旅行記

2005年09月21日

高速バスで大阪へ

ふと思いついた大阪・京都へ1週間いってきました。大阪方面へは1泊、2泊くらいで短期間の旅行は4度ほどしたことがありますが、今回はもう少し深く探求してみたくなり突然の格安旅行となりました。

旅程はこんな感じでした

9月21日 自宅出発→東京駅から高速バス→大阪
  22日 大阪市内を地下鉄と環状線と徒歩でブラブラ
  23日 ニュージーランドで知り合った友人宅に泊めてもらう。
  24日 新世界、天王寺周辺を満喫し、ディープな大阪を味わう
  25日 京阪電鉄で大阪から京都へ移動
  26日 京都4度目にして初の観光。清水寺や南禅寺など京都東側をメインに
  27日 金閣寺や嵐山など西側をぐるり
  28日 京都駅周辺と祇園を散策そして新幹線で帰宅

朝8時東京駅八重洲口発の高速バスを予約した。飛行機と新幹線の場合、大阪までは約13000円。しかし昼間高速バスを使えば半額の6000円で済む。今回はJRバスを利用したがもっと安い4000円くらいのバスもある。高速バスの値段の違いは、やはりシートの快適さにあるのでは?

一般の観光バスは横4列シートだが今回のバスは2階建てでシートは3列シート。前後の足をのばせるスペースも必要以上に広く、外国人でも快適に過ごせるだろう。リクライニングの角度もたくさん倒れてくれる。ただ飛行機や新幹線に比べて8時間近くの移動時間がかかるのが難点かも。

東京を出発してから足柄・浜名湖・養老サービスエリアで休憩し、車窓の景色を眺めながら飲み物、弁当を車内で食べたり思ったよりもあっというまに大阪梅田に到着した。バスが到着した大阪駅から今日の宿泊地新大阪駅まで電車で一駅移動。新大阪駅のユースホステルにとりあえず2泊することになった。写真は新大阪ユースホステル。ビルの9階10階。

日本のユースホステルに宿泊するのは初めてだったが、すべてがきれいで快適で過ごしやすかった。一泊3300円であの快適さは最高。部屋からの眺め。



2005年09月22日

大阪観光1日目


せっかく食の天国大阪に来ているのだから「くいだおれ」ることを目標にした!
朝食は梅田阪神百貨店地下にあるイカ焼きの店で。阪急百貨店と阪神百貨店を間違えたり、地下街で迷ってしまい、イカ焼きの店に到着したのは10時すぎていた。イカ焼き1枚126円だった記憶が。地元のおばちゃんやおじちゃんが並んでいて、買い物途中のおばちゃま集団がおしゃべりしながらイカ焼きを食べる姿は地元横浜ではなかなかない光景だ。あまりの迫力に写真を撮るのも忘れた。

梅田から環状線で韓国町のある鶴橋へ。駅を降りるとすぐに焼肉店やキムチを販売する店など、狭い路地にたくさんの韓国系の店がひしめいている。本当はここで昼食をとろうと思っていたけど、まだイカ焼きを食べたばかりなので断念。

そのまま近鉄で難波へ。
なんばグランド花月(NGK)すぐ横にあるたこ焼き屋に立ち寄った。ここは初めて大阪に来た1997年に入った店で、その味と量にびっくりした。関東のたこ焼きというとソースが標準だが、ここのたこ焼きはソース味、塩味、しょうゆ味、その他だし汁につけて食べる明石焼き風たこ焼きなどなど。店の名前はわからないけど超超超お勧めです!!地元大阪の友達を連れて行ったところ、これはうまい!と太鼓判を押してくれました。


このなかでも一番のお勧めは塩味たこ焼きです!!激烈お勧めですよ。

食べた後に隣のNGKでよしもとのお笑いを見たかったが、平日だというのにこれまた地元のおばちゃん集団が大列をくんでおり、あまりにも混雑していて入場を断念。あと、当日券4000円は高いかな。



2005年09月23日

23日その@不思議タウン新世界

チェックアウトを10時ぎりぎりにして、新大阪駅でモーニングミニカレーセットを食べた。サンプルは普通のカレーの半分の大きさなのに、実際出てきたものは通常と変わらない量。サラダとコーヒーが付いて500円は安い。しかもブルートレインのコックさんが作ったらしくうまい!!朝からおなかいっぱいです。

友達と待ち合わせの、環状線寺田町駅まで行き、コインロッカーに荷物を預けてからまずは新世界を案内してもらった。今回の大阪旅では是非新世界界隈を探検してみたかった。

なにしろ昭和の時代から時間が止まった街で、すべてが古く懐かしい。そして安い。缶ジュース80円とか。ピンボールあり、昔ながらのパチンコ屋あり、毎正時にはなにやらこわいような不思議なベルが町中に響き渡る。そしてなんといっても新世界のシンボルは通天閣であろう。

たまたまジャンジャン横丁に通天閣ができた当初の説明書きが展示されていた。

大阪人にとって誇らしげなシンボルのようなものなのか。いったいなんの為のタワーなのか、なぜこういう形になったのか、なぜこのような色なのか。不思議いっぱいの街に不思議な塔が建っている。
同じくこのような不思議な街には観光客もさることながら不思議な雰囲気を持ったおじちゃんたちがウロウロウロウロ。決して危ない街ではないので不思議を味わいたい方は是非訪れてください。

新世界では名物なのか串かつの店がたくさんある。野菜類から肉類まで好きなものを1本80円くらいから注文して揚げたてを入れ物に入ったソースにつけてたべる。これまた絶品!!!!ちなみにソースの二度づけは禁止ですと書くのがお約束のようです。



2005年09月23日

23日そのAナンバ、千日前、道頓堀、銭湯

昼ごはんは新世界の串かつを食べたのに、すぐに道頓堀方面へ移動してまた食を楽しむ。
テレビでも超有名になった道頓堀のくいだおれ人形の店に入り、大きなパフェをいただく。パフェにくっついている帽子の部分にはシリアルナンバーが打ってあり、発売当時から何番目なのかが分かる。ちなみにこれは25216番目でした。

昼食後なのに余裕で食べられた。
下の写真は数日後の阪神優勝時に大盛り上がりを見せる道頓堀商店街。

夕方前に知る人ぞ知る大阪の有名地、西成区と飛田新地を歩いて散策した。
まず観光ガイドには100%載っていないディープでアンダーグランドな大阪の一面を垣間見ることができる。この街はちょっと危険な場所もあり女性一人歩きは不可能なのでは?!友達お勧めの立ち食いホルモンの店も西成にあった。メニューはホルモン串刺しと牛レバー焼きのみ。両方とも1本50円。地元の知り合いがいないとまずこの街を知ることは不可能です。
飛田新地についてはここでは掲載することができません。アンダーグランドすぎます。知りたい方は直接メールにて・・・・・(笑)。ちなみに西成、飛田新地写真はありません。撮るのはやばすぎます。

夜は小学生以来ぶりの銭湯へ!
入り口で360円を払いローカルな雰囲気の世界へ入っていった。サウナもあるしいろいろな種類のお風呂があって楽しめます。そして風呂上りにはお決まりのアレ!!
ビン入りのコーヒー牛乳でしょ〜!



2005年09月24日

タイフードフェスティバル

くいだおれを今回の大阪旅行の目的にしていたので、朝から肉まんとシュウマイを!大阪名物に、551肉まんというのがある。横浜でいうところの崎陽軒みたいな感じ。駅やデパートでその場で作って出来たてを売っているのだがこれがまたうまい!横浜中華街で食べるブタまんよりも若干こってり。シュウマイもサイズがでかい。

551の肉まんを天王寺駅で買い、駅前の大きな有料公園、天王寺公園で食べた。
その天王寺公園を入場するときに目を疑うような看板が!!
「タイフードフェスティバル」
ニュージーランド旅行記4月2日にも書いたとおり、私は狂ったようなタイ料理好きだ。タイフードフェスティバルでは何十件ものタイ料理店がテントを張り、だいたい500円くらいで料理を提供していた。まだほとんどの店は時間が早すぎて開いていなかったが昼食にここでくいだおれることを心に決め、店を下調べした。


昼過ぎまで天王寺公園から歩いて10分の新世界で時間をつぶし、また公園へ再入場した。午後1時過ぎということもあり午前中とは打って変わって大賑わい!友達とふたりで数種類のタイ料理を味わい夕方までタイフードフェスティバルを満喫した。

↑↑OSAKA CITY・・・・・?市の職員さんですか?ムエタイ見てないで仕事しなきゃ。

あっという間に日が暮れてついに大阪最終夜を迎えた。
夕食はまたまた新世界に足を運び大和屋でレバ刺し、ホルモン、ビールなどなど大阪テイストを堪能した。ここの店はビールもしくは日本酒を2本注文すると3本目はただです。



2005年09月25日

京都へ移動

昨日までの真夏の暑さはなくなりゆっくりと朝9時過ぎまで眠れた。大阪から京都に移動する日だ。ダラダラと出発の準備をしてまずは道頓堀に向かった。以前から「金龍ラーメン」が食べたかったので朝食兼昼食に。道頓堀を歩いたことがある方は、この金龍ラーメンの独特の雰囲気を感じたことがあるでしょう。赤い色で統一された店と小さなお座敷が数個ある元祖お座敷ラーメンとでも呼ぶことができる。味はそこそこのトンコツラーメンである。無料のキムチやニラなどを入れることができる。おなかが空いていたので金龍向かいの行列ができているたこ焼きも食べた。私はNGK横のたこ焼きのほうが好きだな。

おなかもいっぱいになったところで京阪電鉄に乗り一路京都へ!

JR新快速で約30分、京阪で50分くらいだったと思う。値段は京阪のほうが安くて400円。そして特急の2階建て車両はものすごく乗り心地がよかった。京阪電鉄はJR京都駅には接続していないが、今日の宿泊地京都七条に駅があり好都合だ。↓↓七条駅前の橋から

大阪の友達ヒデさんも京都まで一緒に来てくれて、チェックインして荷物を預けた後、四条河原町を探検しにお出かけした。東京で言う歌舞伎町、大阪で言う難波といったところか。毎日大阪での、文字どおり「くいだおれ」気味で、あまりおなかが空かないし胃もたれが。

友達は夕方大阪に帰り、自分はたまっていた洗濯をした。



2005年09月26日

26日その@ 京都東側を中心に

今までは車で通過したり京都タワーに上ったり寺で1泊した思い出があるが今回は京都4度目にして初の寺巡りを始めた。
朝食に七条駅前で朝マック(関西弁で朝マクド?)天気も最高によくて気分も上がってきた!

京都市バスを1日乗り放題のチケットは、たったの500円で、嵐山を除くほとんどの京都観光名所を周遊することができる。市内は通常1回220円均一料金だから、3回乗れば元が取れる!500円は安いと思いません??

まずは修学旅行生が絶対に訪れる清水寺へ。
五条坂バス停で下車してから清水寺までは10分ほど緩やかな登り坂。

茶わん坂という、左右に陶器を売る店がたくさんあったり、扇を売っていたり、和風の雰囲気満点。ところどころに甘味屋など足を引かれる店もある。

清水寺は11月まで一部修復工事をしていたが、写真やTVでみた清水の舞台が目の前に。京都タワーが遠くに見えるなど景色がよい。昔はクレーン車や現代の工事機器がないにもかかわらず、どうやってこんな立派な重厚な建物を作ることができたのだろう?

ゆっくりと清水寺周辺を歩き、五条坂バス停から次は知恩院へ向かった。バスが向かう方向は合っていたのだが急行バスに乗ってしまい、知恩院前バス停を2つ通り過ぎてしまった。でもそこからまたバスで戻って難なくクリアー。知恩院は清水寺ほど混雑していない。知恩院には重要文化財の大鐘があり、重さはなんと70t。10トントラック7台分の重さの鐘が目の前にあった。鐘の前にいたおじさんと仲良くなりこの鐘を重機を使わずどうやってここに設置したのかを説明してくれた。


まだ2つしか寺巡りをしていないのにもう午後の1時過ぎ。中華丼を食べ南禅寺へ。
南禅寺の三門へのぼり京都の景色と静けさを堪能。お勧めです。


琵琶湖疎水という明治時代の水路は南禅寺境内にあり、レンガ造りのなんとなく洋風の水路も必見。
真夏のような暑さ。南禅寺近くにある酒屋でMALT BEERを1本。

銀閣寺を参拝。わび、さび、の世界を表現したという、銀閣寺にある向月台・銀沙灘と呼ばれるオブジェがあるが残念ながら自分にはさっぱりワビ、サビが分からなかった。ワサビなら分かるが。

今日の最終地になる二条城までバスで40分。入場時間ぎりぎりの4時に着き、ちょっと急ぎ足で二条城を歩いた。夕方ということもあり蚊に刺された。急ぎ足でまわったためここの良さを感じることはできなかったが、暴れん坊将軍の吉宗が住んでいて、今にも爺と将軍吉宗出てきそうな感じの庭園や建物周辺を歩くことができた。



2005年09月26日

26日そのA 格安宿

格安宿と聞くと、狭い、ゴキブリが出る、汚い、うさんくさいというイメージを受けることもあるが、今回京都で泊まった宿はそれらをすべて払拭することができる最高によい所だった。
ケイズハウス京都という宿泊者のほとんどが日本国外からの旅行者で、1泊ほんの2500円!!快適な部屋とベットと、旅行者同士が仲良くなれるリビングとベランダがある。
シャワーやキッチンも設備が最高に整っていて、快適そのもの。受付では京都市内の観光相談にものってくれ、いい雰囲気を作り出していた。新しいレンタル自転車は1日たったの700円で貸し出してくれる。平らな道が多い京都には自転車でまわるのもいいだろう。

ニュージーランド風というのは分からないが快適なことは間違いない。

私の泊まった部屋は4人相部屋で、同室のオーストラリア人と夕方から外のバルコニーでビールを飲みながら久しぶりの英会話を楽しんだ。台湾からの親子も同席し、台湾式のお茶をご馳走してくれたりインスタントヌードルをくれたり。

同じ旅行者同士で仲良くなれたり、外国人とコミュニケーションをとることができるのはこのような格安宿に泊まらないとできないと思う。今日はどこに行ったとか、何を食べたとか、日本語で何というのかとか、お互いのことを話してネタがつきない。

ちなみに最高にきれいで快適なシャワーがケイズハウス京都にはあるが、道を挟んだ向かいには小さな銭湯があり、3泊のうち1日は今回の旅行で3度目の銭湯を利用した。もちろん風呂上りのガラス瓶コーヒー牛乳を飲みました。はずせませんね!!



2005年09月27日

27日その@ 金閣寺・龍安寺・仁和寺

昨日までは京都の東側を散策したが今日は北と西側。レンタル自転車で観光を予定していたが、雨が降りそうだったので昨日と同じ500円のバス乗り放題チケットを購入した。

まずは宿泊している七条から徒歩で京都駅の市バスターミナルへ。そこから金閣寺行きの市バスの先頭席に座って約45分間ゆっくりと移動。車窓から京都の町並みを楽しみ、所々渋滞したものの時刻表通り到着した。京都市バスのすごいところは私の地元神奈川のバスに比べて、バスがほぼ時刻どおり運行されていることかも。地元のバスは平気で10分以上遅れるが京都のバスはちゃんと渋滞や遅延も計算されてか遅れても2〜3分程度。

昼前の、観光に最適な時間帯ということと、有名な金閣寺ということもあり、観光バスや修学旅行生が金閣寺境内にたくさんいた。入場してすぐに教科書に載っている金色の建物が現れ、見学しているほとんどの人が(自分も含め)手にカメラを持ち記念撮影。

全部が金で出来ているわけではないが、それでも金色の建物の迫力はすごかった。
きちんと整備された庭や池が金閣寺を引き立たせている。

金閣寺を出て、次はどこに行こうか地図を見たら、隣に枯山水の庭園で有名な龍安寺があった。バスに乗るほどの距離ではないと思い、徒歩で龍安寺まで向かったが、暑かったのと案外距離があったので疲れてしまった。

枯山水の庭園は、写真のように白い小石のと大きな置石の配置が何かを表していて、見る人によって見え方が違うという。が、私にはきれいな庭にしかうつらなかった・・・。

全く芸術性のない自分はただ単に綺麗な庭とか重厚な建物とか、歴史を感じられる文化財としか映らなが、歴史を知っている人や芸術の分かる人には京都はたまらない存在なのだろう。しかしそれらが分からない、歴史にうとい私でも京都の観光は楽しく魅力的な場所であることに間違いない。

次は隣の仁和寺に、これまた徒歩で向かった。
仁和寺まで来ると、金閣寺のような団体客は少なく、境内をゆっくり参拝することができる。
他の寺に比べると比較的広い敷地に五重塔や重厚な門や金堂がある。



2005年09月27日

27日そのA 嵐山・東寺

仁和寺正門から徒歩2分の所に駅があることを発見!しかもJRでもなさそうだし、京阪や近鉄など大手の私鉄でもなさそう。近寄って駅を観察すると木造の無人駅で非常に興味がわいてきた。どんな電車が来るのか?!(※注 私は電車マニアではありません)

どこ行きの電車なのかも分からずにホームを観察すると、「嵐山」という文字が。嵐山といえば川と橋と山のコントラストが綺麗な所。迷わず電車を待った。

到着した電車は京福嵐山本線。神奈川の藤沢ー鎌倉間を走る江ノ電よりも短い車両で、車内でお金を払って乗り降りするスーパーローカル列車だった。狭い住宅の間を走り、一度乗り換えてから嵐山駅に到着。

駅から歩いて3分の所にこれまた紅葉の時期などはかならず雑誌・TVで見ることが出来る、渡月橋など嵐山の風景が広がっていた。

駅から渡月橋を渡り、道を少し進んだ右手にあるうどん屋で、エビ天ぶっかけうどんを昼食にとった。ここ最近食べたうどんのなかで一番おいしいうどんだった。

嵐山周辺にも見る所はたくさんあるが、天候が怪しくなってきたので次へ進むことにした。京福嵐山本線と市バスを乗り継ぎ、東寺へ向かった。

東寺に到着して、入場券を支払うとすぐ右に、茶屋を発見。わらびもちを食べる。

東寺は世界遺産や国の重要文化財にあたる釈迦像や菩薩像が多数展示されていて、歴史を感じるとともにその大きさと迫力に圧倒された。写真撮影禁止です。

京都に到着していくつ目になるか、東寺にも五重塔があった。平安時代に初めて建てられてから、今までに4度の地震や一揆で被害を受け、現在の塔は1600年代に建てられたもの。平安時代と1600年を比べてしまうと、比較的新しい建造物に感じる錯覚を受けるが、実際は400年近く前の建物だ。全然新しくない!ちなみに私たちの住む一般家庭の住宅やアパートなどはほんの30年から50年が耐用年数。

またまた昔の人の建築技術のすばらしさとその価値に圧倒された。


京都駅ビルにラーメン専門店街があり、そこで早めの夕食。宿に戻っていろいろな国の人と会話を楽しんだ。



2005年09月28日

最終日

1週間の大阪・京都の旅は今日で最終日となった。
朝食に台湾人からもらったインスタントヌードルを食べ、チェックアウトの11時までゆっくり過ごした。今朝はケイズハウスの従業員にも、宿泊している日本人にもなぜだか英語で話しかけられた。パッと見は日本人じゃないと思ったそうだ。日本人以外と終日話し、朝から台湾語で書かれたヌードルを食べていれば日本人には見られないのだろうか。

チェックアウト後、京都駅まで10分間歩き、コインロッカーに大きな荷物を預けた。自宅の神奈川までは、往路の高速バスを使わず、新幹線で帰りたかったので駅で時刻と料金をチェックした。新幹線は頻繁に出発している。午後4時ちょうど発のひかり号を予約。それまで京都市内観光ができるぞ!

チケットを取り、バスターミナルへ向かう途中、ケイズハウスで同室だったスロベニア人Mitja(ミティア)が荷物を背負って歩いてきた。彼も今日チェックアウトし、広島方面へ向かうとのこと。新幹線を自分と同じく予約していなく、みどりの窓口で時刻をチェックして予約した。彼の新幹線は12時20分発。
Mitja出発まで京都駅のカフェで1時間おしゃべりをし、アドレス交換もした。スロベニアでは2年間日本語を勉強し、今年は10月末まで日本を旅行してまわるそうだ。パッと見ためはあやしい外国人。なぜならモヒカン。

日本人には全く知られていない(知りようがない)Japan Rail Pass3週間を彼は持っていた。JapanRailPassは日本人には発行されない、外国人専用のJR乗り放題チケットで、普通列車から新幹線まで日本全国すべて乗り放題!外国人専用とは知らずに、Mitjaから見せてもらったチケットを、次回旅に出る際は、それを購入して旅したいと私は考えていた。あとあと調べたらどうやってもこのチケットを手に入れるのは無理です。

彼を見送った後、バスで三十三間堂へ向かった。

三十三間堂は修学旅行で行ったことある人もいるだろうが、中には千手観音が祭られていて、これまたものすごい大迫力。金色の同じような観音様が千体あるという。ここも写真撮影禁止でした。是非訪れてください。

近くの激安そば屋で昼食をとり、バスで本日の最終観光となる祇園へ向かった。
祇園といえば祇園祭と舞妓さん。お祭りの季節は終わり、舞妓さんがそぞろ歩く時間帯でもない。しかし昔ながらの風情ある街並みは必見!

建仁寺まで歩き、龍の絵が描かれた広い大きな天井をみた。この天井の龍は大昔からあるものではなく、平成に入って書かれた絵だという。新たな歴史がこの寺に刻まれた瞬間だ。
お寺の廊下に、何か落ちていた。近づいて見ると、なんと鳩が死んでいた。多分、寺の装飾を保護する網に激突してそのまま落ちてしまったのだろう。寺の関係者を呼び対応してもらった。

再び京都駅に3時頃戻り、新幹線出発までの間おみやげを購入した。
私の嫌いなニッキを使った八つ橋、試食してうまかったちりめんジャコ、千枚漬を買った。
ちょっとおなかがすいていたので新幹線ホームで手毬(てまり)寿司を食べた。

定刻どおり16時にひかり378号が滑り込んできて、久しぶりの新幹線に乗った。やはり普通列車よりも私の自慢の車よりも相当早く、あっというまに名古屋を通過し、少し寝て気が付くともう三島だった。2時間ちょっとで小田原駅に到着し、東海道線に乗り換えて自宅のある藤沢駅まで最後の電車だ。

自宅に着いたのは夜の7時。京都からたったの3時間で自分の部屋に到着してしまった。実に早い。行きは朝6時半に自宅を出発し、高速バスで夕方4時過ぎに大阪着。10時間くらいかかったのに、帰りはたったの3時間。家に着くと愛猫が迎えてくれました。

ネコです。名前はMyuミューといいます。



2005年10月13日

旅の感想 字が多いです。ヒマがあったら読んでください。

旅のスタイルというものは人が100人いたら100通りの楽しみ方があると思う。
旅行会社のツアーに参加するのも安くて効率のよい方法だし、車で目的地まで行き2,3泊して帰ってくるのもよい。はたまた日帰りで近くの温泉に行くのもひとつの旅と言えるだろう。何しろ旅は形が決まっていなく、すべて自分の思うとおりに設計できる世界だ。
ニュージーランドの旅も今回の大阪・京都の旅も数ある旅行スタイルのひとつにすぎない。こんな形の旅もあるんだと、少しでも誰かの参考になれば幸いである。

ただひとつだけ気がかりなことがある。

今回のような全く旅行会社を通さずにすべて行き当たりの旅をする日本人がどうも減ってきている気がしてならない。パッケージ旅行は個人で設計する旅行よりも交通費、宿泊費がすべて含まれていたり、場合によっては現地での観光付きのものまであり、安くて便利な旅行スタイルなのは事実だ。しかしそのような旅行は本当の旅の楽しさを奪ってしまうという要素がある。

私が考える旅行の楽しみ方は、出発する前からすべてが始まっている。
車を使った旅行の場合、どの道路を通り、電車の場合時刻を調べ、どこに寄り、何を食べて、どのような宿に泊まるかをすべて自分自身で予約したり判断することになる。それをめんどうと感じるか、それを楽しいと感じるかは個人差があるが私は楽しいと感じる。そして旅に出発すれば計画した旅程を実行する楽しさがまたある。パッケージ旅行の場合はたくさんのパンフレットやインターネットからひとつ選択し、送られてきた旅行会社が決めた旅程にしたがって行動する。何か物足りない。

パッケージ旅行を利用するのは簡単でいつでもできる。70歳、80歳の老人ならともかく、若いうちはなるべく苦労してでも本当の自由な旅行を楽しんでほしいと心から願っている。苦労したあとにはやり遂げた満足感と思い出が深く残ることになるからだ。

普段、平日は仕事をして旅行の計画を個人ですべて作り上げるのは難しいと思われているが、実際やってみると決して難しくもめんどくさくもないことを分かってほしい。是非一度チャレンジしてみる価値は大いにある!それにパッケージ旅行よりも安く上げることも可能な場合がある。今回の大阪・京都の旅は1週間で5万円も使っていない。もちろん往復の交通費から食費まですべて込みで。

旅の楽しみには「食べる」「見る」「泊まる」が主に上げられると思うが、今回のような格安宿に泊まったり友人の家に泊まったり行き当たりばったりの旅をすると、人との思わぬ出会いがある。これが私にとってはひとつの大きな旅の楽しみになっている。いろいろな人に会うと、全員違う考えを持っているのですごく勉強になる上、これから先の自分の生き方に少なからずプラスになることは確実だろう。外国人と知り合うチャンスも今回はたくさんあった。日本から数千キロ離れた所に住む人たちの文化や考えを学ぶことも出来る。ニュージーランドで会う日本人以外の人たちと、日本国内で会う外国人は日本人や日本の文化に対する考え方や感想が違うのが面白かった。

なかなか自分の考えをホームページで伝えるのは難しいことに気が付いたが、何しろ若者の旅のスタイルをもう一度考え直す時期が来ているのかもしれない。企業の作り上げた旅行スタイルではなく自分の頭で設計したものを。





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