ちょうどブライダルフェアに
旅行会社の人が来るというので相談する事にした。
「あの〜旅行について相談したいんですけど」
誰も行かず暇そうにしていた旅行相談コーナーのお姉さんは
私達をみて「どうぞ（＾。＾）」と
誰も頼んでいないのに「ハワイ・グアム」等
いかにも南国の島チックなパンフレットを並べ始めたのだった。
    
「どうせ南の島に行くなら熱海がいいです!!（ＴｏＴ）」
なにやらけったいな客がきちゃったな…（＠。＠；
と思ったか思わなかったか、私達をみて一言
「お客さん…若いからお金かけられないでしょ？
べトナムなんかどうですか？」
確かにその日は
ユニクロのワゴンセールで買った服でコーディネートしていたけど…
別に金がないとは言っていない。
若いから…って、大体ここに来る人は私達と同世代のはずだ。
「イ、イギリスとかイタリアとかフランスとかってどうですか？」と聞いてみた。
「ご飯まずいし、物価が高いです。
同じ予算ならアジアに行けば美味しいもの食べて大量に買い物できますよ」
「（うう…だ、旦那…なんか言ってやってよ）旦那は、どこに行きたいの？」
「俺は美味いもんが食えればどこでもいい。」
「…」
「大体、旦那さんは、どこのカップルもこんな感じで
お嫁さんに合わせていますよ。（笑）」
中国やアジアではＳＡＲＳの終息により
衛生面でも徹底しているので、旅行も受け付けているという。
しかし両親から（−×−）だめだしをくらい、中国は却下。
低予算で金持ち買いして美味しいもの食べられる英語か日本語が通じる国
を探しているうちに行き先が決まっていった。
「お客さん…そういうコースはないのでツアーがありません」
「そこは危ないので現地ガイドさんと行って下さい」
「日本人は、まず行かないので日程に組めません」
普通に旅行雑誌を参考にして申し込んでいるのにこの有様。
最後には「お客さん、マニアですね（妙笑）」と一言。
自分で予定を組んだ為、ぎりぎりまで予定表が手直しされた。
飛行機の関係で結婚式から数日経ってからの出発だった。
前日
一人娘を嫁に出し、静かな二人暮しが始まった両親の家
「明日あさ早いから空港までよろしく!!父上」
「朝ごはんは、いいや。母上」
（＾。＾）/ なにやら騒々しい女が…
新居よりも空港に近い実家に新婚早々泊まりに行ってしまいました。
さて第一の地はあくまでも「経由地」なのである。
みんなが成田空港を利用するように
私達は目的地に行くため、その国を選んだのである。
秋田から唯一行ける外国
メニコンの会社でもペプシのマークでもない…それは…
 
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