2003年10月21日 7:00 秋田国際空港到着
カウンターは、まだ開いていない。
客も、いない。
辺りを見回すと、所々にハングル文字が見える。
秋田空港も、一丁前に国際空港なのだ。
旦那はコーヒーを片手にパンを食べている。
しばらくすると研修か何かの団体客が集まり始めた。
担当の職員がカウンターに入った。
搭乗手続きが始まったのだ。
一番前に陣取っていた私達を追い越し、
最初にチェックを受けたのは
『秋田キャッスルホテル』のマークがついた機内食だった。
ようやく自分達の番になりスーツケースをチェックしてもらう。
「スーツケースの中に現金などの貴重品は入っていませんね?」
「あ…入っています。」
初っ端からこれである。
せっかく貼ったシールをはがして再検査。
「全世界どこでも、貴重品は手元にね。」と
男性職員に小馬鹿にされた。
田舎者なので現金を分けてしまっておいたのだ。
ロビーに行くと小さいながらも免税店がある。
「キヨスクかよ?」と思うくらいの大きさ。
「でも化粧とか、お酒とか安いよ」
横では研修の人なのか日本人のおばちゃんが
「まぁ、某ブランド化粧品が安い上に、さらに割引中よ!!」と、
まとめ買いしている。
9:00 研修の団体さんが決起会を始めた。
「皆さん、おはようございます!!今日は…」
私達は、ちょっと端っこに避けました。
9:10 飛行機に乗る
3×3シートのちょっと狭い席。
まるで秋田新幹線「こまち」のようだ。
9:35 飛ぶ
「アンニョンハセヨ」
英語でも日本語でもない放送が流れる。
「あんにょん♪」
まだそれしか勉強していない私にも聞き取ることができた。
快適な空の旅〜
と思ったがイヤホンもないし映画もない。
海外といっても2時間くらいだしな。まあいいか。
10:00 おなかがすいてきた。
「お食事です。」
いいタイミングで客室乗務員の姉さんが機内食を持ってきた。
「旦那、旦那。昔、学校で習ったね♪『ビーフ オア チキン』
どっちにする〜(//▽//)ヾ」
どきどきしている新妻に対して夫が一言。
「それ、どっちも肉。『ビーフ オア フィッシュ』で習ったろ?」
…いずれにせよ。悩みどころだ。
「お食事です。」
客室乗務員の姉さんが来た。
秋田キャッスルホテルの箱に「KOREAN AIR」のシールが貼られたお弁当を
テーブルに置いた。
「はぁあ?」
選択の余地なしであった。
「はぁあ?」と思わず言ってしまった私に対して
「何?この日本人。御食事っていう上品な日本語がわからないの?」と
思ったらしく「食べ物です。」と丁寧に説明してくれたのであった。

中身はサンドイッチ。
ポテトサラダにゴマプリンそしてポンジュース。
「ポン、すっぱ〜(>。<)」
(ポンジュースって味が凄く濃いですよね?)
他は美味しかったです。
カナダの時は
水を頼むのも一苦労で、リーの容器みたいなのに水が入っていたけど、
今回はプラスチックのコップにペットボトルの水を入れてくれました。
耳が痛くなるのを防ぐためか、エコノミー症候群を防ぐためか、
とにかく飲み物のサービスがいい。
トマトジュースにコーラ・スプライト・お茶・オレンジジュース・コーヒー等など。
快適快適。
旦那は始めての海外。
私は三カ国目の海外である。
画面が朝鮮半島の地図を映し出す。
飛行情報が画面に出ているのだが…
地図で見ると飛行機軌跡が完璧に北回りなのである。
「北朝鮮にかかってないか?」
その後、飛行機を乗り降りする度に、びびっていた二人だった。
「アンニョンヒ カシプシヨ」
「あんにょんひ けしぷしよ」
笑顔で見送られた後、入国検査を受けに行った。
韓国に行くと空港からキムチくさい
…と、聞いていたが、そんなことはなかった(笑)
仁川国際空港は2001年に出来たばかりのほやほや…
(というかまだ作りかけの所があった。)
やたらと長い道を通り外国人通路に並ぶ。
よく見たら日本人高校生が修学旅行に来ている列がある。
「凄い人数だ」
私達は…「あ、あの人、秋田訛りだ!!後ろにつづけ!!」
こういう時に方言は便利である。
よく見たら掲示板には
「日本語・英語・中国語・韓国語」で表記されている。
パスポートと入国カードに必要事項が書かれているので、
特に管理官との会話もないまま入国できた。
秋田銀行ではウォンに換金できなかったのでここで両替。
米ドルと日本円を持ってきていたので少しだけ換金。
あくまでも「経由地」なのである。
空港をでると歓迎の紙をもったガイドさんが待っていた。
今日はソウルで一泊して明日ベトナムに行くのだ。
ソウルまでは車で行く事になった。
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