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ハムスターの散歩
今日、某飼育書を見てびっくり!
そこには、「ハムスターを連れて散歩へ行こう」
と、公園等での散歩のススメが書かれていた。
ちなみに発行年月日は2004年9月である。遠い昔のものではない。
そこには、「公園まではおでかけキャリーで連れて行き、
ハーネスをつけたハムスターとともに散歩しよう!」
というようなことが載っていた。
私は、思わず「犬かよ」などと声を出してつっこみしそうになった。
私が思うに、ペットとしてのハムスターは大自然の中で散歩をすることを必要としていないと思う。
(野生のハムスターは別。とはいっても、散歩気分でのんきに歩いてるハムはいないかと思うが)
大自然での暮らしはハムの幸せ、というなら人の手で飼う事事態に矛盾を感じなくもないし(汗)、
必要どころか、外は危険がいっぱいである。
その1、熱射病。
そもそも夜行性なハムスターは、太陽光を重要視していない。
生物として、ほどよくあたる分には殺菌効果などもあるかもしれないが。
それよりも、熱射病にかかるのが心配だ。
熱射病に罹った場合、人間のそれよりも遥かに死に近い。
では、昼間、夏場をさければ良いのだろうか?
その2、他の動物との出会い。
当然のことながら、外では、知らない動物たちに出会う機会もある。
お散歩中のわんちゃん、野良野良してる猫ちゃん、
地域によっては、猛禽類が普通に空を飛んでいることだってある。
それらの動物がふいに出てきた時、ハムをかばうことはできるだろうか?
最悪、慌てて自分で踏んでしまうことだって、ないとは言えない。
その3、脱走。
逃げられてしまっては、どうにもならない。
運良く捕獲することに成功すれば良いが、
一度視界から消えてしまった後では見つけるのは困難だろう。
自力で家まで戻ってくることも期待できない。
「幸せで暮らせよ」と、祈ることは勝手だが、後のまつりである。
ハーネスをつけていても、はずれてしまう時はある。
ハムの身体はハーネス向きではないから。
その4、ストレス・怪我。
無事、帰って来れた時もまだまだ問題がある。
上で、ハムの身体はハーネス向きではないと書いた。
首輪タイプは、首が絞まりがちだし、
胴輪タイプは、おなかが圧迫されることが、問題として指摘できる。
(ハムスターのおなかは急所みたいなものである)
そして、何より習性からして受け付けないことをすると、ストレスになる。
ストレスから病気になることもあることも心配だが、
本当にハムスターを愛しているなら、ストレスを与えたくないはずだ、と思う。
愛せないのなら、わざわざ飼う必要もないし、飼う資格も疑われる。
以上、思いつくままに散歩の危険性を挙げてみたが、
一番の危険は、飼育の手引きに「散歩のススメ」が載っていることではないか、という気もする。
「ハムに優しい飼育法」を知りたいと紐解いた飼育書が、
信頼できない情報を載せているなんてことは、普通の人は考えない。
あの飼育書を読んで、散歩に出掛ける人が、
散歩に出掛けて事故にあうことがないことを祈る。
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