・ 自分の欲しいイメージがわからない
自分は絶対「ログハウス」とかって決めてる人は読まなくてもいいです。
家には外観から和風、洋風、その他色々と区分されて呼ばれているようですが、それも年齢と共に
欲しいものは変わるかもしれません。イメージのとっかかりは、例えば趣味であったり、来客が多い
等の生活サイクルであったり、子供が多い少ないであったりと様々なところにヒントがあります。ハウ
スメーカーの場合は外観を含め内容がほぼ決まってしまいますが、自分がこだわる部分はこだわり、
設計事務所と共同でイメージを膨らませていくところに、家づくりの醍醐味があるのではないでしょう
か。
建築雑誌を見る、スクラップをする、等も一方法ですが、これが欲しいというものを一つあげてみる、
たとえば縁側が欲しいとか吹抜けが欲しい、趣味室が欲しいなど、全体がイメージ出来なくても一つ
欲しいものから全体イメージを膨らませていくのも良い方法だ思います。
 
・ 家相とか風水とは?
家相学というのは、方位のパワーを取り入れ、大自然と調和しながら生活するというものです。よく鬼
門とか裏鬼門とかって言いますね。家相は家づくりには重要なものですが、伝えられている大部分の
内容は迷信なのです。その反面、いくつかは現行の建築基準法の基になったり、現代でも十分説得
力のある内容も多くあり、何が正しくて何が迷信か判断がつき難いものです。基本的なところは、おお
かたの設計事務所でも考慮しているのではないかと思います。気になる場合は設計の段階で、設計
事務所にそのことを伝えましょう。
また、風水は大地と天のエネルギー(「気」と呼ばれます)を活用する方法で、その土地の気の大きさと
流れを見、次にその気が自分の家にうまく入って、うまく流れ出ているかを「風水師」がやってきて見る、
というもので、よく赤や黄色は福を呼ぶ色として使われますが、風水師によれば、心理的な効果はあ
っても、それは風水の作用であるとは考えられていない、ということで、私にもよく判りません。
 
・ 良い間取り・良くない間取り?
間取りの善し悪しは、敷地の状況や家の広さ、場合によっては家族構成等によっても変わってきます。
最終的には優先する順位を付けて、何かを犠牲にする、ということも必要かもしれません。まず、普通、
そう広い家は多くはないので、一つの場所で一つのことしか出来ない、というよりも色々な用途に使用
出来た方が良い、という考えがあります。
また、雑誌の写真等では見事に片づいた家というのをよく見かけますが、すっきり収納が出来る、とい
うのも重要なポイントです。設計の段階で、どこに何がどれくらいの量で収納出来るのか、設計者とよ
く話し合うことが重要です。壁の厚みを利用して本棚を造る、ということもよく使う手です。
それから掃除もポイントの一つです。片づけがしやすかったら掃除も苦にならないでしょう。手が届き
にくい処に収納があったり、物を動かさないと開かない床下収納では、片づけも嫌になります。また、
わずかな段差とか手の届かない窓枠などはホコリを溜める元です。出窓などをゴテゴテ造るよりも、
すっきりとした内装が掃除には向いています。掃除道具を収納する場所も、なるべく手元近くにあると
良いですね。
動線(人が動き回る線)が複雑なのも問題があります。炊事、洗濯、物干し、その他の家事がスム
ーズに出来るような動線を考えることも大切なことです。無駄が多いと疲れる上に、家がより狭く感じ
てしまいます。部屋のドアが廊下側に開く、などというのは場所によっては最悪になる場合がありま
す。

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