことを知っている心理学者は少ない


「自閉症スペクトラム」という用語について
1980年代 ローナ・ウイング先生が(この方は夫婦で精神科系の医者でしたが娘さんが自閉症でした)論文で
「カナー先生とアスペルガー先生が発表した症例は 実は同じで
 1.社会性 2.コミュニケーション 3.想像力 の3つ組に生まれた時から死ぬまで永続的に障害が持続している状態で
 言葉がしゃべれないほどの知能が低いタイプから 大学に進学できるほどの知能が高いタイプまで連続して存在する」
と主張してから 「自閉症スペクトラム」という表現が用いられるようになりました

スペクトラム(spectrum)というのは「連続体」と直訳されますが 虹の色が赤〜紫ま で連続して色々とあるような状態のことを言います
グラデーションと言った方が近いかもしれません


「高機能自閉症」と「低機能自閉症」の違いについて
最初に断わっておきますが 「低機能自閉症」という用語は 昔学者が論文を書くのに使っていただけで
現在は診断名としては使用されていません
だいたい「IQ70」くらいを境にして 言語によるコミュニケーション能力の高低を指して「低機能」「高機能」と呼びわけていたようです
現在「高機能自閉症」という診断名が残っています

「高機能」とついていても天才的な能力があるという意味ではありませんので 期待しないでください
どちらかというと 
「かわいそうに おそらくこの人はIQが高いばかりに 有益な情報があったとしても 自力で調べる以外にそこにたどりつく道はないだろう」
と言ったほうが近い


「高機能自閉症」と「アスペルガー症候群」の違いについて
3歳児検診の時に言語の遅れが認められた場合を「高機能自閉症」
3歳児検診の時に言語の遅れがなかった場合を「アスペルガー症候群」と呼び分けますが
大人になると対応方法にあまり差がないので明確に区分けする必要はないようです

分けて考える学者もいますが だいたいの当事者は両方の特徴を少しずつ持っています


「自閉症スペクトラム」の発症原因
まず断っておかなければいけないのは 「養育者からの虐待」で生じるものではありません
昔カナー先生も間違えたくらいですので 素人が間違えることが今でもよくあります
親に特有の虚ろな表情がよく見られるのですが 子供とのコミュニケーションが不足するがゆえに生じてしまう現象ですので
責めないであげてください

ホラー小説の作者ですら吐き気をもよおすような虐待の犠牲者の子供にもよく似たコミュニケーション能力の低さが見られるのですが
虐待状態から開放すれば定型発達の子供であれば回復するのに
自閉症スペクトラムの子供たちはどんなに甘やかして愛情いっぱいに育てても 
1.社会性 2.コミュニケーション 3.想像力 の3つ組障害に一生つきまとわれることに 長い研究で証明されています
その間に間違った治療方法の犠牲になった方々の心痛察します

水銀説・野菜不足説・妊娠時の薬の副作用説・ゲームのやりすぎ説・テレビの見すぎ説・紙おむつ説・冷凍食品説
などが唱えられましたが どれも すべての自閉症を説明できる科学的根拠がうすいです

遺伝子説はかなり有力と言われて研究が進んでいますが
自閉症スペクトラムになりやすい家系というのが実在しますので 遺伝子が与える影響がかなり大きい事は確実なのですが
既知のあらゆる遺伝病と 遺伝パターンが異なり
同程度の症状を見せている当事者同士を比べても 同じ遺伝子を共有していないことから
今現在の研究結果からは 確実なことは私の口からは 何一つ言えないのが残念です

発症時期は 妊娠中から3歳までのいつかだろう ということまでは確定しているので
「私は学校でいじめられたので自閉症になった」という言い回しは間違いです

医者に気づかれる時期は 私のように子供の頃目立った問題行動がない場合一生気づかれずに終わってしまう場合があります
妊娠中の検査では診断不可能ですが
乳児期にそれっぽい行動があって早期発見される事例もあります
3歳児検診などで気づかれる場合もありますし 小学校の入学前検診で気づかれる場合もあります
また 小学校で問題行動を起こして病院にかつぎこまれる場合もあります

「脳の機能障害」と言われているのですが 実は脳波を検査しても診断ができず
MRIで検査しても確定診断ができず 専門医による行動観察によって診断を下している現状です


「自閉症スペクトラム」と「広汎性(知的)発達障害」の違いについて
広汎性(知的)発達障害の方が自閉症スペクトラムを含む広い範囲で使われることが多いですが
同じ意味で使われることもあります

私は ローナ・ウイング先生の努力に敬意をはらう意味で「自閉症スペクトラム」の方を使用しています

それと日本語では「広汎性(知的)発達障害」と翻訳されていますので
まるで 診断可能なそういう病気があるような錯覚をあたえるのですが
実際は「まだ分類が完了していない よくわからない(知的)発達障害はこのグループにとりあえず分類しておくよ」という意味でして
診断名としてこれほどふざけた病名もない

レット障害と 小児期崩壊性障害に関して 詳しい文献を探しています・・・・・・どの本見ても1/2ページしか説明がない!!


「発達障害」という用語について
発達障害と言うと身長が伸びなかったり 手足がうまく動かない状態をイメージする方も多いと思いますが

専門用語では
身長・体重などが増えることを「成長」
知能や情緒的な能力が上がることを「発達」と呼び分けています

私は「(知的)発達障害」と書くようにしていますが 専門書では「発達障害」と書かれています

よく似た表現に「情緒障害」という言葉があるのですが
これは 家庭環境などの生育環境が悪くて 学校になじめない子供を指す行政用語らしいので
自閉症スペクトラムとは関係がありません


「知恵遅れ」という用語について
「知恵遅れ」と言うとかなりいやがる人がいるのは知っているのですが
「発達障害」と言うと 回復不可能な「障害」ということを意味するので
私自身は「遅れているのだから 一緒に歩くことはできなくとも 後からでも追いかけることは可能だ」
と考えるために「知恵遅れ」の表現を多用していますが


「定型発達」という用語について
「自閉症スペクトラム」の人を「障害者」  普通の人を「健常者」「正常な人間」と呼ぶのはさすがに問題があるのと
普通の人にも 自閉症スペクトラム特有の問題は少しずつ存在することから

家庭科の教科書・育児書・発達心理学の本に載っているような典型的な発達をしている状態を
「定型発達」と呼ぶことにしています
もちろん 各個人の発達のし方には個人差があることは言うまでもありません

逆に自閉症スペクトラムの特徴が多い方を私は「当事者」と呼ぶことにしています
専門家は「自閉症児者」という言い方を使うことがあります
場合によっては「発達のバランスが悪い」「障害者」と呼んでもかまわない時もありますが
「あたまがおかしい」「病気持ち」「キチガイ」「病人」「精神薄弱」「セーハク」「白痴」という表現はどんな場合においても使用を避けてください

精神疾患に似た症状を持っていますが そもそも精神疾患ではありませんし 治すものではなく 
訓練によって能力を引き出す必要があるだけなのですから


「自閉症スペクトラム」の分類に関して・・・1
あくまで 便宜状の使い分けですが
IQ70以下の 言葉によるコミュニケーションが困難な方々を「カナー型」
IQ70以上の 言葉によるコミュニケーションが一見とれるように見えるタイプを「アスペルガー型」
と呼び分けていますが 当事者が抱えている問題は共通です

IQ70というのは 知的障害による療養手帳を取得できるかどうかの基準となる値ですが
地方自治体によって70〜80くらいのバラツキがあるようです
IQ70以下になると 昔は問答無用で普通の小学校に入れてもらえなくなることがあったので
義務教育を受けることができた方々の中には カナー型の人を見たことがない場合があります


「自閉症スペクトラム」の分類に関して・・・2
他者とのコミュニケーションのとり方の分類です これもローナ・ウイング先生が主張し始めた分類方法です

「孤立(消極)型」
いわゆる「自閉症らしい自閉症」
目線・身振り手振り・筆談・会話などのありとあらゆるコミュニケーションを他者ととろうとしない
友達に誘われても遊ぼうとしないなどの問題行動を起こす
まるで 蹴ってもなでても寝たふりを続けるネコ

「受動型」
いわゆる「特に問題は見当たらないが おとなしすぎてちょっと不安になるタイプ」
誰かから働きかけがあった場合のみ 他者とコミュニケーションをとるだけで 普段はひとり遊びをしている
まるで なでると とりあえず反応を返すだけのネコ

「積極奇異型」
いわゆる「自閉症らしくない自閉症」
他人とのコミュニケーションをとろうとはする ただし「自己流で」
積極的にありとあらゆる方法で他者にまとわりつくがコミュニケーションの本質を完全に勘違いしているため 
誰かに理解できる方法で教えてもらわないと無邪気に延々と奇妙な行動をとりつづける
まるで ご主人の枕元にとったネズミの死体を並べるネコ

この3タイプは 周囲の環境などで 数年単位で移行する場合があります 
私は10才頃まで受動型 それ以降は積極奇異型です
追補20090621>>他のタイプもあるらしいのですが ウィング先生の最新の論文が手に入らないのでこのままにしておきます


「社会性の障害」「想像力の障害」について
ローナ・ウイング先生は分けて考えましたが 私個人の見解では 同じ障害に分類すべきではないかと思っています
生まれつき 学習能力に関する脳の部位にズレがあるために起きると思われるが・・・・原因不明

想像力の障害は 一般的意味合いでの想像力の低さとは意味が違いますので
「こだわり行動」と言い換えている専門家もいます

社会一般常識をわざと無視して自分勝手な行動をとっているように見えるのですが
自分の理解できるルールでしか行動がとれないだけなのです
他人に「こういう場合はこうするんだよ」というルールをわかるように教えてもらって理解すると
そのルールがくつがえるまで生涯守りつづけます 

「この子はどうせバカだから理解できないよ」と言われて放置されると 自分にとって都合のいいルールをすこししか覚えませんが
周囲の環境しだいでは 法律の専門家のような堅苦しい正義感にあふれた人間に成長します

アスペルガータイプは自力でルールを見つけ出して 社会に対応する能力を上げていきますが
ほおって置くと独自の変な路線に突っ走っていくので 他者からの働きかけにより足りないルールを補う必要はあります

なぜか程度の差こそあれ 状況に応じてそのルールを使い分ける能力が低いがため問題行動となって表れます
例えば家族と学校の先生とクラスメイトと 同じ方法でコミュニケーションをとろうとしたり 
相手が目上であろうと目下であろうと 始めて会った人でも旧知の仲でも 同じ口調で話しかけるという問題行動を起こします

「こういう場合はこうするんだよ」「これはやってはいけません」だけではなく
「服を脱ぎたくなったら脱衣場で 他の場所では服を脱いではいけません 脱衣場までがまんできなかったら親に聞きなさい」
という風に
「もし・・・の場合は・・・・ しかし・・・・の場合はこう 判断に迷う時は・・・・」というルールをたくさん教える必要があるのです

まるで 頭にインストールされたプログラムに予想された範囲内でしか行動がとれないロボットのようとも言われるほど
奇妙であります


「コミュニケーションの障害」について
言葉をしゃべれないカナー型は 聴覚障害か脳性麻痺と同列に扱われてしまうのですが
他の言語障害の場合は自分に残された方法を駆使して相互のコミュニケーションをはかろうとしますが
自閉症スペクトラムの場合 生まれた時から 
自分の意志を相手に伝えようとしない もしくは一方的に相手にまくしたてるだけで そのまま大人になってしまいます
相互のコミュニケーションというスキルを習得するには訓練を受けなければいけないという特徴があります

例えばだ 楽しい言葉のキャッチボールってのが成立しないんだ・・・・・
        私は2004年にインターネットの知り合いから「会話とはキャッチボールのようなもの」と言われるまで気づかなかった
        あの人 いい母親になれるよ

私は14才くらいから今までずっと
「言葉というのは テレパシーを使えない人間が他者に情報を伝達するための もっとも確実な手段だ!
 それ以外の用途があるなら教えてくれ」
と主張し続けました

私は始めて会った人にすら
「会話というのは 共感する事が大事なのです」と諭されるほどなんだが
         ・・・・今まで私を診断した精神科医数名とカウンセラー数名は私に何も助言も診断名も告げませんでした

「セントラルコヒーレンス」 について
(2008/11/23 追加)
Central Coherence [中枢性の統合]とか色々な訳が使われています
自閉症スペクトラムの症状すべてをこれで説明するのはさすがに無理がある

私の診断書に
一つの刺激からそれにとどまらず 全体を把握しようとする野心が強調されると、
結果的に現実検討力が低下し 認知のゆがみが顕著であると判断される
妄想的には発展しないが内閉的傾向は強いため社会適応は困難さが予想される

あいまいな刺激の理解は困難であるために、自分の処理しやすい事実を抽出し、
時には現実をゆがめて主観的に解釈したり、合理つけによってつじつまを合わせよう と機制が働きやすい、
そのため時に現実検討力は低下し、社会適応は困難であることが予想される

・・・・と書かれている 最初 精神科医の診断書というのは 何が何でも精神障害者手帳を受け取れるように
   悲観的に患者をこきおろす文章を好んで使うのだと 自分に言い聞かせる以外に立ち直りようがなかった
   先生!! 診断だけで 後は自力で何とかしなきゃいけない私になぜこんな文章を渡したのか長い間疑問でしたよ!!


「パニック」について
常駐ソフトがたくさんありすぎるパソコンがフリーズ状態になって キーボードからの入力をうけつけなくなっているのに
キーボードをガチャガチャたたかれた状態・・・・・と私は呼んでいます

泣き叫ぶ・悲鳴をあげる・口調が変化する・感覚過敏になるなどの状態になり
だきしめる・やさしい言葉をかける・体をさする・食べ物を与えるなどの外部からの情報入力は逆効果になるため
暗くて狭い場所にひとりにしておくと自然におさまります
数分〜数時間 続くこともあるそうです

精神系疾患の病名に「パニック障害」というのがありますが まったく別物です


身体的特長について
知的障害を引き起こす他の病気では 特有の顔つきなど 目で見てすぐにそれとわかる外見的特徴がある場合が多いですが
自閉症スペクトラムの場合は これといって全員に共通する外見的特徴はありません

しいて言えば 他の知的障害に比べると 同じIQでも賢そうな顔つきをしている方が多いです
ぼんやりと焦点が合わない目つきというよりは 何かを観察している研究者のような目つきで物を見ますし
他の子供とはズレていますが 喜怒哀楽を顔で表現できます

他の病気を合併しない限り 自閉症スペクトラム単体では命にかかわる身体的欠陥は生じません
私が関節痛持ちなのは 慢性関節リウマチ系の病気のせいであって自閉症スペクトラムのせいではありません
歩き方がフラフラする方はいますが 車椅子や松葉杖が必要ということはありません
手先が不器用な方は多いですが 骨が曲がっているとかいうことはありません

自動車の免許が取れるかどうかは 自閉症スペクトラムだからどうのこうのというよりも
単に各個人の資質の問題だけです


「5感の異常」について
センサーの部分に異常がないのに センサーから送られてきた情報を処理する脳の機能が 過敏もしくは鈍感なために起きる異常です
成長と共に変化したり 気分によって変化します 落ちついていると出にくいですが パニック状態におちいる原因ともなります
「好き嫌いが激しいだけ」として無理に強要せず 物理的に対策をたてながら徐々にならす必要があります

自伝系の本を出版している当事者の多くは 感覚過敏の方が多いので とかく診断基準として使いたがるのですが
対応を考える時に使うのはいいのですが 診断基準には向きません

例えは悪いんだが「性感帯の位置と感度が 時と場合と気分によって違う」と言うのが近いかもしれない


「5感の異常」:視覚
「視覚過敏型」
人間は周囲の情報のうち 動く物や興味のある物などを中心に処理するだけで
すべての情報を脳が処理しているわけではありません
たとえば自動車の運転をしていて 歩道に居る歩行者全員の服の色を覚えていたりする事はありません
しかし 目というセンサーから入った情報をたくさん処理しようとする脳構造を持ってるタイプの自閉症スペクトラムの方がいます
赤ん坊の時に 視覚情報のうちどれに焦点をあわせるのか?(特に養育者や食べ物に焦点をあわせる機能が重要)
という情報のふるい分け能力がつくらしいのですが その能力の発達に問題があった場合に生じるようです

問題行動:教室の窓の外で動いているものがあると 授業に集中できない
対策方法:最前列の席に座る 窓にカーテンをひく

問題行動:文字や絵がごちゃごちゃ書かれた本が読めない
対策方法:文字なら1行だけ 絵なら1ヶ所だけ見えるようにおおいをかける

問題行動:インターネット上で背景があると文字を読むのが疲れる 模様があると模様の方に目が行く
                                             (すいません!私のことです)
対策方法:ブラウザの設定をいじって背景を消す それでもだめだったら文章をテキストエディタにコピーする

問題行動:人ごみに入るとイライラする
対策方法:人にぶつからない程度に 目線を下にそらす 目を細める 
       できることならフードを目深にかぶってサングラスをかけて外部の情報をシャットダウンする(外観ただの犯罪者)


「視覚鈍感型」
視覚過敏型の逆 周囲の情報をすべて処理しようとすれば脳の機能が追いつかないために
焦点を絞ることで脳を守ろうとしている状態
まるで 双眼鏡と虫眼鏡で周囲を見ているような状態

問題行動:自分の興味のあることだけ じーっと観察し続けるが 周囲で動いている物には反応しない
       たとえそれが養育者であっても
対策方法:イラツクほど可愛げがないですが まず 冷静になって 危ない事をしている場合以外はほおっておいてあげてください
       無理に他の物で気をひこうとしたり 観察している対象物を奪い去るとパニックの原因となります
       自動車の運転をするためには 焦点を細かく切り替える事で
       周囲の情報を広くつかむ能力を磨く必要があると思います

「その他の視覚の異常」
光の強さに敏感なタイプは サングラス無しでは昼間外を歩けないこともある
色の色彩に敏感なタイプは 色鮮やかなデザインを見ると頭痛がする


「5感の異常」:聴覚
「聴覚過敏型」
空気中の空気圧の揺らぎを 人間は「音」として認識するのですが その範囲は20〜20000ヘルツと言われています
しかし 成長と共に 自分に必要な音をひろい出す能力が上がると同時に あまり重要ではない音は処理できなくなります
大学の文化祭で20ヘルツや20000ヘルツの音を聞きましたが 大学生の誰も聞き取れませんでした
何人かが 体が押されたような感触を感じただけでした
定型発達の場合 赤ん坊の時から老人まで 徐々に可聴域は狭くなっていきます

問題行動:BGMが流れている仕事場で集中して仕事ができない

問題行動:1対1で話し合うことはできるのに 複数の人が同時にしゃべると聞き取れない

問題行動:機械の駆動音の高音部 もしくは低音部に過剰に反応していやがる(まるでコウモリのような耳とも言われます)

人によっては耳栓・サイレントヘッドホン・難聴防止用イヤーマフなどを使うといい場合がありますが
完全な無音環境が得られる装置はありません

人によってはウォークマンなどで音楽を聞くといい場合があるそうですが
私にはまったく役に立ちませんでした


「聴覚鈍感型」
聴覚過敏型の逆 聴覚障害があるように一見見えるが 自分の興味のある音であれば小さい音でも聞き取ることができる

問題行動:周囲のさまざまな音の中から 人間の声を分類して拾い上げる能力が低いと言語の習得に遅れが生じる事があります


「5感の異常」:触覚
「触覚過敏型」
普段 服を着ている時に いちいち「今私は服を着ています」ということを考えて他の作業をしたりはしないのですが
もし 脳が「服を着ている」という情報に処理能力の大半を割かれているとしたらどうなるだろうか?
と考えていただけると 極端な話ですがわかりやすいと思います

残念ですが「性的に感じやすい」という意味ではないので期待されても困ります

問題行動:パジャマのようなダブダブの服しか着ない 
       靴下を履くのをいやがる ブラジャーなどの硬い下着をいやがる 
       過敏の度合いが強いと目を離すとすぐに服を脱ぐ場合すらあります
対策方法:別の服で代用するなどの対策がありますが 制服などがある場合は悲劇です
       服の裏についたタグや縫い目ですら苦痛に感じる事がありますので できるだけ除去してあげてください
       私は下着を裏返しにして縫い目が皮膚にあたらないようにすることすらしていました

問題行動:体に触られるのをいやがる たとえ相手が恋人や養育者であっても
対策方法:一言声をかけて本人の許可を得てから体に触ってください
       赤ん坊の場合 だっこされるのをいやがるという形で出ますが 親を嫌っているわけではありません

泣こうがわめこうが 無理やり押さえつけて抱きしめるという治療方法があるそうですが
この方法を使えるのは幼稚園前後までだと言う事を考えると 実質 手錠と鎖で柱に縛り付けるのとやっていることは一緒なので
はたして効果があるのかは疑問が残る・・・・

「触覚鈍感型」
触覚過敏型の逆 骨折していても血が出ていても気がつかずに遊び歩いている場合すらあるそうです 

場合によっては 服を着ることができないほどの触覚過敏なのに 注射されてもけろりとしているという場合があるそうです
刺激の閾値に問題があるのではないかと言われているのですが・・・・・今のところ説明不可能


「5感の異常」:味覚
「味覚過敏型」
数種類のユーカリの葉しか食べないコアラのごとく 特定のメーカーの食品1種類しか食べないなどという
食育推進派が見たら「それみたことか!」と言い出しそうな偏食っぷりを見せるが
このタイプの人間が 料理人としてすばらしい舌を持っていて成功したという事例は聞いたことがない

北京ダックのごとく むりやり体をおさえつけて食事を口につっこむという手段があるが
この手が使えるのは幼稚園ぐらいまでだと言うことを覚悟して実行してください

現在では 栄養学的に言えば 偏食による害は少ないので
食事の時間を親子で楽しめる環境を作ることを優先すべきだと言われて
        ・・・・・・・・・・・・・・言われているが 食卓が戦場と化している家庭は多い

「味覚鈍感型」
味覚過敏型の逆 問題行動はあまり聞かない 


「5感の異常」:嗅覚
「嗅覚過敏型」
香水や体臭などに過敏に反応するタイプ
だからといって優秀な調香師になれるか? というとそういうわけではない

そういえば 私 整髪料をつけると匂いでイライラするので 一度も整髪料を買ったことがない・・・・・・・
アロマテラピーをやると ラベンダーでも興奮してしょうがない

「嗅覚鈍感型」
嗅覚過敏型の逆 問題行動はあまり聞かない 

一般的に知的障害の分野では アロマテラピーを積極的に使って当事者の精神を穏やかにすることにより
対人関係などが良好になったという報告があるので ためす価値はあるが精油の値段を考えると外れた時は財布が痛い




「比較的頻繁に見られる言動」
自閉症スペクトラムに属する人全員に見られる行動ではありませんが
気が狂ってやっているわけではないので 無理にやめさせる事よりも 
「応用すると他にも面白い事ができるよ」と教えてあげてください
会話の問答例で自閉症スペクトラムの方の名前を「ひかる」にしてありますがこれは漫画の「光とともに」からとりました


「比較的頻繁に見られる言動」:常同行為
手をひらひらさせる・体を前後にゆする・同じ所をぐるぐる回る
混沌とした世界の中に 何か法則性があると落ちつくのではないか? と言われている行動 
誰かに危害を与えることなく 本人が落ちついて楽しそうであれば無理に止めるのは逆効果

光を透かしながら 手をひらひらさせるのは 特定の周波数の光に見とれているのではないか?
     ・・・・と思うのだが 今のところ私個人の仮説にすぎない


「比較的頻繁に見られる言動」:物をならべることにこだわる
昔 積み木を 積み上げるのではなく 延々と並べ続けるカナー型の子供がいた事から
一部の医者からは診断基準の1つにまで見なされている
スリッパをそろえるのにこだわる・机の上に並んでいる小物の位置にこだわる・食事の際家族が座るイスの位置にこだわる
それが乱されるとパニックにおちいる人までいるという
しかしこのこだわりがあっても整理整頓がきちんとできるかというと・・・・そうでもない

定型発達の人でも 家具の配置が変わると別の建物に引っ越した錯覚に陥ることがあるように
自閉症スペクトラムの場合は スリッパの位置が変わっただけでそういう心理状態に陥るのではないかと・・・あくまで私個人の仮説


「比較的頻繁に見られる言動」:時間にこだわる
8時に起きて 8時10分に着替えが終わって 8時20分にトイレが終わって・・・・・・・
などにこだわる 時間を守る人という点ではとてもいいことだが
そのスケジュールが乱されるとパニックを起こす場合は問題

逆に 「ちょっと待っててね」という表現が通じず
「ちょっとって何分何秒ですか?」と鬼のような形相で相手に問いただす例があるという


「比較的頻繁に見られる言動」:オウム返し(エコラリア)
例:長い文章を覚えられるタイプ
先生「ひかる君は今日のお昼ご飯は何を食べたの?」
本人「ひかるくんはきょうのおひるごはんはなにをたべたの」

例:長い文章を覚えらないタイプ
先生「ひかる君は今日のお昼ご飯は何を食べたの?」
本人「ひかるくんは なに たべたの?」

例:長い文章をまったく覚えらないタイプ
先生「ひかる君は今日のお昼ご飯は何を食べたの?」
本人「・・・・・・たの?」(後ろを反復する傾向がある)

カナー型の方が言葉を覚え始めた初期や 大人でもパニック状態寸前によく見られますが
「ばっかみたい」と笑い飛ばしたりからかったりすると言語習得のさまたげとなるので
「ああ この子はちゃんと私の言っていることを聞き取ってくれたんだな」と考えてあげてください

エコラリアすらしない 意味のある単語を1つも口にしない方というのは
人間の声を 周囲の雑音の中から拾い出せないのではないかと思われる
そういう方には早いうちから 手話・筆談・絵カードを使うといいと言われている


「比較的頻繁に見られる言動」:IとYOUの逆転
例:
先生「君は今日のお昼ご飯は何を食べたの?」
本人「君はジャムパンを食べたの」

「君」というのが自分であり 自分はジャムパンを食べたことを思い出した そうすると 「君」という人がジャムパンを食べたのだから
どこが間違っているの? と本人は思っているであろう


私の場合 主語をだれにして応答すればよいのか悩むことに情報処理の多くが割かれるため
「私は・・・・しました」「私は・・・・・思います」
という表現を多用するため 私のしゃべり口調は実に自己主張が激しいように聞こえるそうである

例:
同僚「今日 郵便来た?」
私 「私は今日の郵便を見ていません」


「比較的頻繁に見られる言動」:クレーン現象
別名そで引き行為
普通の子供でも 言葉がうまく言えない時期の幼少期にまれに見られる現象ではあるが
自閉症スペクトラムの場合 10才前後のとうていありえないほど高年齢になっても見られる
脳の発達が進むにつれ見られなくなる現象

例えば
スーパーで 親子で買い物をしていた時に 子供が棚にあるアメが欲しくなった時
大多数の子供は親の目を見て アメの方を自分の手で指差して
「あのアメが欲しい」
と言うのだが

自閉症スペクトラムの子供は
親の目を見ず 親の手を握りしめ
親をアメの棚まで引きずって行き
親の手をアメの袋にグイグイ押し付けることによって
「このアメが欲しい」という意思を表すのだという

私は この話を知った時
親に対して 過不足無く 正確に自分の意思を伝達しているのだから
何か問題があるのだろうか?
としか感じず
実際に仕事場で 上司に向かってやってみた・・・・
言葉で表現するよりも 脳にかかる負荷が小さいことがわかった
3回目に怒られたが なぜ怒るのかわからなかった

自閉症スペクトラムの親達ですら
「親を物代わりに使っているような感覚におちいる」
「非常にイラつく」
と言うので どうも髪の毛をつかまれて引きずりまわされるくらい嫌なことらしい・・・・・・・・


「比較的頻繁に見られる言動」:共感性の欠如
すいませんが
発達心理学の分野で共感と言った場合 何のことを意味しているのか今だわかりません!

今のところ私が理解している意味
(1)相手の思想・主義・考えなどに強く賛成していること
  例:「私はあなたの思想に共感したからこそ 行動を共にしているのです」

(2)会話に参加している人間全員が同じ心理状態になること
        ・・・・・・・・・・・・・どうも間違って覚えたらしい

(3)自分の経験と照らし合わせて 相手の気持ちを推し量るのに成功した状態
  例:「私も子供の頃は体育の授業が苦手だったので あなたの体験に共感します」

(4)相談員が相手の心情を言語化してあげること
  例:「それは つらかったでしょう」
  えじそんくらぶの幹部達が主張しているが 私にとっては逆効果な技である
相談員「あなたはアスペルガーの障害をかかえてこれまで 苦労していたんですね」
私   「いえ 私の場合症状は軽いですし アスペルガーの能力を生かした職業についているので 障害だと言うわけには行きません」
               ・・・・・・・・・・・・・だめだこりゃ


「比較的頻繁に見られる言動」:場の雰囲気が読めない
私は いつでもどこでも 学会の研究者同志の議論のようなしゃべり口調をしていることが多々あるそうです
しかしながら私から見ると なぜ仲間どうし集まるという貴重な場で あまり重要でない会話を延々とし続けるのかという
のが理解できず 無理矢理 テーマに沿った議題をふっかけるいうことをしていました

自閉症スペクトラムというのを知るまで 私は 何度ケンカ沙汰起こしても
「相手との情報交換を怠った場合にケンカ沙汰になるのだから もし相手が一方的に会話を打ちきることを宣言した時は
 相手は問題解決の努力をしようとしない人間だから 原因究明をあきらめる」
と思っていました・・・・・・・どんな激論交わしたらそんな事態になるのか
今思えば 問題の半分は私の口調にあったのではないかと思う

最近は まわりの人間と同じような口調で 同じようなノリでしゃべればケンカになる確率が減るということまでは理解できました
でも まだ 私が振ったネタの1/3には相手がついていけず 1/3はウケているようで
1/3はおそらく正常な会話と言えるのだろうが
どれが相手にウケるのか? どれを言ったら相手が怒るのかは 言ってみないとわからないし 
怒った場合はその場は黙るけど何ヶ月後に怒られるのはどうしてなのかがわからない・・・・・すぐに言ってくれれば訂正するのに
最悪なのは理由も告げずに怒られた場合・・・・・・対策がとれないので困る

どうも「言わなくてもわかるでしょ!」という部分で地雷を踏んだのが原因らしい

アスペルガー症候群の知識を集め始めた直後
「私は変わった言い回しを好んで使う傾向があるので 何か奇妙な表現があったら指摘していただければすぐに言い直します」
と言ったら 相手が激怒したことがあったが どうして怒るのか当時はまったくわからなかった


「比較的頻繁に見られる言動」:一方的にしゃべる
自分の興味のあることを一方的にしゃべる
ニュースのアナウンサーであれば問題はないだろうが
友達同士の場でもやってしまうため 周囲から引かれる
昔 「テレビを見すぎると自閉症になる」という間違った知識が長く信じられてきたのはこのあたりの言動が大きいらしい

私の場合重要な話題を説明するためには 相手が誤解したりしないように
正確に前提条件や基礎知識から話そうと努力しているのに なぜ皆が怒るのか理解できなかった


「比較的頻繁に見られる言動」:声のトーンが機械的
ATMの機械のようなしゃべり口調 テレビのアナウンサーのような口調とも言われる独特の口調
言語を理解しているのだが 相手や状況に応じて言い分ける能力が低いと生じると言われている
ひどい場合 記憶した音声を再生するだけのボイスレコーダーと呼ばれることすらある


「比較的頻繁に見られる言動」:声の大きさの調整ができない
大きい声でしゃべるタイプと 小さすぎる声でしゃべるタイプがいる
私はまるで 自分が大声で怒鳴り散らすのは まるで携帯電話で大声でしゃべる人みたいだと気づいたのが
アスペルガー症候群という単語を知るきっかけとなりましたが あたらずとも遠からずであったように思います

診察室で 私があまりにも大声で早口でまくしたてるため 心療内科の医者が躁病用の薬を処方した医学的根拠はこれであった


「比較的頻繁に見られる言動」:自分の好きな話題ばかりする
幼稚園児が好きなアニメの話を何時間でもしてしまう状態が
大人になっても治らない状態だと思って欲しいのですが・・・・・世間でその言い訳は通用しない
周囲の人間が適当に話題をそらしてやる訓練をしてあげると 話題の多様性が増えていく


「比較的頻繁に見られる言動」:ファンタジーの世界への没頭
精神病の重症状態に 現実と妄想の区別がつかなくなっている状態というのがあるが
それとは意味合いが異なるらしい

子供が 楽しそうにやけに詳しいホラ話をしている状態に似ている
自閉症スペクトラムの当事者にとって
体の内側にあるファンタジーの世界は 工学的表現に例えれば実物実験に対するコンピューターシュミレーションの世界であり
ファンタジーの世界で得られた予測値を使って 体の外側にある現実世界に対する適応能力を上げて行き
現実世界で得られた経験によって よりファンタジーの世界を豊かにすべきである


「比較的頻繁に見られる言動」:あいまいな表現を使いこなせない
正直に文章の表面的意味をとらえてしまう傾向が強い
文章の裏の意味を拾えない もしくはまちがって解釈してしまうため
自閉症スペクトラムの当事者 定型発達のお互いが ちゃんと意味を理解できたか確認する必要がある
「はい わかりました」と言われても 何をわかったのか確認する必要すらある
「すみません」と言っても 何に対して謝っているのか 遠まわしに確認する必要がある

正直なストレートな表現を好んで使う傾向があるが
あいまいな表現を覚え始めると 場違いな場面で使って周囲のひんしゅくを買う

おもしろい変わった言い回しを作り出すのに長けているタイプは
適当に誘導してあげると 独創的な言い回しを生み出していくが
それを 相手と場合とタイミングを見計らって口に出す能力の成長が異常なまでに遅い


「比較的頻繁に見られる言動」:会話の細かいことにこだわる
会話の流れを楽しむのではなく
相手のしゃべった単語に反応してしまうことすらある 揚げ足取り的な会話になってしまうと問題となる
他人が気づかないことを気づくと言う点では有益な能力であるため
訓練により 的確なツッコミとボケのタイミングを習得する必要がある


「比較的頻繁に見られる言動」:表情・身ぶり・手振りが少ない もしくは奇妙
自閉症スペクトラムが 他の(知的)発達障害と分けなければいけない最大の理由は
口から出る単語の数で知能の発達レベルを推し量るのが困難だという点に尽きるだろう

言語以外にも非言語によるコミュニケーションにまで問題があるために生じる
感情がない 心がない とも言われるほど感情を表さないタイプから
コメディアンのように身ぶりが激しいタイプまでさまざまなタイプがいる

診断をつけるにあたって 伝聞ではなく本人と会わねばいけない最大の理由はこれである


「比較的頻繁に見られる言動」:ごっこあそびが苦手・一人遊びが得意
ごっこ遊び 複数の人間によるなりきり遊びは苦手

しかし
一人で自分のファンタジーのルールで遊ぶのは得意

周囲の人間を無理やり自分のファンタジー遊びにとりこもうとすると 迷惑行為となる


「比較的頻繁に見られる言動」:コレクションに没頭する
強いコレクション趣味を持つことが多い しかしそのコレクションを他人といっしょに楽しむようになるためには苦労する
あまりにもマイナーなコレクションを持ったり
年齢不相応であまりにも奇異なものを集めると親が心配することすらある

最近はインターネットの普及により たいていの趣味は同士を探すことができるようになったのはありがたい


「比較的頻繁に見られる言動」:人間の顔が識別できない
私の場合 名札をつけていた中学までは普通だったと思うのだが
高校以降は 部活動の後輩ですら覚えるのに普通の10倍かかった そして普通の10倍のスピードで忘れる

クラスメイトがあきれ返って
「あなたって人は 一体人間のどこを見て誰なのか見分けているの?!」と言った時
「髪型と服と声のアクセント」と答えてあきれられたことがある

そのわりに 小説三国志の登場人物200人以上を3ヶ月で覚えたので記憶力に問題があるわけではないと思う

実際人間の顔写真を見せて 脳のどの部分が活性化するかという実験があるが
自閉症スペクトラムの当事者の多くに 活性化する位置と順番の差が見られたそうである

「自閉症は右脳が発達しすぎたからだ」という説が あっさりと否定されたのは 人間の顔を識別できない当事者が多いことから


「比較的頻繁に見られる言動」:手先の不器用・運動オンチ
他人といっしょに遊べないほどのズレがある場合
本人のプライドを傷つけない程度に 他人とは違う役割分担をする必要がある
私の場合 体育の授業に出席することは危険であったのだが誰も止めてくれなかったことは恨んでいる


「比較的頻繁に見られる言動」:学習障害・注意欠陥他動性障害
私の場合 少なからずあったが それを改善する方法を自力で見つけ出すだけの知能があったおかげで
大学の授業まで聞くことができた
「LD」「ADHD」で検索してください

医者ごとに違う診断名がついたり 重複して診断名がつくことがありますが
普通の人でもたいていは それぞれの障害の傾向をすこしずつ持っていますので

言葉の遅れや感覚過敏などが見られる場合は 自閉症の分野の対策が役に立ち
コミュニケーション能力の問題が見られる場合は アスペルガーの分野の対策が役に立ち
特定の教科だけ不得意だったら LDの分野の対策が役に立ち
子供が他動で手に負えなかったら ADHDの分野の対策が役に立つので
(知的)発達障害のどこかにあると思ったら 全部の分野を制覇しなければならない

なお リタリンはADHDの治療薬ではない
ADHDが疑われる場合 一度試してみる価値はあるが リタリンを飲んだ後のサポートが得られない環境にいる場合は飲まないほうがいいだろう


「比較的頻繁に見られる言動」:長期的記憶力に優れる
一度覚えたことは忘れにくいにもかかわらず 学校の成績がいいというわけではない
自閉症スペクトラムの生まれつきの脳障害が長期的記憶力に関する部分には達していないという事を
示しているだけではないかと思う

電話帳1冊覚えたりする驚異的な記憶力を発揮することもあり「サヴァン症候群」とも呼ばることもあるが
その記憶力にかたよりがあることに 養育者は注意しなければならない

記憶容量が多いのだが 時間の並び順がおかしかったり 重要度のランク付けもせずに記憶しているんじゃないかと思われる事例がある
学者さんでおもしろい試験方法を考え出した方がおいででしたら 被験者1号になりたいので呼んで下さい

映画「レインマン」を見ると 自閉症スペクトラムの当事者全員が驚異的な記憶力を持っているようなイメージをあたえるが
たいていの方は 昔の事をやけに根に持つ傾向があるという程度である
いやな記憶を溜め込みやすいタイプは毎日がトラウマの連続となる

好きな趣味のことになると 驚異的な記憶力を発揮して「ウルトラマン博士」「ポケモン博士」とも呼ばれたりするが
尊敬されることよりも オタク的なこだわりと周囲に冷たい目で見られることが多い


「比較的頻繁に見られる言動」:短期的記憶力が弱い・情報同時処理能力が低い
まるで「メモリが小さく ハードディスクが大きいパソコン」とも呼ばれる
文字に書かれた文章は読めるのに 会話で聞き取ろうとすると聞き取れない
などの問題が起きるが その表れ方には個人差が激しい


「比較的頻繁に見られる言動」:フラッシュバック
別名タイムスリップ現象
優れた長期的記憶力が引き起こす 非常に困った現象

過去に起こった出来事を いきなり思い出して精神が不安定になる現象
思い出し笑いや思い出し怒りの 強烈バージョンだと思っていただければ間違いはない

自閉症スペクトラムの問題行動は すべて原因があって起きるのだが
このフラッシュバックだけは 周囲の人間にはとうてい理解できない現象であり
本人に聞かないと なぜなのかわからないことが多々ある


「比較的頻繁に見られる言動」:記号・数字の処理がうまい
「暗黙の了解」や「場面に応じてルールが変化する」人間との会話よりも 数式や公式やルールがガッチリ決まっている
数学の計算やパソコンプログラムに天才的な能力を発揮する人間が たまにいるというだけで 皆がそうではない
人付き合いが苦手なパソコンプログラマーを「あいつはアスペルガーだ」と安易に呼ぶ人がいるが
これだけで診断はできません

私は 中学校の頃 簡単なベーシック(パソコンプログラム言語の一種)を学んだので
他人と言う変数の中に
「この情報を相手は知っている」を「1」
「この情報を相手は知らない」 を「0」として場合分けして 
自分のとるべき行動を判断する習慣ができたので 相手とのコミュニケーション方法をたくさん習得することができたのはよかった
しかし それは知識として習得したのであって テレビドラマを見て会話方法を覚えただけの状態に近かった



「医師による対応が必要な症状」
全員に見られる症状ではありませんが 根性や努力ではなんともできない症状です


「医師による対応が必要な症状」:精神疾患的病状
自閉症スペクトラムは精神病ではありませんが
精神疾患に罹患する確率は高いので 医者で対応できる問題であれば
病院に行くことをためらうべきではありません

家族と隔離した方が訓練が進む場合・薬の投与量を見るために24時間の監視が必要な場合
などに入院措置をとる場合がありますが 通常は在宅通院で大丈夫です

ただし 人によって精神安定剤の効き方が10倍も投与しなければ効かなかったり
1/10の量で効いたりすることがあるので
薬の投与により 
イライラする・興奮しやすくなる
ぼんやりする・眠たくなる
ノドが乾く・便秘・尿の量の異常
などの症状が現れた時は 早めに医師に相談して下さい

統合失調症と同じ薬をもらうことがありますが
              ・・・・・・気にするな! 効けばいいんだ! 効けば!!

近い状態のアスペルガーの方でも薬の効きぐあいはかなり違いますので
ネットで調べた体験談だけで自分にあった薬を探そうとすると・・・・・・失敗すれば死にます

もし 医者の指示どうり飲んでいるのに 物が2重に見えたり 2本足で歩けないほどふらつくのに
医者が何もしてくれなかったら 医者を変えることを考えた方がいいですが
普通は医者を変えないほうがいいです



「医師による対応が必要な症状」:幻覚
自閉症スペクトラムの全員ではありませんが
幻視・幻聴・幻味・幻蝕・幻臭がある方がいるそうです
私の場合 中学生時代は心霊体験だとばっかり思っていました
高校に上がる頃には体験しなくなったのですが 3件目の心療内科で適量の数十倍の精神安定剤をもらってから再発しました

実際のところ かなりうっとうしいのですが どれが幻でどれが本物か見分けがつくことが多いので 実生活に問題はない
ただ 相談する相手は選んだ方がいい
1件目の心療内科の医者が 私を統合失調症と間違えたのは
(最後まで私に病名を告げなかったが 態度と 薬の処方を見ればバレバレなのである)これに起因する

自閉症スペクトラムの人間は 体の外からの入力をセンサーの段階では正常に受け取るが
どの電気信号を脳に優先的に送らねばならないのか という処理能力が3歳児以下 という問題の延長で

体の中から 脳の想像力で生み出された 擬似信号ですら 外から入ってきた電気信号と混じっているだけではないかと思われる

発達障害関係の専門家は「共感覚」という単語をよく使うが 幻覚とどう違うのか説明した文献はまだ見たことがない
真剣に探しています



「医師による対応が必要な症状」:うつ
3ヶ月以上のうつ状態が続いた場合 何らかの専門的な対応が必要となります
どんな人間でも 他者とかかわることで自我の安定を保つのですが
自閉症スペクトラムの人間は 他者と一緒にいても相互のコミュニケーションがどうしても不足します
はげましたり どやしつけたりするのは逆効果となります


「医師による対応が必要な症状」:そう
そう状態になることは 比較的少ないのですが 一度なると歯止めが効きません
精神安定剤の処方を間違えると悪化しやすいので 症状を長期的に観察する必要があります


「医師による対応が必要な症状」:てんかん
てんかんは 意識がなくなるタイプから あくびをしたりぼんやりするだけのタイプまで巾が広い症状です
カナー型の1/3に見られると言われるが アスペルガータイプは合併率が低い
脳波の異常が見られると言われているが その検査は大変手間がかかる

診断の時に脳波の検査をすることが多いのは てんかんの可能性が高いからというのもあります
発作が無くとも アスペルガーの方でてんかんの薬が効く方がいます

昔は歩いていても いきなり何かに取り付かれたように暴れまわって泡をふいてぶっ倒れて
発作を起こすたびに脳に障害が残り 最後には廃人になって死に至る病というイメージがあり
非常に恐れられていましたが 現在は医学的に否定されています
発作時に転倒して頭を打ったりすることさえなければ脳に障害は残らないそうです

長い間てんかんの方は自動車の免許が取れませんでしたが 平成14年6月1日に改正道路交通法が施行され
2年間大きな発作が起きなければ自動車の運転免許を取得することは可能です

実際は 運転免許の取得時にてんかんの検査があるわけではないので だまっていれば自動車の免許はとれます
しかし 自分が意識がなくなるほどのてんかんの症状があることを自覚しながら運転していた場合 事故の刑が重くなるので
体調が思わしくない時は 迷わずタクシーを使ってください


「医師による対応が必要な症状」:不眠・睡眠障害
生活習慣を正しくしても 睡眠障害が続く場合は
医師の判断により睡眠薬を使う必要があります
最近の睡眠薬は依存性が少なく 自殺には使えませんので 安心してお使いください

たまに異常に睡眠薬が効きやすい私みたいな体質の人がいるので
面白半分に彼女の飲み物に睡眠薬混ぜるのやめてください
階段から転がり落ちたり 寒い夜に路上で寝てしまうと 死ぬことがあります


「医師による対応が必要な症状」:解離性障害
解離と言っても 
相手の話を聞き取れないほどぼんやりする
5感が短時間弱くなる
体から離れたような錯覚
記憶が短時間抜ける
何日も記憶がなくなったまま生活している(俗に多重人格と言われる状態)

などの さまざまなレベルがあります
ごく稀に 自閉症スペクトラムの当事者で解離性障害をかかえている方がいるという報告があります

過敏すぎる5感から脳を守るために自然に身につけるのではないかとも言われていますが
命にかかわる脳障害があるために生じている場合は医者の治療が必要です



追補2008/11/04
人格障害なんですが 一応精神病の一種として分類されていますが
私個人の見解としては 自分とノリがあわない人に対する罵倒としては有効な手だが
はたして精神病の診断名として使用に耐えうるかどうかは疑問だ
詳しくは個人メイルでも言いたくないので聞かないでください

使用例「おまえってさー 気づいてないとは思うけど○○性人格障害ってやつじゃねー びょういん行けよ」
数え切れないほど言われたことがあるが 実はもう何年も精神安定剤を常飲している人間に言わなくても もうすでに通院している
そして 通院したからといって人格が向上するわけではない 精神科は人生相談所ではありません


追補2008/12/16
とりあえず ニキ・リンコさんは 最初は一人のアスペルガーの当事者の話を書いていたのかもしれないが
今はアスペルガーの当事者が何人か集まって本を共同出版する時に使うペンネームだと解釈することにした





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