鈴木　栄　議会報告　Ｈ１４．１１．９　後援会内部資料　　　　　　　　NO７

　

１　市町村合併

　�@「菊川・小笠」２町合併が濃厚

　　　１２月議会で「２町任意合併協議会」設立へ進む模様

　

　 私は、新市の姿として「牧ノ原市構想」（小笠郡５町＋榛南４町＋金谷等）を主張してきた。この枠組みには、大井川の水・空港・港・東名・第二東名インター・自動車専用国道４７３号線・新幹線空港駅も考えられ、しかも、牧ノ原には広大な土地がある。将来への展望も開け、希望が持てる枠組みだと考えてきた。

　しかし、合併特例法には期限があり、至急相手先を決めなれればならない状況にある。　また、次ぎに記す各町村の事情もある。

　そこで、さしあたり２町が合併し、第二段階として理想とする合併を目指し、引き続き努力をしていくことではどうかと考える。

　

　近隣市町村の状況

　大須賀町＝蒲原商工会長は、以前から中東遠構想（天竜川から牧ノ原まで）を打ち出し、最近は、「エコパ市構想」（サッカー場のエコパを中心に）を打ち出している。

　しかし、実現は困難となっている。一方、大須賀町は、１市２町（掛川・大東・大須賀）の合併研究会へ参加している。議員の一人は、「我々は、小笠郡の一員として行動したい」といい、議会では「大東町がもし抜ける事があっても掛川市と合併をするつもりか」という一般質問があり、町長は「そのつもりだ」と回答した。

　大東町＝議会の質疑から、千浜地区では、「頭を床へこすりつけても浜岡との合併を進めるべきだ」という意見がある。他地区では「このままでは掛川へ吸収合併となり、今まで進めてきた福祉を柱とする政策が維持できない」「道路整備等の長期計画は維持できるのか」等の不安。「菊川へ合併の話はしてあるのか」の疑問等が出されていた。

　住民も小笠郡内の合併を望む声がかなりあると聞く。町長もその意向はあるものの、前町長（今年５月改選）が、今年３月、１市２町合併を打ち出した関係上振り出しに戻すことは難しそうである。

　最近、小笠郡５町の議員代表者が意見交換を行ったところ、もう少し時間があれば事態は変わっていた。と残念がる意見が多かったと聞く。

　本川根町・中川根町＝２町合併の話が出ている。川根町＝独立でやっていく。金谷町＝島田市からの誘い（榛北４町へ）、川根町への思い、菊川・榛南３町の間でゆれている。　吉田町＝吉田インターの北側で島田市と接しており誘いもある。榛南３町との研究会へも参加しているが、自主財源も豊富で合併への機運は薄い。榛原町＝来年１月の町長選が終わらないと無理か。町議選は来年４月。相良町＝合併に熱心である。しかし、地頭方地区は御前崎への編入に動いている。牧ノ原地区の話しもあり、菊川との話に乗れる状態ではない。選挙は来年４月。牧ノ原地区＝保育園から中学まで、榛原・相良・菊川３町協同で運営している。３町の地形が入り乱れている地区であり、牧ノ原学区として統一して行動していくと宣言している（３町のいずれかへまとまって編入したい意向）。掛川市＝菊川町のある議員は、「近隣町へは参加を呼びかけて　なぜ　掛川市へ呼びかけないか　理由を示せ」と詰め寄った。結婚でも「方角が悪い」と断る。「相手を傷つけない断り方がベターだ」とする議員が大勢。掛川市は　３０万人以上の中核市を目指している。「このぐらいの規模がないと掛川市の借金は薄まらない」の意見も常識。　

　

　�A　合併は必要か？　

　　菊川町は　今回の特例法を抜きに考えても　いずれかと合併し市に昇格することが　地域の発展につながる　と私は考える。

　　しかも　今回は特例により大きな資金援助が得られるので渡りに舟である。

　　菊川町の試算によると　合併しない場合の歳入歳出差額は　このままで行くと平成２１年度に赤字となる。小笠町と合併した場合は、平成３６年度に赤字となる。

　

　�B　なぜ　広域合併を目指さないのか？

　　石原前内閣官房副長官は講演で、現在3200ある市町村のうち　人口150・250・600人という１万人以下の小さな自治体が全国に1500ある。これらを合併させ　最小でも　１万人 以上にしたい。これにより　政府の支出を抑えられると考えている。

　　当初3200を1000位にしたいと言っていたが、現在は2700以下にしたい模様。

　　既に合併した自治体を調べてみると　成功していない事例がいくつか見られる。

　　これは、急いで住民の合意をまたずに合併した所である。成功した例は、５年以上　におよぶ協議を経た所、また、長年に渡り合併同然のつきあいがあった所等で意外と　小規模合併のところがうまくいっている。

　　これらを考えると、菊川町は、島田市や掛川市を含む「牧ノ原市」構想を念頭に、他町の住民と交流を図りつつ、長時間（5~10~15年）をかけて取り組むべきだと思う。

　　その過程の中に、特例法があったのでさしあたり小笠町と合併をする。今回の合併をそのように位置づけたい。

　

２　菊川病院決算報告

　　平成１３年度決算が９月２７日の病院議会で報告された。

　　�@事業収支は単年度で１億３千万、通年で１４億１千万円の赤字　�A医療報酬・医療法の改正は大病院に有利。菊川病院など中小病院には極めてきびしい状況　�B利用状況･･入院は前年並み（金額は減）、外来は大幅減。

　　　累積赤字は、近隣の浜岡・榛原・森・磐田病院等と比較し、さして多くない状況。

　

３　議会（９月２０日閉会・詳しくは最近町発行の議会だよりを参照）

　　�@坪井照彦教育長を再任（14.10.1~18.9.30までの４年間）

　　�A・第二東名建設促進に係る意見書（小泉純一郎他２０名宛）を採択

　　　・義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書（小泉純一郎他３名宛）を採択

　　　・30人以下学級の実現を求める意見書（石川県知事他１名宛）を採択

　　�B１３年度決算書に対する質疑応答の一部

　　　　駅南区画整理･･当単年度14億円は町民のニーズに対応しているのか・金額に見合う成果はあったか(北沢)（a前年度比17%減であるが、見合っている）