北神戸 丹生山田の郷
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小部千年家(内田家住宅)小部関連リンク

内田家住宅(小部千年家) 山田で千年家と言われる古民家は、日本最古の民家である衝原の箱木千年家(14世紀頃)、昭和37年(1962)に焼失した上谷上の阪田千年家と、小部の内田家住宅の3軒(現存は2軒)。

内田家住宅は、江戸中期の18世紀中頃またはそれ以前に建てられた当時としては大規模で古式な藁葺きの民家。内田家は、天皇家の御料所であった西小部村の庄屋を代々務め、周辺の御料所7か村を束ねていた家柄で、弘治3年(1557)以来の文書を多数所蔵しているが、土着ではなく江戸中期にここに移ってきたと考えられている。

母屋は入母屋平入りで、右(東)側が土間とウマヤ(牛小屋)、左(西)側が田の字型に床の間・仏壇のあるカミノマとシモノマ、イタノマ、納戸(寝室)のそれぞれ8畳以上の4部屋からなり、また漆塗りの長押(なげし)、広々とした天井などに庄屋らしい格式が窺える。

内田家住宅屋内阪神大震災などによって痛みがひどくなっていたが、神戸市が内田家より寄贈を受け、平成15年から翌年にかけて、破損していない部材をできる限り生かし、建築当初の間取りや様式を、旧来の工法で再現して、平成17年(2005)完了。今のところ不定期での公開(神戸新聞記事)のようだ。

右の写真は、中央のシモノマからイタノマ(ダイドコロ)。左上は修復前の土壁、右下はダイドコロの囲炉裏。下図は神戸市教育委員会の「内田家住宅」パンフレットより。
内田家住宅間取り

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