この三重の塔は、この地の高名な僧侶である山口法雲氏が、檀家の願掛けのために建立したものです。
建築的には純木造建築であり、RC造が多い現代にあっては、大変貴重な建造物です。
外観は三層三重の塔ですが、建築上は平屋で、二層、三層は小屋組扱いとなっています。このため、二層
三層には一般には登ることが出来ません。
遠くの三重の塔を見学に行ったり、設計から完成まで10年ほどかかった労作ですが、完成には施工を担当
した大工さんの力量も、大きく評価されるべきだと思います。
場所が高台にあり、なお台座で一段上げ、吹きさらしの中に建っているので大風の度に肝を冷やしています。