我が家のハムスターたちの紹介と飼育日記
病気
消化器系疾患
脂溶性下痢
症状
おしりがぬれている。
衰弱している。
原因
脂肪分の取り過ぎ。
脂肪分が多いと、小腸に取り込める脂肪の量をオ−バ−して、大腸に脂肪分が流れ、 水分吸収の場である大腸の水分吸収が低下して下痢を引き起こす。
対策
複数飼いの場合、他のハムスターと隔離。
水分を充分にとれるようにする。
病院で抗生剤の投与。
放っておくと・・・
死んでしまう。
寄生虫による下痢
症状
おしりがぬれている。
軟便。
体重減少、食欲不振、腸重積、脱水症状。
原因
クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)。
小型条虫(Hymeneolepis nana)。
縮小条虫(Hymenolepis diminuta)。
ハムスタ−盲腸蟯虫(Syphcia obvelata)
ネズミジアルジア(Giardia muris)。
トリコモナス(Trichomonas)。
対策
複数飼いの場合、他のハムスターと隔離。
病院で糞便検査(寄生虫判明)。
寄生虫ごとの投薬。
放っておくと・・・
死んでしまう。
備考
感染したハムスターの排泄物が付着したものは、よく消毒する。
増殖性回腸炎(ウェットテイル)
症状
おしりがぬれている。
脱水症状、体重減少、食欲不振。
原因
環境の変化によるストレス。
カンピロバクタ−(Campylobacter spp.)。
クロストリジウム(Clostridium perfrinrens)
大腸菌(Escherichia coli)。
対策
複数飼いの場合、他のハムスターと隔離。
病院にて、抗生剤や止瀉薬の投与と、生菌製剤やビタミンを投与。
放っておくと・・・
2、3日で死んでしまうことも。
備考
離乳直後、長毛種に多い。
ストレスを与えないこと。
ティザー病(感染症)
症状
おしりがぬれている。
食欲不振。体重減少。
体力のある個体は、感染しても無症状。
原因
バシルス、ボルデテラ(細菌)。
消化官、肝臓、心臓に異常を起こす細菌。
対策
複数飼いの場合、他のハムスターと隔離。
現在のところ治療法はなし。2次感染を防ぐ。
病院にて抗生物質、ビタミン剤を投与。(体力をつける)
放っておくと・・・
肝炎、腸炎を併発。
備考
同じケージで別のハムスターを飼わないこと(感染の恐れあり)。
ケージを塩素消毒で殺菌すると予防になる。
その他の下痢
症状
おしりがぬれている。
衰弱している。
原因
給水ボトルなどのカビ。
不適切な室温。
中毒。
ストレス。
対策
複数飼いの場合、他のハムスターと隔離。
病院にて適切な処置を受ける。
放っておくと・・・
死んでしまう。
便秘
症状
フンがでない。
おなかが膨らんでいる。
食欲が低下している。
原因
細菌、ウイルス、寄生虫感染。
食物繊維摂取不足。
ストレス。
異物食(トイレ砂、毛玉など)。
対策
原因改善。
病院にて下剤の投与(下痢に注意)や浣腸を行う。
放っておくと・・・
脱腸(直腸脱、腸重積)
症状
腸がおしりから出ている。
直腸(真っ赤)が出る→直腸脱。
複数の腸(空腸、回腸、結腸)が出る→腸重積。
原因
下痢。
対策
病院で手術。
水分を充分に与える。
放っておくと・・・
細菌に感染→壊死。
自分で噛む→壊死。
備考
日頃から、便秘・下痢をさせない。
綿棒などで戻すと治ったように見えるが、これでは治らない。 こういった処置をせず、急いで病院へ。
腸閉塞
症状
便秘。
食欲不振→衰弱。
原因
固まる砂、床材用タオル・綿を食べ、腸に詰まる。
長毛種の場合→毛づくろいで自分の毛を飲み込む。
対策
病院にて消化器運動活性化のための投薬を受ける。
→改善が見られないようなら、開腹手術。
問題物をケージから取り除く。
放っておくと・・・
死んでしまう。
備考
泌尿器系疾患
膀胱炎
症状
食欲不振。体重減少。
利尿頻度が高くなる、またはおしっこしない。
血尿を出す。
原因
細菌感染。
不衛生なトイレ。
遺伝。
腎臓炎。
対策
病院にて抗生物質の投与。
水分を充分に与える。
放っておくと・・・
血尿→貧血を起こす。
合併症を併発。
膀胱結石
症状
食欲不振。体重減少。
陰部から出血している。血尿。
血尿による貧血。
利尿頻度が高くなる、またはおしっこしない。
おなかを触られることを異常に嫌がる。
原因
結石が尿道に詰まる。
カルシウム摂取過多。
細菌感染による炎症。
遺伝。
対策
病院にて結石摘出、またはカルシウム濃度を下げる。
カルシウムを取り過ぎない。
放っておくと・・・
おなかが痛くなる。
尿毒症で死ぬ。
備考
再発率が高い。
尿道炎
症状
尿道、陰部がはれている。
おしっこをするとき痛がる。
原因
細菌感染。
対策
病院にて抗生物質の投与。
放っておくと・・・
腎不全
症状
多飲多尿。
脱水症状。
原因
老化。
ウイルス感染。
不適切なエサ。
尿道が詰まった。
膀胱が麻痺。
対策
病院で皮下補液などをし、利尿をかける。
水分を充分とれるようにする。
高たんぱく、高塩分なエサを与えすぎない。
放っておくと・・・
腎臓が壊れていく。
備考
慢性的な腎不全で腎臓が壊れてしまうと、腎臓は治療しても回復しないため、 残っている腎臓機能を使って寿命になるまで延命するしかない。
腎炎
症状
尿が濃くなる。
尿の臭いがきつい。
原因
細菌感染。
尿路系の細菌による腎臓の細胞の炎症。
対策
病院で抗生物質の投与。
放っておくと・・・
炎症がひどくなる。
生殖器系疾患(メス)
子宮内膜炎
症状
子宮に炎症が起きた。
陰部から血液が出る。
お腹が急に張ってきた。
脱毛、体重減少。
原因
細菌感染。
卵巣腫瘍からの移行。
出産失敗による胎児の腐敗。
何度も出産を繰り返す。
対策
病院で抗生物質の投与。
放っておくと・・・
子宮蓄膿症に移行。
備考
発症前に、避妊手術(生殖器全摘出)を受けておくとかからない。
但し、避妊手術をすると出産はできなくなる。
子宮蓄膿症
症状
陰部から膿、血液が出る。
お腹が急に張ってきた。
多飲多尿。
脱毛、体重減少。
原因
細菌感染。
子宮内膜炎、卵巣腫瘍からの移行。
出産失敗による胎児の腐敗。
何度も出産を繰り返す。
対策
病院で膿に効力のある抗生物質の投与。
病院で患部摘出。
放っておくと・・・
腎臓や心臓へ負担が掛かる。
食欲がなくなる。
敗血症を併発。
備考
発症前に、避妊手術(生殖器全摘出)を受けておくとかからない。
但し、避妊手術をすると出産はできなくなる。
膣脱、子宮脱
症状
陰部から膣、子宮が出る。
原因
細菌感染による膣炎。
老齢にともなう筋力の低下。
対策
病院で消炎剤などで腫れをおさえる。
病院で細菌感染しないように抗生剤などを投与。
放っておくと・・・
糞尿が付いて、炎症を起こす。
生殖器系疾患(オス)
精巣炎
症状
精巣が腫れてきた。
左右の精巣の大きさが違う。
精巣部位がハゲた。
原因
細菌感染。
対策
病院で消炎剤、抗生剤を投与。
放っておくと・・・
炎症がひどくなる。
精巣腫瘍
症状
精巣が腫れてきた。
左右の精巣の大きさが違う。
精巣の形がいびつ。
原因
腫瘍と同じ。
対策
腫瘍と同じ。
放っておくと・・・
腫瘍と同じ。
陰茎炎
症状
陰茎が出ている。
食欲がない。
原因
細菌感染。
対策
病院で消炎剤、抗生剤を投与。
放っておくと・・・
排尿が困難になる。
食欲が落ちる。
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