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いよいよ出発の日。これから遥か南半球まで最低限の生活用品と自転車を持ってかなければいけない。重量は軽くしたつもりでも28kg近くあった。こころから助かることに友達が成田までわざわざ休みを使って送迎してくれました!電車で運ぶことを考えると・・・。
自宅を午前10時半に出発し、彼のスカイラインワゴンで楽々一路成田空港へ!道は空いていて予定より早く到着。荷物をチェックインカウンターに預け、空港のレストランで昼食をとる。調子に乗ってたくさん食べてしまった。これが後々後悔することになるのだ。
今回はわけありの格安で手に入った初のビジネスクラスでのフライト!!アシアナ航空はスターアライアンスのメンバーということで出国審査後ANAビジネスクラスラウンジを利用。ここではソフトドリンクからアルコールまですべて無料!そして静かでよい。周囲の人たちはそれとなくお金持ちそうな人や国際的なビジネスマン風な人ばかり。これから自転車旅行をするような人はいませんでした♪ビジネスクラスは待遇が違う。エコノミークラスよりも優先搭乗、飛行機が動く前におしぼりとワインなどのドリンクサービス、韓国までほんの2時間ちょっとなのに洋食、ビビンバから選べる豪華な食事、そしてまたドリンク。ドリンクの種類も多い!空港で昼を食べたはずなのにすべてビビンバをいただき大満足!今まで食べたことないスタイルのビビンバだった。
ソウル・インチョン空港で2時間の乗換待ち時間。しかし乗換するのに厳しいセキュリティーチェックがあり、そこは混んでいて1時間近く並ばされた。空港内をゆっくり探検したりまたまたラウンジでくつろいでみたかったのに時間がない。仕方なくマルボロだけ免税店で買い、ちょっとだけラウンジでインターネットをやってからオークランド行き飛行機に乗る。
成田→ソウル2時間とは違い、今度のフライトはソウル→オークランドの約11時間。飛行機の設備は長時間フライト用なのであろうか、こちらのほうが豪華。シートは電動でリクライニングだけではなくその他4箇所が自動で動く。(写真右がコントロールパネル)リクライニングも非常に快適!
快適だったのはここまでであった・・・
いや、ビジネスクラスが不快なのではなく、調子に乗った自分が悪いのだ。
よく考えると成田でしっかり昼食をとり、その後ソウルまでの飛行機でビビンバをしっかり食べ、そしてオークランド行きの飛行機では写真の通りの食事がでて・・・
体はほとんど動かしていないのにこんなに食事ばかり食べられるわけないでしょ!でもせっかくのビジネスクラス。食べなきゃもったいない(貧乏性ですな)。いろいろ出て、本当ならおいしく食べたいところだがあまりにも満腹のためすべての料理を半分しか食べられなかった。30回以上エコノミーを使ったことがあるが食事はいつも1プレートにまとまって出てくる。しかも運が悪いと自分が食べたい料理をチョイスできなかったり。食べ終わると回りはゴソゴソお手洗いタイムが始まる。これが普通なのだがビジネスクラスになると大違い!!
食器類はすべてプラスチックではなく陶器。グラスもプラスチックではなくガラス。前菜のカクテルサラダから始まりメインの肉料理、フルーツの盛り合わせ、タルト。すべて選択可能で、前菜も選べるしメインもよく覚えていないが2,3種類からチョイス。フルーツも食べたいものをプレートから選び、取り分けてくれる。デザートも2種類から選択。
「食後のドリンクは何にします?」
と聞かれ、
「何があります?」
と聞いたら
「なんでもあります」
との答え。
なんでもあるんだってさ。
じゃぁはちみつれもんとか黒豆ココアとかはあるのか?
食べすぎで大満足になったところで明日に備え深いリクライニングでおやすみなさい。 |
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オークランドシティー上空を通過。わかりづらいだろうけど写真手前の黒っぽい島はランギトト。近年は250年ほど前に噴火したということ。その向こうがオークランドの町です。
着陸後入国審査。後から気づいたのだけど、パスポートに押す日付が3月1日ではなく2月28日が押してあった。多分前日から日付を切り替えるのを忘れているのであろう。さすがNZ。テントやマウンテンバイク、キャンプ用品を持ち込む為、検疫検査を受ける。きれいにしてあったのですんなりと通過。これで無事に入国できました!!この国は国内の生態系保護の為もあり、土や種が付着している可能性のある、キャンプ用品などは入国の際検疫で検査を受けなければならない。一昔前は飛行機がNZの空港に到着すると、乗客が降りる前に機内になにやら得体の知れないスプレーを撒きまくっていたいた時代もあった。
空港の外に出て空を見上げるときれいな青空!日本とは空の青さが極端に違う。その分紫外線も日本よりも何倍も強く降り注いでいるらしいが。肌寒い日本とは正反対の南半球。NZの3月はまだ夏です!日本の夏とは違い湿度がなく非常に過ごしやすくて快適。
空港は、到着の人、出発の人、出迎えの人で混雑。6度目のニュージーということもあり迷うことなく市内へ向かう。ただ、今回は初めてエアポートバス(15$)を使用。案内によると宿泊先のユースホステルの前までバスは行くこととなっているが、実際はSYMONDS STとCITY RDのコーナーで降ろされて300m程、思い荷物を背負って引きずってYH(ユースホステル)まで歩きました。何度も肩がつって日ごろの運動不足を実感。こんなんで自転車旅行ができるのか不安なスタート。
Auckland International YHAにチェックイン。ここは自転車専用のかなりセキュリティーがしっかりした倉庫があり、他のバックパッカーズにはない安心感がある。シャワー、部屋、キッチン、すべてがきれい。 |
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International YHA前は、夜中になると騒々しい。Kidsたちが歌を歌ったりガラス瓶を割ったりと。おまわりしゃんしっかり取り締まってくださいな。おかげで耳栓をして寝ることになりました。旅に耳栓はお勧めです。飛行機やバスの中で眠るときや、ドミトリー(相部屋)で他人のイビキがうるさいときなどかなり使用頻度が高い。耳栓をしていると静かすぎてゆっくり寝すぎてしまうこともあるくらい。
午前中にバスでNew Marketへキャンプ用品や自転車の部品をお買い物。ニューマーケットには大きな自転車屋が3件あったりアウトドア用品の店が点在したりと私にとってかなり充実した町。購入したものはヘルメット、自転車用フロントバック、テントの中で使うエアマットそれと自炊の為の調味料などなど。このまちはそのほかにもおしゃれな店が集中。ちょっと裏道を散策すると大型アジア食材店やらアジア系レストランが多数あります。こんな若者に会うこともあります。
ニュージーランドは自転車に乗るときでもヘルメットが義務付けられています。
昼食後に自転車を組み立て、先ほど購入したヘルメットをかぶって強い日差しの中ミッションベイまでドライブ(自転車で)。公園のベンチでぼけーっとすごす。
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ユースホステルやバックパッカーズは単に安宿というだけではない。各国からの旅行者が集まるということは彼らとコミュニケーションが取れるのだ。ここでの共通語は英語になる。旅行者はヨーロッパ各国の人が多く、日本や韓国からの旅行者もいる。旅の情報をお互いに聞いたり、難しい環境問題やお互いの国の話をすることもあれば、一緒に食事に出かけるときも。いろいろな国の考え方(文化)を感じ取ることができ、すごくいい経験になる。
写真のユースホステルの外で一服していると自転車に乗る日本人が到着。話しかけてみると東京の大学生で春休みの期間を利用して自転車旅行をするそうだ。一緒にちょっと早めの夕食をフードアレーで食べる。 |
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オークランドに到着してから6日目。5日間の準備期間の後ついに自転車での移動がはじまった。今回の自転車旅行の目的地は旅の途中で行き着くところまで行ってみようという大まかなものだったが、自転車旅行者にはバイブルともなっている「ペダラーズパラダイス」を参考書にとりあえずは南を目指して出発。
YH前を午前8時半に今日の目的地マヌカウのホリデーパークへ出発。マヌカウはオークランドシティーから車でも30分のところ、距離にしてほんの20数kmの、歩いても行けるような近い場所。特に日本でトレーニングをしたわけでもなく、普通の生活の毎日だったので無理をせず初めのうちは短距離を選択した。しかしスタートして30分ほど進んだMt. Wellington付近で50歳位のサイクリストに出会いこれから先が大きく予定変更となった。
Mt.Wellingtonからマヌカウまで一緒に走ることになり、こちらは自転車に重い荷物をたくさん、運動不足ということもあり必死で彼についていく。終始いろいろな話をしながら走りあっという間にマヌカウに到着した。時間はまだ10時前。彼が私に、もう少し先まで行けるよ〜!っとアドバイス?してくれ、体力的にもまだぜんぜん疲れていなかったので先へ進むことに。3日後に到着予定のミランダホリデーパークを目的地に変更した。なぜ3日後に到着予定の場所に無謀にも1日で行こうと決めたのは、地元のおじさんのアドバイスを素直に聞いた自分がいたのでだ。彼いわく、マヌカウからミランダまでは本来は東の海まで出た後、南へくだらなければ着かないのだが、地元の人はマヌカウからミランダまで横切るローカル道があり、そこを通ればミランダまでなんてことないよー。という言葉を素直に信じた。
しかしこれは後々大変なことになる。その横切る近道とやらは、確かに距離は通常の道よりも近いのだが坂が・・・。急坂を登ってやっと下りだ〜、と思えばまた急坂。しかも狭い道。HUNUAという小さなガソリンスタンドが1件だけある町(村)を昼過ぎに通過し、散歩をしているおじぃさんに、「ミランダまでどれくらいですか?」と聞くとあと50kmはあるらしい。午前中出会ったおじさんはミランダまで50kmくらいじゃないか?と言っていたのだが、実際走り終えてみると初日から98km!!!本来は20数キロ走ってウォーミングアップをと考えていたのだが、初日からこの長距離を走り、途中ばてて死ぬかと思った。夏ということもあり水分を3リットルも飲んでいた。
夕方6時30分に無事に?ミランダホリデーパーク到着。夏のNZは夜でも8時頃まで空は明るい。到着後すぐにテントを張る。初日から98kmも走り体力は限界だったがシャワーを浴びて何か少しでも食べてから休まなければと思い非常食用の辛い韓国の辛ラーメンを食べ、明日に備え就寝。さすがに今回だけはNZ人の親切さを信じるのもいいが、自分の調べたデータを優先で、ある程度計画通り進んだほうがいいことを身にしみて感じた。まぁよい勉強になった初日だった?!
写真は就寝前のミランダホリデーパーク。テントと自転車 |
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かなり疲れていたらしく雨が降っていたのも気づかないくらいよく眠った。朝のうちは雨が強く、移動しようかもう1泊しようか考えたが、小雨になったので思い切って出発。10kmの所にTEAROOMがあり朝のコーヒーとサンドウィッチ。そこではなんと62歳で自転車旅行しているおじいさんに出会い、話を聞くと南島マールボロサウンドに自宅があるそうだ。オークランドの娘さんに会い、これから自宅に戻るというが、距離は往復1500kmは越える。実にタフである。近くの道路から自宅へ続く道はなく、カヌーで家のあるところまで戻るという。なんとワイルドな人生を送っている方だろう。
昼食は道の途中にあるRest Areaでこのように。
キャンプ用のガスを使えばどんな場所でも暖かくて新鮮な食事ができる。
今日の道は坂がひとつもなく昨日とは比べ物にならないくらい快適!天気も回復し、青空が広がった。45km走った所にパエロアという比較的中規模な町があり、そこで1泊することに。ニュージーランドで有名な[Lemmon&Paeroa]という炭酸ドリンクは昔この町で作られていた、ということで町の数箇所にボトルのモニュメントがある。
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パエロアから東へ向かえば海に沿っての道、南へ向かえば内陸部を通ることになる。資料によると坂道の少ないWAIKATO平野のある内陸部を選択した。次の町はパエロアからほんの25kmのTE AROHA。この町はただ単に通過地点としか考えていなかったがあまりにも居心地のよい町なので3泊することにした。宿泊はTE AROHA YHA。
こじんまりとした、ものすごく小さなユースホステルで、他のホステルにはあるレセプション(受付)がどこを見渡しても見つからない。毎日夕方5時と夜8時(夏は8時半)に20年以上ずっとオーナーをやっているヘレンとダニーがここを訪れるのだ。ベット数も少なくキッチンやダイニングも一般家庭にあるような雰囲気で、非常に落ち着くところ。この日の宿泊者にはドイツのクローネとイギリスからのロバートが一緒で、夜遅くまでいろいろな話をして過ごした。ビジターブックに目を通し、このYHAが旅行者にとって聖地に近いくらい大切な場所ということを知る。そういわれてみれば天国と思えるような景色と人の温かさがここにはある。知る人ぞ知る「なかなかためになる本」という日本人伝説の書物も20年位前からずっと書き継がれている。この本が何なのか知りたい方は是非ここに来てほしい。 |
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YHの建物裏はかなり走り応え十分のマウンテンバイクのコースになっている。
自分のMTB(マウンテンバイク)は本来ダートコースを走る為に作られた超軽量で丈夫な上級品で、自転車旅行をするにはちょっと方向違いということになる。前後のタイヤは舗装路向けのオンロードタイヤを履かせているのでこのようなコースを走っても思うようにグリップしないことがあるがそれでもオフロードを自転車で走るのは最高に気持ちがよい!気持ちよく朝から走った後、歩いて5分のところにあるTE AROHA HOT SPRINGへ。
ニュージーランドの北島温泉といえば日本のツアー旅行でも訪れることがあるロトルアが有名ですが、ここはロトルアのように開発されておらず、なかなか知られていない穴場的な温泉。定期的なインターシティーや長距離バスが通らない町ということもあり車やバイクや自転車やヒッチハイクじゃないと来るのが難しいところです。
日本でも温泉に関しては少々うんちくのある私ですが、ここの温泉は5つ星にランク付けできるほど最高の泉質だと思っています。お湯を少し触れば普通の湯ではないことがすぐに分かるほど違いがはっきりしています。日本風に言えばツルツル美肌の美人の湯という感じで、石鹸をつけていないのに体中がすべすべします。これはこの温泉がアルカリ性であるとともに石鹸と同じような自然の成分が含まれているからなんです。体の古い角質や汚れを溶かしてくれる為にきもちよくつかることができます。それに何よりも最高なのが「100%完全源泉かけ流し」ということですね!写真に写っている建物のすぐ裏から温泉が湧き出ています。それと、ここは完全なプライベートスパなのではだかで入ることが可能です。平日は30分で10ドルと、ちょっと高めですが払う価値大ありですよ!!ちなみに今回の半年の滞在でNZ各地を転々としていたにもかかわらずわざわざこの町にたちより、10回ほど通ってしまいました。 |
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今日のTeArohaYHAはここ3日間で一番にぎやか。
イギリスのロバート、スイスのフィリップ、ニュージーランド人親子そして自分の5人。夕食後は自分たち5人とオーナー夫婦の7人で夜のくつろいだ時間をすごした。全員がソファーに座って話し、まるでホームステーをしているみたいだった。
ニュージーランド人の親子はここのテアロハにマウンテンバイクを楽しみにきたそうだ。お互いに自転車乗りということで気があって話が盛り上がった。彼らは北島中心部のロトルア湖とタウポ湖の中間地点で牧場を営んでいて、私が自転車で旅行していることを知ると、近くを通りかかったら自宅に泊めてくれるとのこと!こういう出会いが旅の醍醐味です。
写真はテアロハユースホステルのダイニング。テーブルの左後ろがキッチンで、その他に男女別ベットルームがあるのみ。ホントに単なる丘の小さな一軒家です。一番の高台に立っているため、窓からの景色は絶景です!夕日は涙が出るほど最高。 |
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3泊したテアロハを後に、強い向かい風の中40km先のマタマタを目指す。
自転車旅行者にとっての向かい風は、坂道を登ることよりも辛い。無風であれば平均20km/hくらいで進めるが、向かい風になると10km/hに落ちる。それに耳に入ってくる風の音が不快である。
MATAMATAという町は近年映画の影響もあり有名になった小さな町。映画「Load of the Rings」ホビット村の撮影で使われた所で、町のビジターインフォメーションセンターは映画のセットを真似ている。
今日の宿泊はマタマタから北へ10kmのMatamata Airfield Camping Ground。言葉の通りここは空港である!空港とは言ってもジェット機が発着できるほど大きくなく、セスナや小型の飛行機用の飛行場。そこの一角をキャンプ場として激安(1泊500円くらい)で開放してくれている。
広大なキャンプ場はニュージーランドのキャンピングガイドにほとんと載ってなく、そのためか宿泊者は自分ともう一人だけのようだ。そのもう一人の宿泊者は漢字で川崎学園と書かれた日本から輸入されたバスを改造し、その中で生活している76歳のトレバーというおじいさんだ。日本のバスということで運転席やバス内の表示は日本語が多く、トレバーには理解できない。運転席の警告等やいろいろな注意書きを英語になおしてあげた。
2日間一緒に過ごし、彼のもう1台の車でマタマタ周辺を案内してくれたり買い物いったり、キャンプ場に戻ると自分はビール、トレバーはジンを飲みながら会話を楽しみ、とてもよくしてくれて気があった。
私は13日には次の町へ向かい、その次の日にはロトルア湖のある標高500mの山を越える予定だったのだが、なんとトレバーが車でロトルアまで送ってくれるとのこと!!マタマタからロトルアまでの間は宿泊施設や食料を調達できるところがほとんどなく、どうしようか真剣に考えていたので助かりました。 |
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MATAMATA-TAURANGA-ROTORUA |
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トレバーはひとりで3台の車を所有している。その中のひとつTOYOTA MASTERACEに自転車と荷物をすべて積み込みROTORUAへ向かう。話を聞くとトレバーの家族はマタマタの東にあるTAURANGAに住んでいるらしく、ROTORUAへ直接向かわずTAURANGAに立ち寄る。彼の家族はあたたかく突然の訪問者の私を迎えてくれ、NZらしく午後の紅茶(商品名じゃないよ)を頂く。年齢は正確には覚えていないがトレバーの奥さんのお母さんが同居健在で、100歳近いにもかかわらずFish and Chipsが大好物。
ちなみにフィッシュアンドチップスとはニュージーランドどこに行っても食べられる白身魚のフライとポテトフライに塩をふりかけて食べるジャンクフード。魚もポテトも油で揚げてあるので私には食べるのが大変だが、NZ人は夕食にこれだけを食べることがある。肥満が問題になるのはもっともだと思う。
お世話になったトレバーと、また会うことを約束してロトルアでおろしてもらう。ロトルアではユースホステルは町から離れているのと、ちょっと値段が高いのでロトルアで一番安いCENTURY21に宿泊した。 |
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起きてすぐに、まだ開店前のFoodTown(大型スーパーマーケット)へ。久しぶりの大きな町なので食料をたくさん購入し、たまっていた洗濯をすませた後、町のネットカフェでメールをチェックした。ロトルアの町には韓国系の食材店や料理店が多く、その中のひとつでレトルトカレーを手に入れ、それを昼食にした。味は日本のボンカレーよりもかなり甘い。
午後になると、同室に日本人大学院生が到着。彼と仲良くなり話を聞くと、自分と同じように自転車旅行を予定していたのにオークランドで自転車を盗まれてしまったそうだ。まったくかわいそうのひとこと。数年前の自分もこの国で自転車を盗まれ、旅行を中断したので彼の気持ちが良く分かる。
歩いて彼とロトルアの町を散策。
温泉がいたるところから噴出していて、今まで普通の公園だった所から突然温泉が噴出したところを見に行った。かなり熱そうな温泉が日本人の自分には心地よさそうに見える。これが日本だったらとっくに業者の手で開発されつくしているんだろうなー。
夜は町の小さな繁華街のタイ料理。 |
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昨日の夜暗くなってから、マニュアル車を運転し2週間くらい一人旅をしている日本人女性が到着した。大学院生の彼と3人で仲良くなって今日はガイドブックに載らないところに遊びに行くことになった。
天気は最高によく暖かい。
日本を出発した以来、久しぶりのマニュアル車運転を自分がすることになった。ロトルアから約30分走らせた所にその場所はある。9年前、車で旅行中にヒッチハイカーを乗せ、その人に教えてもらった穴場。小さな小川自体が温泉になっていて、水着を着用して入ることもできる。今となってはLonely Planet(海外版地球の歩き方?)に掲載されるケロセンクリークという小川は、まだまだ日本人で知っている人は少ないようだ。
冬に来るとぬるい温泉で、あたたまるにはちょっと大変。でもこの時期のNZはまだまだ夏。川の場所によってはとても熱いお湯が地面から湧き出ている。
NZの温泉には脳に障害を与えるアメーバーがいる場合があるらしく、数年に一度死者が出たこともある。そのためNZの温泉は顔を水面より上に出して楽しんでくださいという注意書きが書かれている。
水着を着てこなかったので足湯を楽しんでいたが、大学生の彼はがまんできずに服を脱いで温泉につかっていた。人の手がまったく入っていない天然温泉はさぞかし気持ちいいだろう!
国道5号からケロセンクリークに入るとすぐに小さな湖がある。湖の対岸には温泉が湧き出ている感じで白い湯気が立ち上っていた。
ロトルアの町まで車で送ってもらった後、彼女はかっこよく南へ向けて車を走らせていった。
今日の部屋にはイスラエルからの旅行者2人が到着し、夜遅くまで会話を楽しんだ。彼らは20代前半で日本車や日本女性に興味深く、日本のことをたくさん聞いてきた。 |
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ロトルア中心部からタウポ方向に3km進んだ左側一帯は「WHAKAREWAREWA FOREST MOUNTAIN BIKE TRACKS」という大規模なマウンテンバイク専用コースになっている。初心者コースから超上級者コースまで幅広く、とても1日では廻りきることはできないほど広大!その中の初級コースは子供用自転車でも通れるくらい簡単なものだったので中級をまずチャレンジした。私はゆっくり進み森の景色を楽しんだり深呼吸して時間を過ごしたが、追い越していく人たちはかなりのスピードで狭い森の中を抜けていく。そのあと上級者コースをちょっとだけ試してみるが、あれは普通の人間が自転車で通るような道ではない。なにしろ急坂、悪路、ジャンプ台などなど、一歩間違えれば怪我をすることは確実で、コースの入り口には上級者コースの為の警告板が書かれているくらいだ。マイペースで楽しむのが一番!
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移動初日を除けば今までの自転車旅行は楽そのものだったが、今日はスタミナがいる道が予想された。急ではないが大きな山を越えるのと向かい風が前もって分かっていたからだ。スタートして20kmは緩やかな上り坂。のぼりきったらあとは下りだ〜!と思ったら強い向かい風。下りのはずなのにペダルをこがなければならなかった。
今日の目的地は、先日テアロハユースホステルで出会ったNZ人の家。ちょうどロトルアとタウポの中間地点に位置し、距離も1日で進むにはちょうどよい約50km。REPOROAという小さな商店2〜3件と学校があるだけの町(村)で、家はさらにそこから10kmくらい離れている。初めての訪問なので家の前を通り過ぎてなんと5kmも先に行ってしまった。でも無事に到着!
家族全員温かく出迎えてくれ、1泊のホームステーをすることになった!
いかにもニュージーランドらしい大草原の牧場の中に1件だけポツンと家が立ち、庭(家の前がすべて)には数頭の牛や、遠くにはヒツジがいる。もっと遠くに目をやると今日越えてきた峠が見えた。見渡す限りの大パノラマ。
家族5人と夕食をとり、だんらんの時間を遅くまで過ごした。 |
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朝起きると朝もやで霧がかかり幻想的な風景が広がっていた。午前中に牛を今いる牧場からすぐ隣へ移動させるということで手伝うことになった。牛は牧草をすぐに食べつくしてしまうので定期的に移動させないといけないそうだ。13歳マウンテンバイク好きのDanielと二人でぬかるんだ牧場を歩き移動を完了させる。
今日は次の目的地TAUPOへ向かうのだが、途中に店は一切なく、牛を移動させている間にダニエルのお母さんが大きなサンドウィッチを作ってくれていた。デザートとあまいチョコレートつきで。
TAUPOまでの道はほとんど平坦。しかし今日も終始向かい風で体力を奪われる。天気は最高!タウポはNZで一番大きな湖がある湖畔の町でオークランドからの週末のリゾート地としても有名な所。ユースホステルに到着してから特にやることはなく、ドイツからの旅行者とジェンガを勝負!4回やって4回私が崩しました。センスなしです
この写真の彼は迫力あると思いませんか?!
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日本人にはあまりなじみがないサマータイムがこの国にはある。夏の間は日本との時差が4時間で、今日からは通常時間に戻り3時間となる。うっかりして時計を戻さない人もいるだろう。時間が1時間違ったからか、まだ同室の人たちはぐっすり寝ている午前6時に目が覚め、歩いて5分の湖まで朝の散歩に出かけた。
日本は早い時間から車がたくさん走っているがここタウポは6時過ぎはほとんど見ない。湖畔のベンチで湖を眺めているとオーストラリアからの老夫婦が話しかけてきて彼らはバカンスで4週間ニュージーランド旅行をしているらしい。彼らがさってしばらくするとこんどは昨日ジェンガをやったドイツ人の彼がニヤニヤしながらあやしげにあるいてきた。サングラスをしているから初めは単なる怪しい人にしか見えなかった。
夕食後に何をしようかと考えていた、ユースホステルのバルコニーにいた数人の集団がいて、一緒に7人でビールを飲むことに決まった。全員まったくちがう国籍で、英語を母国語とする人はひとりだけ。英語がとても上手な人もいればほとんどジェスチャーで会話する程度の英語力の人もいるが全員楽しく夜中まで語り合った。
ちなみにポーランド人の彼はよっぱらってビールをこぼしたらしい・・・。こぼした場所が写真の通りで、みんなからお漏らししたとからかわれることに。
ポーランドはテレビで英語での番組が常に流れているらしく、とても流暢な英語を話す。 |
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ユースホステルから歩いて30分、バンジージャンプ近くには小川がそのまま温泉になっている場所がある。このような場所はNZにはかなりの数があるが、ここは比較的町から近いこともありよく知られている所。
写真左側から流れてきて右側の大きなワイカト川と合流する。温泉が流れ出てくる小川は、場所によってはヤケドするくらい熱い。どこから湧き出ているのか見てみたくて上流まで歩いていくが、トゲトゲの木苺の木がおいしげっていて断念。
日本人が温泉好きなのは分かるが、同じアジア人である台湾、香港、中国系の人たちもよく温泉を楽しみにきている。
大きな川の上流から3隻のカヌーが1匹の犬を乗せてやってきて、人間と犬とが温泉につかって、しばらくしたらまたカヌーに乗ってどこかへ消えていった。こういう楽しみ方もなかなかいいものだ。 |
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ここタウポから次の目的地であるネーピアまでの道のりは、まだ体力がついていない自分にとってはかなりハードな道のりである。距離もあり、高低差が激しいのだ。ということで楽してバスを使ってネーピアまで行くことにした。
バスはマイクロバスで太ったマオリ(NZの原住民)のおっちゃんが運転手。そのバスはタウポを出発したときには自分ひとりだけの乗客だった。しかし、道の途中でヒッチハイカーをひとり、またひとりと乗せて、最終的には乗客5人となった!この国では公共の乗り物内で飲酒、喫煙は禁止なのだが全員飲酒喫煙した。非常にファンキーなバスであった。どうやら何事もなくネーピアに到着した。雨だったのでユースホステルでゆっくり疲れをとった。(写真の建物がネーピアユースホステル。海の目の前!)
きれいな海岸線があるネーピアは、日本のネピアティッシュの原材料を運び出している町とのこと。確かに木材を大量に港から運び出している。あれが日本までこれからいくのか? |
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この週はニュージーランドの祝日イースターホリデーが始まる。今シーズン最後の夏を楽しむ連休ということで家族旅行を楽しむ人が多い。今いるネーピアは首都ウェリントンから家族旅行にはちょうどよい距離にあり、各宿泊施設は予約でいっぱいになる。自分のように予約なしで各地を廻っているような旅行者は大変な目にあうことになる。この週末はホリデーなので動かずネーピアで4泊することに決めた。
町をブラブラしているとアジア食材店を発見し、いつもの通りインスタントヌードルや米を手に入れた。そのとき見つけた変なものがこれ↓↓
オイスタ風味ノのガ生きていゐ オイスタフウミノノガイキテイイ なんのこっちゃ
タンタン麺ではなくタソタソ麺。写真はミートソースにしかみえない。
ギョコーニクセンギリ??
マーボートウフ。おしい!ひき肉入りでぅれしいおいしさ。「うれしい」のではなく、「ぅれしい」
カシューナッツ炒めもおかしいよ。
これらすべてを日本の料理好き友人に送ったところ、まずい!との一言。 |
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ドミトリー(相部屋)は安く泊まれてコミュニケーションもとれるので嫌いではないが、問題点もある。まずはよく遭遇するのはイビキ。これは生理現象だから仕方なく、ドミトリーに泊まっている以上は我慢するか私のように耳栓を持ち歩くかだ。もうひとつは早朝、深夜の人の出入り。こちらが夢を見ながらきもちよ〜く寝ていると真夜中に帰ってきたり、飛行機や電車に乗るため早朝起きる人がいる。これも当然のことながら仕方ない。それともうひとつ、とても私が許せないのはニオイに関する困ったちゃんだ!
多数の欧米人は夜シャワーを浴びずに、朝起きたときにシャワーを浴びる。汗臭くても、外で遊んできて汚れていても朝シャワーを浴びる。なので部屋が体臭で色が付きそうなくらいくさいときがある!!そして人によっては、シャワーを浴びることが大嫌いな人がいて3日に1度、ひどいとそれ以上の間シャワーを浴びないのだ。クサイのなんのって。香水がなぜ発明されたのか知っている人もいるだろうが、体臭のきつい欧米人が、そのニオイをごまかす為に発明されたということだ。
それに男ひとりで旅行していると洗濯が面倒なのか、毎日同じシャツを着て、夜になるとそのシャツを部屋に干している人がいた。これがまたクサイ!洗濯する気配もなく、シャワーを浴びた形跡もなく、こっちは寝ても寝られない。地獄だな。 |
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この辺一帯は天候がよい時期が多いため日照時間が長く、リンゴやワイン用葡萄農園がたくさんある。ネーピアから隣町のへースティングスまでの道は、左右農園に囲まれている。ちょうどアップルの季節できれいに色付いた林檎が道から手の届く範囲にたくさん生っていた。
今日の宿泊先はHASTINGSのバックパッカーズ。この町にある安宿は農園で働いている人を対象にした所がほとんどで、数週間、数ヶ月の長期滞在者でいっぱい。そんなときは既にグループが出来上がっていたり毎晩にぎやかだったりと、ひとみしりをしない自分にでもあの仲に入っていくのは至難の技だった。 |
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3月6日にオークランドを出発してからこの日まで、幸運なことに一度も雨に降られなかった。今日は昼前から暗い雲が増えてきてついに雨。雨具を着用して寒空の中Norsewoodに到着。小さな商店とカフェが1件ずつと、泊まったホテルが1件。
西部劇で出てきそうなホテルで、いきなり銃撃戦が起きて2階バルコニーから誰か落ちそうな雰囲気。1階がBAR、2階がホテルになっている。ホテルは通常料金では1泊60ドル(5000円くらい)。自分が泊まった部屋はバックパッカー向けの相部屋で、朝食が付いて25ドルだった。相部屋も一般の部屋も宿泊者は自分ひとりで貸しきり状態。
設備にキッチンはなく、夕食は1階のBARでピザを食べた。もちろんビールとセットで。地元の牧場主たちが夜になると集まり音楽を聴きながら、話をしながらビールを飲んでいた。その中にいる自分がなんだか溶け込んでいて気分良かった。 |
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雨こそ降らないけど天候がよくない。空は暗い雲でほとんど覆われていた。Norsewoodから50km先まで進む予定だったが、もう少しで降りそうだったので途中のDannevirkで1泊することにした。Dannevirk Accommodation Centreという、昔看護婦の寮として利用されていた大きな建物が、現在はバックパッカーズとして開放している。
部屋からの眺め。外は雨
到着と同時に強い雨になって、室内で映画を見て時間を過ごした。夜になると廊下は薄暗い電灯がところどころ灯り、今にもオバケが出てきそうな雰囲気。宿泊者は旅行者もいればちょっとあやしげな長期滞在者もいた。ウーピーゴールドバーグのそっくりさんも発見。
雨は次の日も降り続き、1泊だけ雨しのぎの予定だったが2泊することになった。
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天気は回復してやっと次の町Woodvilleへ進める。この町には格安のモーテルがあり、ひとりで利用の場合たったの45ドル。他のモーテルに比べても設備はまったく劣らず、逆にきれいなくらい。モーテルの経営者はフレンドリーで、洗濯機を無料で使わせてくれたり町の案内をしてくれたり、とてもよくしてくれた。ピンボケ写真はモーテル敷地。中央にプールがある。
ウェリントンに近づくにつれて「Tui」というビールの看板が増えてきた。今まで飲んだことなかったのでここでチャレンジ。大好きな「LION RED」や「SPIGHTS」よりも甘く、大量に飲める感じではなかった。モーテルのオーナーもTuiはあまり好きではないそうだ。 |
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