北神戸 丹生山田の郷
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小河(おおご、 約3.6Ku、地図(*21)

小河の集落

「山田郷土誌(第2篇)」(*21)に書かれている小河の解説は『もとは藍那と小河の中間の高地に一村をなしていたのが、それぞれ東西の低地に下りて二兵(村の誤り?)となったのが現在の藍那と小河であるという。』というたった2行強のみ。(藍那にしても小河にしても、わざわざ高地に一村をなしていたというのは不自然な感じがする)

実際の現地は、藍那方面、西下方面からの山道の先にある小盆地(木津(西区)からの谷筋のゆるい登りもある)に30〜40戸の集落が固まっている。緑の多い山田の中でも、数10年前にタイムスリップしたような感じのする狭いながらも自然が豊富な郷で、訪れたときも羽黒トンボやシオカラトンボ、フナや大型のヒキガエルの姿が数多く見られた。ここを校区とする藍那小のWeb記事でもリスや蛍のことがかかれている。

文献などには殆ど登場しない小河ではあるが、結構大規模な農村歌舞伎舞台を持つ大歳神社(左下の写真。上の写真の右端の鳥居)などかつての豊かな農山村(隠れ里のようでもある)といった感じもする。

西区との境の山田町西端の地域で、北部は西下から続くゴルフ場となっている。

《社寺・史跡》

大歳神社大歳神社(写真右、関連リンク)(創立不詳)

古くからの村の鎮守。豊作祈願から逃げ腰になる神に村人達が大榊で社殿を叩きながら廻る儀式が特異。農村歌舞伎舞台と元禄3年銘の石灯籠がある。

《小河農村歌舞伎舞台》農村歌舞伎舞台

(以下、現地掲示板より:原文通り)

 山田町に舞台として現存するものでは、上谷上、下谷上に次ぐ規模で長殿(ちょうでん)と呼ばれている。
 入母屋茅葺平入で、間口9.1m、奥行5.1m。舞台機構として二重台()・ぶどう棚()・迫り()を残しており、地域の伝統文化を伝える貴重な財産である。
 現在はトタン葺に修復されている。
 昭和30年頃まで、地元青年団による芝居等が行われていた。

平成15年4月    
小河里づくり協議会

愛宕神社・稲荷神社(創立不詳)

愛宕神社は火伏せの神、稲荷神社は農業の神。両社の社前には土俵が設けられ子供相撲が奉納されている。

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