Q 最近、新聞紙上で裁判所の不動産競売の広告をよく見かけます。市価より大分安いと思
   いましたので入札に参加してみたいのですが、その手続きと注意する点を教えてくださ
   い。
A 景気の低迷が続く昨今、ローン等の返済ができなくなり、競売になっているケースが増加
   しています。これに、一般の方が参加されることも増加しています。入札に参加するに
   は、まず物件を管轄する地方裁判所の不動産執行係へ行き、一般の閲覧用に公開され
   ている競売物件のなかから気に入った物件を見つけ、それに関する資料をコピーしてじっ
   くり調査することをお勧めします。また法務局で当該物件の最新の権利関係を調査しま
   す。購入が決まったら、定められた期間内に所定の入札書(裁判所でもらいます)に入札
   価格を記載したうえ、裁判所の指定金融機関の口座に最低売却価格(裁判所が決定し
   ます)の2割の保証金を振込み、その証明書と住民票を裁判所に提出します。その後、
   開札が公開で行われ、最高価格買受申出人が落札します。一週間後に申出人に対し、
   裁判所が売却の許否を決定します。売却決定確定後約1、2ヶ月以内に残代金を指定口
   座に振り込まねばなりません。納付しないと決定は取り消され入札保証金も戻ってはき
   ませんのでご注意ください。資金を振り込んだ後、振込証明書、市町村長の発行する固
   定資産税評価証明書、所有権移転登記及び各種抹消登記に要する収入印紙を提出し
   ますと、その後1,2週間位でお手元に登記嘱託書が不動産登記済権利証となって郵送
   されてきます。買受人が抵当権設定をして資金を調達するときは、代金の納付の時まで
   に書面で申し出れば司法書士があなたに代わって直接法務局に登記嘱託書を提出する
   ことができるので、資金調達がスムーズです。

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