毎年4月の第一日曜に行われる埼玉県横瀬町宇根地区の「八坂神社例大祭」です。 二基の笠鉾が「宇根社中」による秩父屋台囃子のリズムにのって横瀬町宇根地区の山間を昼夜引き回されます。 |
江戸時代に作られた山車(笠鉾)が2台曳廻されれるお祭りです。 初代の笠鉾は、江戸時代末期に創建されたが、明治32年頃に、二代目が完成した為、 秩父市東町に売却されたようです。 昔の、宇根八阪神社は、現在の向かい側の天王山山頂に祭られていたため、 急坂の連続でまさに壮観だったようですが、転倒事故 も多く、中止になったそうです。 明治時代は、資金も乏しくて必要経費もすぐには支払いが出来なかったそうです。 現在の、平地に神社が移されて、ニ代目笠鉾の引き回しが、再開されましたが、 電線架設により、高さを短縮したりしたが、再び中止に なったようです。そして昭和35、36年頃に再び再開されました。そして、数年前に、東林寺に保存されていた昔の真柱を取りつけ、 ちょっと不安定ですが、総高10メートル以上の立派な笠鉾で現在、引き回しをしています。 「八坂神社例大祭」は、最近は毎年4月の第一日曜日に行われます。 明治時代は「お祇園祭り」として7月15日に行われていたそうです。 しかし当時としては農繁期であったため農閑期の節句の時として4月3日に開催日が変えられ、その後4月の第一日曜日となりました。 また、秩父屋台囃子をたたける人がいなくて、他の地区の人に頼んでいましたが、 今は、地元「宇根社中」がりっぱに勤めています。 又、笠鉾に付けられている花は全て宇根地区の住民が毎年手作りをしたものを使います。 横瀬町宇根地区は区によって分けられているのですが、八坂神社(天王様)から武甲山方面が「上」、 横瀬駅方面が「下」という呼び方もあります。 山車は上組、下組に分かれていて山車の大きさが違います。 上組、下組笠鉾は、昭和48年、横瀬町有形民俗文化財に指定されました。武甲山の麓の地区の、のどかな春のお祭りです。 |
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横瀬町宇根周辺地図 |
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2007年4月1日(日)、晴れち曇り。午前中は晴天で暑いぐらいになりました。午後は曇りとなり夜には雨も降り出しました。 黄砂で霞んだような一日でした。最高気温:21.3℃ 最低気温:5.0℃ 夜7時前に、笠鉾曳き回し最大の難所、八坂神社(天王様)の坂(団子坂?)を無事に引き上げ祭りが終了しました。 特に下組の笠鉾の坂の引上げは大波の太鼓の打ち鳴らしと息がぴったり合った感動的な引上げでした。 祭り関係者の皆さん本当にお疲れ様でした。 |
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2007年3月25日(日)、雨のち曇り。笠鉾の花作りが宇根地区の皆さんにより行われました。例年は八坂神社前広場で行われますが雨の為、 室内での花作りとなりました。花作りが雨にたたれたのは本当に久し振りの事です。細く切った竹に赤い紙テープを巻きます。 中腰で尚且つちょっとしたコツが必要です。今はドリルの力をかりますが、以前は手で回しました。笠鉾に挿す竹は、上段から3段用で長さが 3種類あります。一番長い竹に12個の花をつけます。中の竹には11個、一番短い竹に10個付けるのが目安です。間隔は20〜30cmです。 出来上がった花は、31日(土)の笠鉾組立ての最後に笠鉾に付けられます。以前は、この花作りは、業者さんに委託して作ってもらいましたが 経費節約と地域コミュニティを図る為現在は、宇根地区の皆さんで協力して作っています。 |
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