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年に一度、ほとんどの松本っ子が飴を買う日?

●戦国時代の、西暦にしていえば、およそ1530年ごろのことです。 甲州(今の山梨県)の武田信玄と、越後(今の新潟県)の上杉謙信は、信濃の国をはさんで敵対していました。

 この影響で、甲州に困ったことが起きてしまいました。海との道筋を断たれ、生活に必要な塩が手に入らなくなってしまったのです。さあたいへん。塩がなくては、殿様はもちろん、おおぜいの人民が生きていくことができません。塩は水や空気と同じに、だれでもなくてはならないものです。

 そんな甲州の窮状を知った越後の謙信は、いったいどうしたでしょう。敵が困るんなら、構わないじゃないかと、普通ならそう思いますよね。ところが謙信、なんとそれにつけこむどころか、逆に敵を救うかのように、甲州のひとびとに向けて塩を贈ったのです。

 塩が届いたといわれる1月11日を記念して、毎年正月の松本地方では、感謝とよろこびを表わす、あめ市が市内を中心に開かれています。この日、松本の中心部では、福あめの出店がたくさん立ち並びます。そして、この祭りこそ、松本のほとんどの人が福あめを買い求める、特別の日なのです。

 

 

「なんていっても、福あめは
縁起ものだからね。みんな
にも買っていこうっと。」

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