フッ素

概要

フッ素樹脂は1930年、米国デュポン社のプランケット博士により四フッ化エチレン(TFE)の重合体が発見され、それ以降コーティング材料、成形品、含浸材料、フィルム等に幅広く使用されております。
フッ素樹脂は工業材料では得られない色々な特徴を兼ね備えています。
弊社では下記の特徴に応じてコーティング用フッ素樹脂を用意し最適な加工を行います。


用途

1.非粘着・離型PTFE ・ FEP ・ PFA
2.耐蝕・耐薬品FEP  ・ PFA ・ ETFE
3.耐熱・耐寒性PTFE ・ PFA
4.低摩擦特性 FEP  ・ PFA
5.電気特性  FEP  ・ PFA

種類

PTFE (四フッ化エチレン)
  耐熱温度 260℃
非粘着・離型・耐熱性に優れています。
ピンホールの無い塗膜が得られない為、耐蝕目的には適しません。

FEP (四フッ化エチレン 六フッ化プロピレン共重合体)
  耐熱温度 200℃
PTFEと似た物性を有しますが完全溶融する為表面平滑度に優れ、
ピンホールの数もかなり抑える事が出来ますが、耐蝕目的には不向きです。
耐蝕には静電塗装法にて施工する事が可能です。

PFA (四フッ化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)
  耐熱温度 260℃
耐蝕性・耐熱性・非粘着・離型に優れた性能を持つ溶融流動性の良い樹脂です。
この特性を生かし静電塗装法によりピンホールの無い塗膜を形成します。

ETFE (エチレン・四フッ化エチレン共重合体)
  耐熱温度 150℃
PFAと比べると多少劣りますが、静電塗装法によるピンホールの無い塗膜を形成し、
耐蝕・耐薬品用途にも使用可能です。


軽耐蝕・非粘着・離型用途(PFA)  ※写真クリックで拡大表示