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Hokuto's Story

むすたの相棒として、サファイアを飼うことにしました。
それが、北斗との出会いです。
北斗は、本当に元気がよく、お持ち帰りの箱でも暴れていました。
その音が「アタタタタ」と聞こえたのか、
北斗神拳伝承者などと言われ、家族に「北斗」と名付けられました。
2日目に気付いた右耳に開いた穴が、トレードマーク。
いつでもむすたに寄り添って、
あるいは、上にむすたを乗せて寝ていました。
大人になってからは、むすたとケンカ別れをしましたが、
ひなたと仲良しになり、結婚。
4児をもうけました。
ジャンガリアンのくせに体長が長く、
ベスト体重が50gという巨体でしたが、
むすた同様、病気に悩まされました。
若い時分から右後ろ足を病み、
完治後も足が腫れたままになったり、
年老いて後は、慢性的な皮膚病を患いました。
病んで後も豪快に回し車を回し、
大きくなった足でトッテッテ・・・、と軽快に音を響かせていました。
その音をもう一度聞くことは叶いませんが、
脱走好きな北斗のことを思うと、
まだうちのどこかに隠れてる気がします。
北斗は幸せだったよ、と
相棒むすたに誇れるような生ではなかったかもしれません。
でも、私はたくさん幸せにしてもらいました。
ペットが亡くなるのを見た時、
飼わなければこんなことには・・・
と、欠片も後悔しなかったのは、
北斗が初めてかもしれません。
今は、きっとむすたと一緒に空の上で楽しく暮らしていることでしょう。
たまには、ひなたと子供たちを見にきてくれるかもしれません。
これからは、病気に悩まされることはないのだから、
ゆっくり眠って欲しいです。
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