(2000/12/20最終改訂)
(2004/09/21HPにアップ)


警告

この第4章にはかなりグロい内容が含まれていますので。
食事の前や寝る前には読まないほうがいいかもしれません。



<<<第4章書きなぐり>>>
私が最後に見たのは
私の返り血を全身に浴びた私自身と同じ外見を持つ蒼尚の姿だった

その時私は後悔していた
自分が死んでしまうことよりも
この子に何も教えることができなかった事の方が気にかかっていた

蒼尚の姿を見たのはこれが最初で最後になった










<<<4章解説>>>
蒼尚が燃燈道人となぜ似ているのか?という問題を考えていた時に
蒼尚が燃燈道人の弟子だった という設定をまず考えて
その設定をゲーム版と藤竜版の設定に矛盾しないようにいろいろと設定をこじつけていきました

もう私は、
どこからどこまでが人から聞いたゲーム本来の設定なのかわからなくなっています

蒼尚はゲームでは不可視の術が使えるので
生まれた時から何の術を使わなくても透明人間状態だったことにして
大人になると人間の姿をとれることにして
見えない蒼尚に手を焼く燃燈道人なんてのがあったら面白いだろうな
と考えました

しかし そのままの設定では550年前から仙人界にいたとすると
太公望の弟弟子で、ゲーム開始時の能力が道士というのは無理があります

そのために(見えなかったから)幼少時に両親から十分な教育を受けられなかったことにして
普通の人間の子供よりも成長に時間がかかったとする必要がありました
あと燃燈道人と蒼尚がいっしょにいたのは数年間だけだったということにしました

蒼尚はゲームの中では燃燈道人のことを何も言いませんので
おそらく蒼尚は燃燈道人のことを覚えてないとしないとゲームの設定に矛盾する危険性があるので
蒼尚の体は10歳くらいの子供ですが、知能は2才児くらいということにしてあります
目も耳もまともに機能していないので(混血児ゆえの先天的機能障害である)
燃燈道人といっしょに暮らしていた当時のことを覚えてないということにしてあります

とここまでは普通なのですが
妖怪の血を引くという設定を無視できるほど私の性格が都合よくできてなかったために
この続きはかなり人道上問題があります

妖怪は動物の肉を食べます、
もちろん妖怪が動物といった場合人間の肉も含まれます
妖怪仙人が力をつけるためには、修行をしたり 月や日の力を浴びたりするのもいいですが
手っ取り早く力をつけるためには動物の肉(心臓・肝臓などが特にいいらしい)
を生きたまま食べるという手段もあります
動物の中でも人間 特に修行を積んだ仙人や僧侶の肉が手っ取り早くていいようです
(西遊記の設定ですが)

蒼尚が歩けるようになると親は自分の子がどこにいるかもわからなかったので
蒼尚は親から見捨てられて育ったにちがいありません
(というかこの設定でどうやって一般人に育てられるのだろうか?)
蒼尚は自分で食料を自分で調達しなければなりませんでした
むろん 自分で捕まえられるものであれば小動物どころか人間の赤ん坊でも食べたことでしょう

燃燈道人が弟子として蒼尚を引き取った時、そんなことは想像だにしなかったでしょうから
人間の子供として育てようとしたでしょうし、それで問題が生じるとは思いもしなかったでしょう

蒼尚がまともに言葉がしゃべれなくても
ただ単に育ちが悪かった程度にしか思わないだろうし
時々噛み付くのだって、よもや自分を食べるためだとは夢にも思わないでしょう

燃燈道人は自分がかつてそうであったように
なまぐさ断ちの食事を与えます 純粋の人間だったらそれで問題はなかったでしょう
燃燈道人だって その前に何人か人間の弟子をとった事があったでしょうから
今回もそれでうまく行くと 考えたでしょう、、、、、、、、、
しかし 妖怪の血を引く蒼尚がそれだけの食事で栄養がたりるはずがありません
何らかの形でなまぐさをとる必要があったのです

崑崙山にも妖怪出身の仙人も何人かいると思うのですが
白鶴童子あたりは昆虫や小動物を食べるので崑崙山の連中も知ってて知らないふりをするのでしょう

もし必要に迫られれば禁忌を犯して何らかの肉を手に入れるのでしょうが
燃燈道人がそんなことをするとは考えにくい

当初 燃燈道人が蒼尚を扱いなれていない頃は
何度か血が出るくらい噛み付かれたことがあったので
(第1章はギャグですが裏をかえすとそうゆう設定が元にあったのです)
蒼尚の栄養は足りていたと思うのですが

燃燈道人が蒼尚の扱いに慣れてくると
しょせん修行も積んでない蒼尚にそう何度も噛み付かれるはずがありません

そうなると蒼尚は燃燈道人が与える食事だけで足りるはずはありません
徐々に衰弱していきます
その時になって燃燈道人は蒼尚の血の半分が妖怪であることを真の意味で理解するのです

その時燃燈道人は蒼尚の正体を隠すために
誰にも相談できずに自分1人で解決しようとして悩みます
禁忌を犯して生きてる動物をその手で殺すか? 蒼尚をこのまま見殺しにするか?

最後の選択は自分の肉体を蒼尚に与えることでした
燃燈道人が抵抗さえしなければ蒼尚でも彼を食い殺すことはできるでしょうから

ここで冒頭の<4章書きなぐり>に戻ります








蒼尚はこのことによって人間の姿を取るための力を手に入れます
目や耳もこの時から使えるようになったので
蒼尚の知識と記憶はこの時から始まります
この時得た力によって蒼尚はあと数100年間なまぐさ断ちができるようになりました
あの燃燈道人とよく似た外見をしているのもそのためです

やはり知能というのは外からの刺激によってだんだんと構築されるものだと思うので
このあと人間としての知能が成長して 仙人修行を始められるようになるまでには
あと数100年かかるので 太公望の弟弟子という設定に矛盾しないのです

(ああ 藤竜がゲームオリジナルキャラ用のイラストをめんどくさがって
 他の目的に使ってしまったという事実を認めることさえできればこんな設定
 考えなくてもすんだのに)

この時 もし蒼尚が燃燈道人を食い殺していれば、
蒼尚は燃燈道人の姿だけでなく能力まで自分のものにできたかもしれませんが
ゲームで蒼尚は回復系の術が使えないようなので、手に入れたのは姿だけのようです

燃燈道人がこの時死なずにすんだのは
彼の異常を感じ取った呂雄が悲鳴を上げたからです
呂雄は事情を理解はできませんでしたが
自分のそばにいる存在が消えてしまいそうなことだけはわかったのです

その時悲鳴を聞きつけて駆けつけた他の12仙達は 
その惨状を見てすべてを理解して蒼尚を殺さずにおきました
たとえ燃燈道人がどれだけ蒼尚のことを隠していたとしても
崑崙山はしょせん400人程度の狭い人間関係しかないので
隠し事がうまく行くはずがありません
皆は蒼尚のことを知っていながら 燃燈道人の前では知らないふりをしつづけたのです
それが結果的に悲劇を生むのですが

蒼尚が燃燈道人に会えば自分の正体に気づいてしまうかもしれないので
(ゲームでは蒼尚は自分の正体を知らない)
蒼尚は燃燈道人と引き離されます
その数ヵ月後にあの偽装転落死事件が起きたので
蒼尚は燃燈道人のことを知らないのです



すいません この設定の穴を見つけたら教えてください
このままだとこの設定が私の中で完成してしまって
このシリーズの続きが書けないです

私はどたばたギャグが書きたい、、、
こんな残酷な話書きたくない




Back