白井七福神

来迎寺(布袋尊)

折立地区にある天台宗のお寺。承久年間(1220年頃ですから鎌倉初期ですね)開基の天台宗延暦寺派だそうです。ここには「阿弥陀如来立像」「不動明王立像」「毘沙門天立像」「閻魔王坐像」「奪衣婆坐像」の5躯が安置されています。「阿弥陀如来立像」「不動明王立像」「毘沙門天立像」は鎌倉後期の作、「閻魔王坐像」「奪衣婆坐像」は江戸後期の作と言われています。ただ、これらの像は元々来迎寺にあったのでは無く明治時代の廃仏毀釈により八幡(市川)から来られたそうです。(白井市折立266番地 PKあり)

西輪寺(福禄寿)

富塚地区の国道16号線の北にある天台宗の寺院。文禄二年(1593年)相馬胤吉開基、後の慶安年間に豪胤(上野寛永寺僧)再建し急雨山圓(延)乗院西輪寺と称すそうです。ご本尊は阿弥陀如来です。さて相馬胤吉ですが、通称源三郎、紀伊守を名乗っています。天正十八年(1590年)北条氏と共に小田原籠城、後帰郷する。そして村雨丸伝説を残し現在まで伝わっています。西輪寺には村雨丸とその父である海道八郎延隆を弔っていると言われています。天正年間には相馬氏の勢力が富塚まで及んでいたと考えてよさそうです。(白井市富塚905番地)

長楽寺(恵比寿神)

白井市根(七次)にあり、西白井停車場線とニュータウン北環状線の間に流れる神崎川沿いにある天台宗のお寺。文明年間の開基とされ、元禄元年に本堂が再建される。ご本尊は阿弥陀如来立像(市指定文化財)で市内有数の大きさである。本堂は延暦寺中堂の様式で座禅寺の修行道場としても知られている。本堂脇には鐘楼もあり、大晦日の除夜の鐘には趣きがあります。西白井駅からゆっくり歩いて25分位です。(白井市根1386番地)

薬王寺(弁財天)

ニュータウン北環状線の終点から国道464号線の間にあり、住所は白井市清戸になる。天台宗の寺院で創建は大同年間まで遡る。ご本尊は阿弥陀如来である。近くには県指定史跡の「清戸の泉」があります。国道464号線を小室駅から千葉ニュータウン駅に向かいガードをくぐった最初の交差点を左折し、右側に白いコンクリートの壁があるのでそこが目印。階段を昇ったところにあるので少し判り難いかもしれないが見落とさないように注意。(白井市清戸6番地 PKあり)

延命寺(大黒天)

平塚にある真言宗豊山派の寺院、寛弘2年賢澄上人の開山でご本尊は延命地蔵尊。境内の観音堂は寛文8年の建立で(ご本尊は十一面観世音菩薩)白井市指定文化財。場所は白井工業団地から東へ木下街道へ出る道か、手賀沼に沿って農免道路の延長を東に印西に向かう道から入るのだが道が狭く見つけ難いので地図を持参するか、カーナビの縮尺を詳細にした方が良い。お寺には大黒天のノボリがあり駐車場も完備している。山門にはナゼかしめ縄があった。(白井市平塚939)

佛法寺(寿老人)

開基不詳。延宝7年の豪慶の碑に佛法寺の名が見える。天台宗の寺院で御本尊は阿弥陀如来。境内には延命地蔵尊がある。場所は464号線を小室に向かい市役所に入る交差点の一つ先を左折した低地にある。佛法寺のある法目地区は以外と穴場で市役所や大型ホームセンターの渋滞の抜道ルートだったりするのだが、道幅が狭く十分注意が必要である。駐車場有り。(白井市復987)

秋本寺(毘沙門天)

開基は秋元太郎左衛門尉勝光。嘉元元年(1303年)日典上人開山、寛文5年日教上人が本堂建立。御本尊は大曼荼羅、日蓮宗の寺院である。場所は国道16号から木下街道を印西方面に下り左側。木下街道に面しているが判り難い。お寺の脇に幼稚園があるのでそちらを目印にしたほうが良いだろう。この付近は道幅が狭く駐車は不可。(白井市白井429)



寺院

東光院

真言宗豊山派、正式には茲眼山東光院観音寺。由緒不明であるが手賀(柏市)の興福院の末寺であった。安置されている地蔵菩薩像は市指定文化財で胎内墨書から元亀2年(1571年)に鎌ヶ谷市佐津間の仏師により製作され宝永2年に修理が行われているのが確認された。明治24年の大火を免れたことから「火伏せのお地蔵様」とも呼ばれ信仰されていると言われています。場所は粟島神社よりさらに北側にあるがやや道幅は広く1〜2台程度であれば駐車は可能だが消防分団があるので注意。(白井市名内547付近)


光明寺

富ヶ沢地区の寺院。「寛永十年下総印西荘白井郷」と刻まれた宝印塔が残る。寺紋は菊。
(白井市復235付近)

神宮寺

天台宗龍光院。開基等由緒不明であるが印西市和泉の泉倉院の末寺とも言われている。泉倉院は、本埜村竜腹寺の坊とも言われ大同2年(807年)開山の歴史ある寺院である。写真の本堂右奥に大きな地蔵菩薩像が建立されており立派な寺院である。神宮寺とは元々神仏習合によって神社を実質的に運営した寺院を指すのだが、神々廻神宮寺はどの神社なのだろうか。位置的に駒形か浅間、鳥見が考えられるが駒形・鳥見は慶長の鎮座、浅間は規模が小さい。慶長以前から存在するのであれば、どのような形態であったのか謎である。(白井市神々廻1955付近)

平等寺

真言宗豊山派。北総山平等寺。(白井市復117)

常圓時

浄土真宗本願寺派。(白井市復1454付近)

西福寺

天台宗西福寺。開基不祥であるが境内には「乳房公孫樹」と呼ばれる銀杏の大木があり、「観音にすがり乳柱の一部を削って煎じ、これを愛飲するとたちまち乳が出る。」と信仰を集めた。(白井市教育委員会境内掲示板より)
(白井市谷田875)