公営住宅団地の建て替えです。
基本計画・設計から最終工事完了まで3年に渡るプロジェクトで、住戸は2DK〜3LDKという内容、住戸数32戸にも
拘わらず、1棟2戸から5戸、戸建てに近い棟が9棟建っています。
敷地は払い下げにより櫛の歯状となっていて、空間的まとまりのある団地の計画が困難な状況でしたが、あずま屋
のある中央付近の広場を中心に、各住棟を歩道が繋ぎ、その歩道は境界なく周辺地区へと、コミュニケーションの領域
を広げていきます。
各1階住戸はバリアフリーとし、駐車場が住戸と近いにも拘わらず、敷地内歩道と車道は安全に分離されます。
また、住戸は南向きにこだわり、一部の住棟では2階同士で往来出来る渡り廊下が設置されています。