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豊玉発句集覚書き
私の好きな句集、『豊玉発句集』(土方義豊作)!
いつでも好きなときに見られるようにここにおいとこ♪と思い設置することにしました。
豊玉センセは今年(2004年現在)旬な人なので、人となりについての説明はよそに任せて・・・
大好きな句のみをずらずら〜と並べるコトにしました。
句の批評もしません。どうせ私には豊玉センセの気持ちはわかりませんしね。
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さしむかふ心は清き水かゞみ |
裏表なきは君子の扇かな |
水音に添いてきゝけり川千鳥 |
手のひらを硯にやせん春の山 |
白牡丹月夜月夜に染めてほし |
願ふことあるかもしらず火取虫 |
露のふるさきにのぼるや稲の花 |
おもしろき夜着の列や今朝の雪 |
奈の花のすだれに登る朝日哉 |
しれば迷ひしなければ迷はぬ恋の道 |
しれば迷ひしらねば迷ふ法の道 |
人の世のものとは見えず梅の花 |
我年も花に咲れて尚古し |
年ゝにおられて梅のすがた哉 |
朧ともいわで春立つとしのうち |
春の草五色までは覚えけり |
朝茶呑みてそちこちすれば霞なり |
春の夜はむつかしからぬ噺しかな |
三日月の水の底照る春の雨 |
水の北山の南や春の月 |
横に行足跡はなし朝の雪 |
山門を見こして見ゆる春の月 |
大切な雪は解けり松の庭 |
ニ三輪はつ花だけはとりはやす |
玉川に鮎つり来るやひがんかな |
春雨や客を返して客に行 |
来た人にもらひあくびや春の雨 |
咲ぶりに寒げは見えず梅の花 |
朝雪の盛りをしらず伝馬町 |
丘に居て呑のもけふの花見かな |
梅の花壱輪咲ても梅はうめ |
ふりながらきゆる雪あり上巳こそ |
年礼に出て行道やとんびだこ |
春ははるきのふの雪も今日は解 |
公用に出ゝ行みちや春の月 |
あばらやに寝てひてさむし春の月 |
暖かなかき根のそばやひが登り |
けふもけふもたこのうなりや夕げぜん |
うぐひすやはたきの音もつひやめる |
武蔵野やつよう出で来る花見酒 |
梅の花咲る日だけにさいて散 |
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