(2004/10/30 執筆開始)
(2005/02/05 最終改訂)


工事中 ・・・・ならリンク貼るなよ












戦いあけて 再び太陽がのぼった 

町に復興の槌音の響く前のわずかな静寂のひととき

ここ Dr.ライト研究所では 凶悪な妹達に フルチューンされた兄弟達が生きたまま全員集合するという異常事態が発生していた
もちろん パーフェクトクリアした祝いに全員で打ち上げパーティを開くためである

ユプシロン「さあ! 兄さん達 エネルギーが尽きるまで騒ぐわよ!!」

ツェット「まさか全員顔をそろえる事になるとは・・・・・なぜ ロック兄さんや ロール姉さんが生きているんですか?」

ユプシロン「気にしない 気にしない パラレルワールドなんだから その証拠に ほら エックスまでいる」

エックス「ここはどこ? オレはなんでこんな所に?」

ユプシロン「ちょっと時間軸がゆがんでいるみたいね・・・・・ どの時間軸のエックスなのかしら」

ツェット「かしら・・・って タイムマシンでも開発したの? ユプシロン」

ユプシロン「人聞きの悪い事言わないでよ そんな事できるのは あいつだけじゃない」

ツェット「じゃあ エックス ここにいるロボットのうち だれとだれに会った記憶がある?」

エックス「え? レプリロイドじゃないの? こんなロボット見たことないよ」

プチッ(なんか回路が切れた音)×28

 ズバッ
 ガスウッ
 ピキーン
 ズガーン
 ゴー
 ビシィッ
 カーン
 ボー
 ズガーン
 シャキーン
 ドゴォ
 ズガシィッ
 ヒュゥーン
 バチィッ
 ガンッ
 ズシャッ
 ボグゥッ
 ゴスッ
 ザシャッ
 ズンッ
 シュンッ
 ゲシッ
 カッ
 ダッダダダッ
 ズンダンッ
 ドゴーン
 グシャッ

兄達の教育的指導が炸裂した

ロール「あれっ? 1人足りなくない?」

「ううう 重い 苦しい」

ツェット「あ! バロック兄さんが 自重で圧死しかかっている!!」

フォーン「だれだ こいつを陸に上げた奴は!! バロック兄貴は水中用だから陸に上げるなとあれほど!!」

オラトリオ「あ それ オレ あまり海水に浸かってばかりいるとボディが痛むと思って」

ユプシロン「アンダンテ兄さん! ダブルベース兄さん! バロック兄さんを近所のプールに投げこんで! あ 間違えた 退避させて」

アンダンテ「言わんとしている事はわかる」

ダブルベース「まーたバロック おまえ ひれの数が増えて そんなに増やすと体中ひれだらけになるぞ」

アンダンテ「まったく バロックの孫は きっとオレ達2人がかりでも持ち上げられないくらいの でかい子になりそうだな」

バロック「ボクの孫の心配よりも 早く水中に戻して下さい」


ロック「エックス 生きてるー」

エックス「なんとか ライフゲージ1目盛残っているけど 一体なぜオレがこんな目に それにしても 君は一体だれ?」

ロック「本当に 覚えていないんだね でも博士には会った事があるでしょ?」

ライト博士「ひさしぶりじゃのう エックス」

エックス「あっ! あなたはいつもパワーアップアイテムをくれるおじいさん!!」

ズガッ(ずっこけた音)×25

ブルース「過去の記憶がありすぎるのも困るが 製作者の顔と名前くらいは記憶装置に入れておいたほうがよかったんじゃないか?」

ツェット「やっぱりそう思う?」

ブルース「おまえって 性能のわりに妙な所で感覚がずれているな」


ユプシロン「ねえ せっかく兄さん達が全員そろったんだから いつもみたいに動作チェックしようよ」

ロール「ユプシロン そういう時は『動作チェック』じゃなくて 『いっしょに遊ぶ』じゃなぁい?」

ユプシロン「うーん どう違うの? 今日は兄さん全員ができるような試験方法を考えたの」

ロール「なぁに?」

ユプシロン「『りんごの皮むき』 兄さん達はほとんど家庭用お手伝いロボット型の基本プログラムから進化したプログラムを持っているから」

ツェット「じゃあ 私が 精度を計測するね 形状の審査は全員で投票して決めればいいわけね」

メロディー「りんごの中身はボクが料理するね でもりんごを食べれるのはライト博士だけだよ 
        余ったらどうするの? それに皮がもったいないじゃない」

ユプシロン「そういうこともあろうかと 近所の小学校からうさぎを借り来まし・・・・・・」

ソプラノ「わぁーーー ふわふわ うささんだー さわっていい?」

シンフォニー『あいつ・・・・・ 起動時の口調に戻っている』


トッカータ「あれっ? ファーストナンバーズの兄ちゃん達が居ない」

ライトット「こういうこともあろうかと 準備はしてあるダス」

ガッチャーン
Dr.ライト研究所の玄関先に設置されていたトラップが発動した

カット「頼む! 見逃してくれ! オレは山に木を切りに行くんだ!」
フーガ「山に生えているのはシバじゃないの? だめだよ そんな無理のある言い訳じゃあの妹達から逃げられないよ」

ガッツ「今回の工事は施主に引き渡すのが1週間後なんだ!」
ロンド「その工事は 設計変更が来て納期がのびたってさっき言っていたじゃないか!」

アイス「知り合いのペンギンに呼ばれたんだってば」
ティンパニ「兄さん そっちは北極だよ」

ボンバー「町内会の祭りの花火のセッティングをしようと」
ノクターン「安心して そのお祭りは中止になったよ」

ファイヤー「ちょっと急用を思い出したんだ」
コラール「記憶装置に異常でも起きたの?」

エレキ「3号炉の調子が悪いと連絡が来て」
オラトリオ「3号炉は点検のために休止中じゃなかったっけ?」

この時 うかつにも里帰りをしてしまった兄弟達が逃げられない事を悟ったのは言うまでもない


ユプシロン「さっ 気を取り直して ブルースさん お願いします」

ブルース「なぜオレにりんごと包丁をわたす?」

ユプシロン「だってねぇ 順番って物があるし・・・・・・・でないとあなたの秘密をバラしますよ

ブルース「やっぱりここに来るんじゃなかった なんでオレが家庭用ロボットみたいな真似をしなきゃいけないんだ」

でも なんだかんだ言ってりんごの皮を剥くブルースであった

ユプシロン「」














エックス「あの方達は 一体何の話をしているのですか?」
ユプシロン「実社会に出ると色々と苦労があるのよ まあ あの程度は会社の愚痴を言っている程度だから すぐにおさまるよ」
ガッツ「エックス おまえにも勤め先での苦労話の1つや2つあるだろ? それと同じだよ」
エックス「オレの勤め先は 元の上司が問題あるくらいかな?」
ガッツ「元って 転職でもしたのか? 前の会社の女の上司にストーカーでもされているのか?」
エックス「まあ それに近いと思います」
ガッツ「おまえも苦労しているんだなぁ」










エックス「懐かしい未来に戻りたい・・・」



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