樹人作り  日本古来から伝わる「ブリ縄」という道具を使って木に登り、幹に画用紙で作った目と口をつけ顔を
 作るのを基本としますが、落枝、落葉、木の実を使うなど創意工夫できるアクティビティです。
 「ブリ縄」はロープの両端に棒を結びつけ、この棒を幹に巻きつけて、足掛かりとして登っていく木登
 り術で、もともとは、檜の皮を剥ぐ「檜皮師(ひわだし)」の技術だったと言われています。それが枝
 打ちや種採取にも使われるようになり、「ブリ縄」の構造も各人の使い勝手で改良されてきました。
 しかし現在では一部でしか使われなくなり、忘れられようとしている技術です。
デモンストレーション ●森の中で道具を作り、その道具を使って木に登る練習をします● 登ると、森が少し違って見えますね!
ロープの両端に棒を結びつけます。 棒を幹に巻きつけます。 棒を足掛かりとして登っていきます。
この「ブリ縄」を取り入れた「樹人作り」は、棒と縄だけで木に登れるという意外性、登ろうとする努力とその達成感、そして親子で行った場合にはそれらを共有できる、冒険的要素と創作的要素を併せ持ったアクティビティです。
又、安全に対する認識の再確認にもつながります。「樹人作り」は高所に身を置くので、その安全管理は充分なされなければなりません。ヘルメットを着用し、第1に、2段以上は登らせないこと、その為にはロープは短くし、棒は1本だけとします。第2に落下の危険のほか、ロープによる首吊り、転倒の危険がある事も伝えなければなりません。
事前説明ではデモンストレーションに加え、特に保護者の方には危険回避に必要な事は、観察力と想像力であることを常に強調しています。
●樹人の顔を画用紙等で作り、ブリ縄を使って木に登り、幹に貼り付けて完成です!!● 樹人
幹に目、口などを付けます。 完成です! 樹人 樹人
ブリ縄を使った「樹人作り」は親子対象向きのアクティビティといえますが、参加者の能力に合わせて、森を3次元的に捉えることもできますので、子供からプロまでのアクティビティを創出することができます。
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