(2004/07/08掲示板に書きこむ)
(2004/07/19HPに上げる)



D.R.N.025ホルン(管理人オリジナルキャラ)は 戦争前に幼稚園で働いていた
先生ではなく 1クラス分の牛乳瓶を片手で運んだりする雑用係であったが
先生たちよりも お子さんたちの人気は高かった

リボン状の髪の毛はひざまでとどくゆたかな髪の毛であったが
幼稚園のお子さまたちにとっては 良いおもちゃであった・・・
髪の毛を結ばれたりするくらいならまだかわいい方で 
七夕の時は身動きがとれないほどのおふだ(いえそれは短冊)と紙製のくさりでがんじがらめに縛られるという難儀なロボットであった
クリスマスにはもっとあぶない飾り付けで濃い緑色の髪の毛はモミの木のかわりにされていた


七夕の次の日には必ず・・・・・・

「ああっ!! もう あいつらー オレの髪の毛をなんだと思っているんだ もう セロテープは はがすの大変なんだぞ!!」

「毎年大変ですねホルンさんも でも子供達は笹に短冊を結ぶよりも ホルンさんの髪の毛の方が願い事がかなうって言うんですよ
 何しろ 毎年笹を用意しているのに今年も役に立たなかったわ」

「まあ 子供達が喜んでくれるのならいいんですけど どうしてそんな伝統ができたんです?」

「ぎっくぅっ (実は2年前に寿退社した先生が流行らせたなんて言えない) ・・・あっ テープのリはがしとってきますね」

「お願いします ああっ クレヨン落としもお願いします 直書きした子がいる!!
 まあ 3年前にホチキスで止められたことに比べたら 比べたら・・・・くらべ・・・クッ この字は たんぽぽ組のタケシだな!!
 ・・・ああっ もう だれだ? この「クリスマスまでに結婚したい」などと大人びた字で書いたのは?
 ・・・・・・・ キリン組の町田先生・・あなたまた合コンで失敗したんですか???」


「あっ ホルンさん テープはがしあったんですけど1瓶で足りますかね?」

「ありがとうございます 後頭部の短冊はがしてください」

「毎年すごい短冊の量ですね 150人分のお子さんの願い事をかなえるのは神様でも大変そうですね」

「いえ それよりも 毎年くさりの長さが増えているような気がしませんか??
 去年は教室1クラス分の長さだったように記憶しているのですが 今年はグランド1周しそうないきおいで・・・」

「でも お子さんたち 楽しそうにくさりを作っているんですよ」

「まあ たしかに 紙のくさりだからいいんですが これが鉄の鎖だったら大変ですね・・・」

「あの ホルンさん そのネタはお子さんの前ではしない方が・・・・」

「わかってますよ・・・ 今年のクリスマスはクリスマスツリーにされるのいやなので
 サンタの格好させてくれますか?? さすがに去年火のついたろうそくが出てきた時は あやうく火事になりかけましたから」

「だめだと思いますよ サンタ役は毎年理事長が勤めているんですから
 あの方 白いおひげを自慢しているくらいですから そのラインは引かないと思います」

「ああ 気が重い・・・・・・」

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後記

この オイルがかっ飛ぶ戦場から一番遠そうなロボットが

自ら志願して戦闘用に改造してもらって 参戦して 
数年後に内部の電子回路からコアまで焼け焦げた状態で回収されることになるとは だれも予想できまい・・・・・
ホルンの戦闘データーは後に 電気系攻撃用チップに還元されるのだが・・・・ひでえ内容の物語であることに違いはない


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