松浦の民話
◎龍王の滝◎
むかし、長いこと日照りが続いていたある日、困った村人がなんとか雨を降らせようと
雨乞いを思い立ち、この滝で雨乞いをはじめました。
くる日もくる日も雨乞いの祈りを唱えていると、ある日突然、滝壷から大きな龍が現れ
て、村人たちは腰を抜かしてしまいました。するとたちまち大粒の雨が降り始め、それを
見届けたかのように龍は再び滝壷へ姿を消しました。
それからこの滝で雨乞いをすると必ず雨が降るようになったということです。滝壷の脇
の岩にはほら穴があり、いまでも龍が住んでいると言われています。
⇒ 志佐町柚木川内免
(注釈)龍王の滝は下の本滝とは別に、約五十メートル程上流にあまり知られていない
一条の美しい滝があります