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1986年人形工房を求め富士川町高下に移り住んだのが、森林工房セブリ舎の始まりでした。
山里暮らしや自然に強い興味があったわけでもなく、ましてや農林業は意識の外にあったのですが、人に勧めらられるままに畑を耕し米を作り、今では山仕事までするようになってしまいました。
演劇、美術の世界から農林業の世界へ移行したかの様に見えますが、私の中では矛盾なく合致してきました。昔はどこも村芝居は盛んだったし、農閑期に作られる日常生活品には美しさがありました。そして、その背景には大きく広がる自然があったことを忘れてはならないでしょう。20年間の山里暮らしは、私に人間と自然の関わりを教えてくれました。私にとって「森」と「山村」は、生活して行く上でのキーワードとなりました。 |
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