【永遠の約束】 
 
ナチスでパロです。
軍服描きたかったがために練習用として描いたものです。
そしたらなんと悲劇モノに・・・・・。色の選び方失敗してしまって
塗り方がちょっと雑です;;加工でごまかし・・・。
今度ちゃんとした軍服描きたいです。
紬姫が今回お嬢様になっています。そして姫様にも軍服着せてみた。
飾りとかはないけど髪の毛の色変えてます。

ショートストーリーつけてみました。
朝方急いで作ったものなので至らないところもたくさんです。
 
 【ショートストーリー】

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今回は部分的なシーンのみのショートストーリーです。
依織はナチの親衛隊に入ってる設定です。

そして紬を守るため銃で撃たれるシーンからです。

悲劇が嫌な方はスルーしてください。

ついでに時代はナチですが名前はそのまま使用してます。
そして姫様からお嬢様に呼び方が変わってます。


深夜描いてた&即席で作ったお話なので至らぬ点が多々あります
そこ等辺はご了承くださいませ〜( ´∀` )
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「わ・・たしのお嬢様・・・・」

ゴフッ!!げほっ、げほっ。
床には依織の吐血した大量の血で溢れている・・・。


依織は朦朧とする意識の中冷静に現状を受け入れていた。


あぁ・・・・撃たれたところが熱い・・・・。
感覚がもう麻痺してきてるな・・・・。
目が霞んでお嬢様の顔が見えない・・・・・。


「依織っ!!!お願いっ!もう、喋らないで・・・・」
「血が・・・・」

紬は声を殺して目にたくさんの涙を溜めて
依織の腹上に顔を埋めている。

依織はもう自分の残り少ない命を悟り、
少しでも長く紬の顔を見て幸せに浸りたいと思う。
重くなった手を紬の顔にそっと寄せ、

「お嬢様・・顔が見たいです・・・もっと・・・もっと近くへ・・・」

最後の力を振り絞って紬の顔を近づけると
顔に生暖かい雫が落ちる・・・・・。


泣・・・いて・・いるのか・・・・・?


「お嬢様・・・泣かないで下さい・・・」
依織は親指で紬の涙を拭う。
そして今までの伝えられなかった思い、
叶えたかった願望を言葉にする・・・。


「やっと・・・・やっと幸せになれると・・・思ったのに・・結局
幸せに出来なかった・・・・・・」
「こんな・・・こんな時代じゃなければ・・・・」


依織はもう自分の力で動くことは出来ないほど衰弱していた。

「依織・・・・私を置いていかないで・・・・!!!!」
「私・・・これから依織がいない世界で一人で生きていかなきゃいけないなんて
そんなのイヤ・・・・。」


紬もこんな事を言っては困らせるとわかっていたが
言わずにはいられなかった・・・。
依織もそんな紬の気持ちに言葉を失う・・・・。

「・・・・・」
この乱世に紬を一人残していかなくてはいけないと思うと
依織は胸がぎゅっと何かに掴まれたかのような痛みを感じた。
本当ならこの手で護っていきたかった・・・・。
でも今となってはもう、それも叶わない。



「・・・きっと・・・・きっとまた必ず会える・・・
気が遠くくなるくらい時間がかかっても・・・愛おしい貴方に・・・もう一度会えるなら
この広い世界にまた生まれ変わって貴方を探します・・・」

紬は依織の手をぎゅっと握って
今にも消え入りそうな依織の声を一言たりとも聞き逃さぬよう
聞いている。

「どんな異国の地でも・・・どんな時代でも、きっと巡り合える
幾千の時が経とうともきっとまた貴方に会える・・・
私の心と貴方の心が繋がっている限り・・・探してみせる・・・・」

「だから・・・・約束して下さい・・・けして自ら命を絶たないと・・・
そしてきっと生まれ変わると・・・・」

依織は必死に紬に自分の想いを伝える。
出来るかわからない願いを伝えたところでどうしようもないのに
だけど自分の言葉を伝えなくては
お嬢様はきっと生きる気力を失ってしまいそうな気がした。
少しでも自分の言葉を思い出して生きようと思ってくれるなら
出来るかわからない約束もしよう・・・・。

何よりも大切なお嬢様の為に・・・・


紬は依織が安心して逝ける様にその言葉に答える。
「うん・・・・。必ず・・・きっと必ず貴方に巡り合うために転生するわ・・・」
「どんなことがあろうとも・・・自分から命を捨てたりしないから・・・」



依織はその言葉を聞くと安心したかのように顔を緩ませる・・・。
もう、身体の感覚はなかった・・・・そして紬の顔ももうほとんど見えない・・・。

お嬢様・・・・・・・。
お嬢様、お嬢様・・・・・。私の大切なお嬢様・・・・・。

「あ・・いしてます・・・お嬢様・・・
どうか・・・幸せに・・・・」

「依織、私も・・私も愛してるっ・・・・」

依織は紬の言葉を遠くに感じながら静かに目を閉じた・・・・・。


「依織ーーーーーーっ!!!!」
紬の叫びだけがただ虚しく響いていた・・・・・。




・・・・・きっと・・・・きっと・・・また巡り合える・・・・・
ただ、貴方だけのために・・・・貴方に逢うために・・・

きっと探し出して・・・・私だけを・・・・・・。


そして輪廻は繰り返される・・・・。


ーENDー 

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