旅行記7月

2005年07月01日

ホバークラフト!かわいいKEA
早い!早すぎる!!日本を出て4ヶ月が経過した。許される残り日数はあと2ヶ月となった。
充実した毎日をおくらなければ。

昨日寝たのは夜11時。テレビもラジオもないOkaritoYHAでは3人でいろいろなことを話した。しかしよく考えてみると3人で話していたのではなく、ブルースがひとりで話していた気がする。ブルースはとても話し好きで自分たち2人は話を聞くのみだった。久しぶりに人と接してうれしかったのかな?ブルースが話しまくっている動画を撮ってあるのだが容量が大きすぎてホームページに載せられないのが残念。容量の大きな動画を小さくする方法を誰か教えてください!

この日も朝からブルースは上機嫌。どうしてこんなにハイテンションなの?!
とても気分がいいのか僕らにすごいものを見せてくれるという。彼は30分で戻ると言い残し4輪バギーで海岸を走り去った。車の窓掃除をしながら彼を待つと、とんでもない「おもちゃ」に乗ってブルースが戻ってきた。とんでもないものとはこれ

そう、ミニホバークラフトだ。ホバークラフトは黒い部分に強力な空気を送り込み、常に地面から浮いて走行する乗り物。推進力は後ろのプロペラである。近所迷惑確実な爆音と共に彼は現れた!これが野生児ブルース。所有する乗り物(おもちゃ)オートバイ3台、4輪バギー、そしてホバークラフト。あなたはいったい・・・。

このYHに宿泊したことある人はたくさんいるだろうけど、ここの前にホバークラフトがとまっている姿は誰も見たことないのでは?!
↓↓↓ブルースの操縦でホバークラフトに乗り込んだ。YH前から走り始め、民家の庭や一般道を
    猛スピードで走り抜け、その後Okarito Lagoon(ラグーンは池か?)に突入。
    ホバークラフトは水陸両用だ。地面・水面から常に浮いているため、段差や凸凹をほとんど
    感じることはない。びっくりしたのはラグーンの上で突然エンジンが調子悪くなったこと。
    3人は本気で沈むかと思った。

使った後はちゃんときれいにしなきゃね。


ホバークラフトに乗せてもらった後は次の目的地に向け出発。天気もよくなってきてゆったりドライブを楽しんだ。この橋は車と列車が同じ車線を走る。今現在は廃線となっているので走っていても安心だが、前回9年前に自転車旅行中はまだ電車は走っていた。長いこの橋を自転車で渡るときはヒヤヒヤしました。

西海岸を走ってきたがこれから内陸に向かう。Hokitika先からArthur’s Pass方面へ。
一気に標高900m以上の峠へ登る。まぁ車だから楽チンだけど。
南島の高地にはオウムの一種であるkEA(キーア、ケア)と呼ばれる鳥に会える。
とてもいたずら好きで人間の持ち物をくちばしで突っつき、持ち去ってしまう!人や車を恐れずかわいい鳥だ。

車を止めてKEAを観察していると、まずはじめにタイヤを突っつき始めた。そしてサイドミラーに乗り窓を開けろというしぐさをする。そのあとボンネットに乗りワイパーゴムを引きちぎろうとがんばっていた。野生のかわいい鳥だからといって決して餌を与えてはいけない。彼らにとって人間の食べ物は栄養がありすぎる。それに繊細な生態系を簡単に壊すことになる。



Arthur’s Passの村に到着した。ここのユースホステル受付で働いているお兄さんに見覚えがあった。彼も僕を気にしている。どうやら9年前にWanakaユースホステルとOamaruユースホステルの受付をやっていて、その時に会っているようだ。若いのにハゲているのといい笑顔が印象に残っている。



2005年07月02日

Arthur's Pass-Christ Church-Akaroa
アーサーズパスはNZで一番人気のあるTranz Alpine1日列車旅行が楽しめる。午前中に太平洋側のクライストチャーチを出発してタスマン海側のGreymouthまで行き、夕方に戻ってこれる。途中の車窓からの景色は最高で感動しない人はいないだろう。初めてここを列車で通ったのは12年前の高校研修旅行の時でNZ大自然の素晴らしさを感じた。

今回は車での移動。列車の通るアーサーズパスへの道と、自動車の通る道とは違う。残念ながら車からの景色は列車のそれとは別物。しかも深い霧でほとんど見られなかった。

↓↓↓ほとんど見えないけど、NZマクドナルドにはMマークの下に国鳥KIWIがいる。

ぐるっと南島下半分を車で廻り、車を借りたクライストチャーチまで戻ってきました。でもまだまだ車での旅行は続きます!これからゆっくりと北上。その前に今日はどこで1泊しよう?

Christ Church80km東に、Akaroaという半島がある。NZ開拓時代はフランスからの移民が多く今でもフランス語表記が見れるというので足をのばした。アップダウンの激しいアカロアへの道。

ホリデーパークのキャビンで1泊です。運転で疲れたのか何もする気力がなく、食事は緊急用にとっておいたカップうどん「どんべえ」。さいこうですか〜。さいこうで-す。

キャビン内部はこんな感じ。カメラ左にベットがあり、冷蔵庫、テレビ、トースター、湯沸し器が備え付けられている。部屋の広さは6畳ほどだろうか。



2005年07月03日

パッとしない天気
仕方のないことだけどこの季節のNZは曇りや雨の日がほとんどだ。カラッとピカッと気持ちよく晴れるのはなかなか少ない。こんな時は気分もいまいち盛り上がらない。晴れてくれることを祈ろう

アカロアを出てクライストチャーチを通過し、温泉のあるHanmer Springsへ向かった。
NZも日本と同じ火山国でそこらじゅうに温泉が湧き出ている。しかし日本のように温泉街があるとか温泉旅館があるとか、ほとんど商業化されていない。このHanmer Springsはめずらしく温泉を売り物にした観光地。温泉に入るためにここまできたのだがものすごく混雑していたので断念。

今日も泊まる所はCabinで。どこからともなく1匹の人なつこいネコが近寄ってきて、到着したときから出発する次の日までずっと一緒だった。寝る時も部屋に入ってきてベットで寝た。



ホリデーパークのおばちゃんに聞いたところ、このネコはキャンプ場道路向かいの家からときどき逃げ出してきてはキャンプ場に居座ってしまうらしい。常についてまわり、出発する時に一緒に連れて行こうかと思った。

冬なのでキャンプ場はガランとしています。



2005年07月04日

オフシーズンは静かでいい
St.Arnaldに着いた。ときどき強く降るみぞれ混じりの雨の移動だった。ここに車で寄りたい所を考えていたのに天候に恵まれずに断念。昼過ぎに到着して、それからずっとテレビを見たり料理をして時間つぶしを。

ここはユースホステルなのにまるでモーテルのような整った設備。シーズンオフで、宿泊者も自分ひとりだったため、モーテルユニットを使わせてくれたのか?それともこの部屋自体がユースホステルなのか?



St.Arnaldの夏は歩いて数分の所にある静かすぎる湖でのスポーツと近くへのハイキング、登山客で賑わうそうだ。今は真冬で湖は本当の無音無風。ときどき聞こえる小鳥の鳴き声と自分の歩く音のみで他は何も聞こえない。日頃日本で生活していて、このような環境に出会うことはまずない。ストレスとは皆無の世界が広がる。



相変わらずの好天には恵まれなく寒いが仕方ない。


ボケた顔しています



2005年07月05日

PUPU SPRING
ようやく雨はやんだ。北上をすすめたいところだが、ちょっと西へ寄り道することにした。
Motuekaの町で給油しTakakaへ向かう。MotuekaとTakakaは直線距離でわずか50kmほどだがその間には自転車旅行者泣かせの800mTakaka Hillがそびえたっている。車で移動だから楽だろうと考えていたら、狭くて気を使う道が延々と続き車でも疲れた。

Takakaのユースホステル「Annie's Nirvana Lodge」にチェックイン。
ここのYHオーナーはAllanと日本人Miyuki。とてもあたたかい雰囲気の宿で居心地最高!久しぶりの日本語でうれしく、周辺の見所もたくさん教えてもらった。ほんとうは1泊のみの予定だったけどもう1日延泊。

Nirvana Lodgeに車を置き、自転車を組み立てて周辺をウロウロ。
町から5km程のところにNZ1番きれいと言われるPupu Springsという湧水地がある。
子供の頃から(今でも子供だが)火遊びと湧き水に興味が深い自分はこのPupu Springsをかなり楽しみにしている。

入り口までは自転車でこれるが、湧水地までは歩いていかなければならない。ひと気がないので自転車を盗まれないよう、がっちりと2つもロックをした。1つはアラームつきで。

そこらじゅうからきれいな水が!道も水の上を通る箇所がある。

無数の魚と野鳥の天国

日本にいる時は鳥にたいして興味はわかなかったが、NZの鳥にはまってしまった。
この鳥はFan Tailと呼ばれる。尾が長く突然パッと大きく開く。

そして飛ぶ姿は、ほとんどまっすぐ飛ぶことはなく、鳥なのに蝶のようにフワフワと飛ぶ。
泣き声は「ピ!」と短く鳴き、Fan Tailが視界になくても近くにいることがすぐ分かる。

扇風機のような尾っぽだからFan Tailという名前なのだろうけど、自分はFun Tailと勘違いしていた。なぜなら飛んでいる姿がとても楽しそうだからだ。



2005年07月06日

Fairwellspit
NZの朝は遅い。朝8時半を過ぎてもまだ誰もおきてこない。
南島最北のFarewell Spitという長さ30km以上の砂丘が海に突き出ているポイントに向かった。飛行機からでもその姿を簡単に確認することができるほど大きな突き出た砂丘。

自然を保護する観点から車の乗り入れは禁止されている。地元のツアーに参加するしか方法はない。ツアーは高価なので断念し、
Farewell Spitの付け根まで行くことにした。

入り口に駐車場がありそこから歩いて2時間のトレッキングをすることにした。

駐車場から歩いてすぐ、牧場の策に阻まれた。看板を見ると牧場の柵を自分で開けて中に入り、半島を横断するときれいな砂浜に出られるそうだ。柵を開けて牛や羊が点在する牧場の芝生をひたすら歩いた。そこらじゅうに牛と羊の糞が転がっていて要注意。

砂浜は数日間人の立ち入った形跡がなく、足跡ひとつ見られない。タスマン海の強い波音のみ聞こえた。

牧場を歩くと彼らはいっせいにこちらを向く。少しでも近寄ると走って逃げる。逃げなくてもいいのに〜。
個人所有の牧場地を横切るため、常に柵をしっかりと閉め、牧場環境を破壊しないように気をつけなければならない。

NirvanaLodgeに戻り、近くのサーモンファームへ行った。サーモンを養殖していて、刺身やスモークサーモンを購入できる。スモークサーモンを買いNirvanaLodgeでスモークサーモン丼を食べた。白いあつあつのご飯の上にスモークサーモンを刻み乗せ、わさび醤油で頂く。これ最高です。サーモンファームなどの写真をとったはずが、どこか消えていました。



2005年07月07日

逆戻りしてカイコウラ
2泊したTAKAKAを出発して東へ向かった。Nelsonには立ち止まらずまったくの素通り。大きな町なので1泊しようかと考えたが、自分にはあまり魅力がないところだったからだ。どこへ行こうか考えたあげく自転車で移動中に1週間滞在したKaikouraへもう一度向かうことにした。(5月21日〜27日までの旅行記を参照してくださーい。きれいな晴れの写真あり)

天気もいまいちだったせいもあり、ほぼ休憩なしで走り続けSeddonで昼食。自転車旅行者向け宿
Pedallers Rest入り口を通過。

ここPedallers Restからカイコウラまで80kmの距離で、自転車では1日がかりだったのが車ではたったの1時間。文明の力はすごいですな。

Kaikouraに着き、Mt.fyffeの麓までドライブ。もう少し天気がよく暖かければ途中まで登ってみたい。装備も貧弱だし天候もいまいちなのでまた数年後の楽しみにとっておく。


相変わらずKaikouraYHAからの眺めは最高です。同室のスペイン人いわく、まるで窓が絵のようだと。

5月にとまった時と同じベットを使う。友達が使っていたベットは、イギリス人のエクスチェンジが汚く使っていた。友達がこのユースホステルを住み込みで掃除していた時は本当にきれいだったのに、イギリス人に代わったとたんトイレ、シャワー、キッチンすべてが手入れされていない状態になってしまった。よく日本人はきれい好きでよく働くから重宝されると聞くが、それは間違いない事実だと思う。

ここの受付で働くアンバーは2ヶ月前に泊まった自分をすぐに分かり、懐かしい話をした。彼女の車も順調に動いているみたいで車検も通ったようだ。(写真右の赤い車)詳しくは旅行記5月27日に載ってます。



2006年07月08日

Kaikoura - Picton
懐かしいKaikouraYHで1泊だけして昨日来た同じ道をまた北上し始めた。
自転車で旅行中にこの道を通った時はあいにくの雨に降られ、このような景色はまったく見ることができなかった。晴れていれば右は海、すぐ左は1000m以上の山脈という素晴らしい景色。

Blenheim近くでなにやらあやしげな家を発見したので車を止めた。
よく見るとこの車汚いですね〜〜。窓だけは頻繁に拭いているんですよ。



NZ開拓真っ只中の時代に人が住んでいたところを保存しているとのこと。
室内を覗き込むことができ、当時使っていた生活用品や道具が保存されている。かなり本気でびっくりしたのはある1室に赤ちゃんの人形が展示されている。それが突如目に入ってきたのでちょっと不気味なものがあった。

ここはMarlboroughという地域で、NZで一番ワイン生産が盛ん。写真右側はブドウ畑が広がる。
普段日本ではワインなど飲まない自分でも、道端にあるワイナリーに立ち寄ってはおいしい1本を買っていた。赤・白・ロゼだけで選ぶのではなく、葡萄の種類から選ぶ奥深さと楽しさは忘れられません。


南島最終地、Pictonに到着。自転車旅行の時に4日連続雨で断念したトレッキングを行う予定。



2005年07月09日

The Snout
何日ぶりだろう、雲ひとつない晴れになりました。2ヶ月前に自転車で来たときは4日連続の大雨で最悪な思いをし、考えていたトレッキングもできていなかった。

朝のうちにユースホステルで昼食を作ってから「Snout」と呼ばれる小さな半島先端まで片道2時間のトレッキングを始める。港のすぐ横に登り口があり、そこからひたすら山頂をまずはめざす。この時点で疲れている。

冬だというのにとても暖かく汗ばむ陽気。そして天気がよく景色も最高なので疲れも忘れられる。
山の尾根にそって先端を目指した。何度か休憩し、その都度みたこともない野鳥観察。Kiwiにとても似た、やはり羽のない鳥にも出逢えた。

途中のベンチで休憩しているとNZ人夫婦が歩いてきた。そして私のことが日本人だと分かると、突然おかしな日本語で話し始めた。日本で数年間仕事をしたことがあるらしく、飲み屋で覚えたであろう変な日本語の連発。「私、変なガイジンでーす」とか「おにーさんかっこいー」とか。
彼らが↓↓↓の道を立ち去る時も、ずっと日本語をしゃべりながら歩いていった。

↓↓↓Snout到着!両サイドを穏やかな海に囲まれた半島の先端。
     2時間かけて苦労したぶん最高の景色がまっていた。ときどき来る同じトレッキングを
      する人と仲良くなり、ここで2時間も居座ってしまった。
     ここSnoutには日本人にとってドキッとするものがあります。
      数年前にこの穏やかな海でダイビング中になくなった方のために慰霊碑が。
       遺族の方が日本から運んできたと想像されます。このすばらしい景色と慰霊碑。
        どうもミスマッチでいろいろ考えさせられました。

大型フェリーInterislander。首都WellingtonとここPictonを結ぶ。明日この船で北島へ向かう。

↓↓↓Pictonはフェリーの着く港町。有名な観光地ではないのでほとんどの人はフェリー乗り場
     を利用するくらいで、この町を去っていく。「ないもない」とよくビジターブックや掲示板に
     書かれている場所でもかならず何かしら見所はあるので、私はそれを発見するのが
     ひとつの楽しみになっている。ガイドブックに載っていないと「なにもない」というレッテルを
     はられてしまう現実。

往復4時間以上のトレッキングは普段歩きなれていない自分にとっては大変。
この道をマウンテンバイクで通行できれば楽しいのに!でも通行禁止です。



2005年07月10日

フェリーで北島へ
ついに南島を去る日が来た。昨日ほどではないが天候はよく、朝からよく冷えている。車の窓ガラスは凍っているくらい寒い。朝もやも立ち込める。

車ごと南島から北島までフェリーで行くことになる。出発の時間までターミナルで待機。

まずは大型トラックやキャンパーバンが積み込まれた後、乗用車が入っていく。
↓↓↓船までのコンコース



↑↑↑トラックのタイヤ、この写真で確認できるだけでもこの数。日本の大型トラックとは
    比べ物にならないくらい大きく迫力あり。運転手は入れ墨だったり筋肉モリモリだったり。
↓↓↓Interislanderフェリーの他にBluebridgeというフェリーが運行されている。以前は
     Interislanderのみだったが他社が入ったことで少しは割安になったのか?

ついに南島を離れてしまった。5月半ばに自転車で入り、2ヵ月後にこうやって去っていく。
たくさんの経験をして思い残すことはないが、旅の終盤を感じ少し寂しい気分にもなる。

↓↓↓昨日トレッキングをしたSnout先端部。




↑↑↑だんだんと南島が遠ざかりCook海峡に入った。あと2時間後には北島だ。

フェリーはWellingtonに昼頃到着。ミュージアムやウェリントンの町を散策したかったが、この時期はスクールホリデーということもあり市内は大渋滞。駐車場もいっぱいでゴミゴミと居心地が悪い。予定を変更してウェリントンは通過することにした。
50km程北へ進んだParaparaumu(パラパラウム)で1泊。

おまけ
どうしてこんなに4人そろって太れるの?NZは肥満が社会問題となっているが実感。
一番左の女性のズボンには「INDUSTRY」と書かれている。産業?工場?なんの工場だ??
そこで何が生産されるのか?!



2005年07月11日

窓ガラスが・・・
最悪なことは何度でも起こるもんです。
ParaparaumuYHの駐車場に車を止め、一晩過ごした。翌朝チェックアウトして車に向かうと右後部の窓ガラスが割られていたのである。車上荒しというやつですね。車内に物は置いておらず何も盗られてはいないがショックは大きい。ショックと同時にこのようなことをするバカに腹が立つ。頭の中は下記写真のようだった。

今までニュージーランドで私が受けた損害は・・・
@ワーキングホリデーの時、自分の車の鍵をこじ開けられウォークマンとカセットを盗まれる。
Aキャンプ場で宿泊中、車内から50ドル盗まれる。
B自転車旅行中自転車が盗まれる。
CオークランドYHA横で朝起きたら車のタイヤにナイフが刺されていた。
Dそして今回の窓ガラス破壊。
@B以外はすべてスクールホリデー中に起こったこと。
日本でも夏休みになるとはめをはずした若者が楽しみ半分で軽犯罪を起こすことがあるがやはり田舎国ニュージーランドでも同じことのようだ。特にここ数年はNZ全体の犯罪が極端に増えてきたのは数字にも表れている通り気のせいではなさそう。好景気になると、悲しいことに犯罪も増えるのか・・・
ちなみに生活のために悪気もなく盗難をする人たちと、今回のような愉快犯と思われる人の両方がいるのだろう。盗難発生率に関しては途上国を除く先進国で、アメリカを抜きダントツのトップというすばらしい記録を持った国なのだ。人口はたったの400万人なのに。

今回は何も盗られていないことと、一番小さな窓ガラスの破壊だったので被害は小さいと考えた。それでもガラスの修理は$187(約17000円)自己負担である。かなりいたい



Paraparaumuは北島のほぼ南端。しかしこの町にはすぐにガラスを修理してくれる所がなく、ずーっと先のタウポまで車を走らせた。ここなら24時間以内に修理してくれる所がある。午後3時には北島の真ん中に位置するタウポに到着し、早速ガラスやさんへ。明日の午前中に修理してくれるとのこと。7月12日が誕生日なのだが、まさか誕生日にガラスを修理する出費があるとは思ってもいなかった。



2005年07月12日

気を取り直して
今日から29歳。昨日までの最低な気分を一新するにはちょうどいい区切りだ。昼頃にはガラスも修理でき、タウポ周辺をドライブ。もう通算で10回を軽く越えるくらいタウポはいいところだ。

車で10分の所に、ニュージーランドで一番年間集客率の高いらしい観光スポット、HUKA FAll(滝)に行った。何度きても同じような場所だけど、毎回微妙に変化がある。この日は水量が極端に少なかった。

そして普段と大きく違うことは水量のみではなかった。
なんとカヌーに乗ってこの恐ろしい滝を下っている人たちがいたのだ!

実際、Huka Fallにきたことある人はよく分かるだろうが、強い恐怖感を覚えるくらい強烈な流れ。そのなかを2艘の命知らずのカヌー野郎が周りの歓声と共に滝くだりを始めた。滝つぼの下は渦を巻いていて下手をするとその渦に巻き込まれてうえに上がってこれないのでは?と不安になっていたが、見ているとカヌーは滝をスルっと軽く下り終え何事もなかったかのように滝つぼに着水した。実際にやってみるとものすごい恐怖とやり遂げた時の興奮なんだろうなー。





2005年07月13日

クレーターオブザムーン
タウポ・ロトルア周辺は北島の地熱地帯となっていて、温泉や地熱を利用した発電などが見られる。湖から10km北に、クレーターオブザムーンという場所がある。いたるところから水蒸気が噴出していてその地熱地帯を歩くことができる。

遊歩道が設置されていて1時間ほどで1周できる。まだ朝早かったこともあり歩いている人はいなかった。この地熱を利用してすぐ近くには発電所や小エビの養殖所がある。日本のような温泉施設はここにはない。

TAUPOを後にしてROTORUAで昼を食べ、Te Arohaまで車を走らせた。もちろん目的はテアロハの温泉です。



2005年07月16日

友達とFar Northへ
大阪に住む友達がはるばるニュージーランドまで遊びに来てくれた。私と同じく食べ歩きやNZカジノが好きなので遊びまくりの毎日になっている。Aucklandにずっといれば毎日カジノとおいしいものを食べて、それだけで終わりになってしまうのでPaihia方面へ旅行することにした。

Aucklandを朝出発してPaihiaまで向かう途中、Te Arohaで一緒だったアスリートというドイツ人がヒッチハイクをしていたので迷わず車を止めた。数百キロ先で知り合った人とまたこんなかたちで会うとは思ってもいなくビックリ。向かう先を聞くと自分と同じPaihiaだった。

↑↑↑Paihiaのユースホステル。全体にきれいだけど収容人数の割りにキッチンが狭い。
↓↓↓キッチンで作って外で食べることも何度かあった。

この日もあいにくの雨だったので到着した日はビールを飲みながらチェスをした。



2005年07月17日

北端に向けて
アスリートも北へ向かうということなので今日も3人で移動することになった。Paihiaから北へ向かう途中、Kahoeの宿で彼女を下ろす。これから先はまたヒッチハイクで移動するとのこと。

自分たちはさらに北上して、北島で一番北にある中規模な町Kaitaiaでストップ。
PAK'N SAVEという大型スーパーで野菜、ステーキ、ビールなどなど大量に食料を購入。
友達はこのスーパーがお気に入りのようだ。

PukenuiというBackpackersとレストランが1件だけある小さな町に泊まることにした。人も少なくゆったりするには最高の環境だ。歩いて1分の所に穏やかな内湾になっている海が広がり空気もきれい。

釣り道具を持っていなかったことを後悔。

スクラッチ宝くじを必死に当てようとがんばっている模様。



2005年07月18日

CAPE REINGA & OPONONI OKOPAKO LODGE
車で行ける範囲ではNZ最北端となるCAPE REINGA。太平洋とタスマン海がぶつかるポイントでもある。
Pukenuiから約1時間、舗装路と未舗装路を通り岬に到着。駐車場にはトイレと郵便ポストがあるのみ。以前訪れた時は小さな商店があったはずだけど気のせいかも。

↓↓↓左がオーストラリア方面のタスマン海で右が南太平洋。正面の方向が日本だろう。

↓↓↓カローラの走行距離は210,000kmになりました。日本車は壊れずによく走ってくれる。

Kaitaiaの町から先は今まで走ってきたメインハイウェー1号と10号をはずれ、車どおりのほとんどない道を選んだ。この先には奥深い湾があって、そこを小さなカーフェリーでわたることができる。ほんの15分くらいの短い船旅。

この船はUターンせずに前にも後ろにも進める。

車1台片道$14で、10回の回数券は$55。すごい割引率です。



RANGIORAからフェリーに乗り対岸のRAWENEで下船するところ。

周りには店ひとつないOPONONIのOKOPAKO LODGEで1泊する。
馬やニワトリが放し飼いされていて丘の上に建つ建物はとても開放的。




↑↑↑入り口近くにはこの看板が。この辺は野生のキウィが出没するらしい。
    犬は本能でキウィを殺してしまうらしい。この先4kmコアラ?これはウソです。

この宿には通常の電気は通ってなく、自家発電でまかなっている。ニュージーランドでは一般的な電熱コンロもここにはなく、日本人には馴染み深いガス式。夜間の照明もところどころに設置された電球で照らされる。キッチンにパセリが用意されていて自由に食べてくださいとのこと。パセリ大好きの私は大量にいただきました!

雨が降ったりやんだりで頻繁に虹が出る。手に届きそうだ。



2005年07月19日

Tane Mohuta (Giant Kauri Tree)
NZ西側は年間を通して多雨となり深い森がたくさんある。Northland Conservation Parkは北島北西部に位置し、そこには確認されている中でニュージーランド最大級であるKauriという巨木が存在する。

OPONONIを出発すると今日もまた虹が出現。虹を見ない日はない気が。

OPONONIから数分車を走らせるとNZ1大きなカウリであるタネマフタに到着。
深い森の中を走る国道12号線沿いに、道路が少し開けたところがその入り口だ。国道から歩いてほんの5分でその巨木が見られる。車椅子でも見学できるよう整備されている。

高さは50mを越え、木の周りは15m以上もある。森の中を歩くと突如現れる巨木に感動しない人はいないだろう。写真には比較の為私が立っています。

北島北部の森にはここのほかにもコロマンデル半島にも巨大カウリが存在する。開拓当時はカウリの太くてまっすぐした形と頑丈さと加工しやすさで、建材、船体、家具などに利用された。伐採が進み数が少なくなり現在では伐採禁止となっている。

国道12号線を南下すると一部分だけ道が狭くなり、その左右にカウリが立っていた。

数十キロ走ったところにKauri&Pioneer Museumがある。
まずは目の前にあるカフェで昼食を。あまりお腹がすいていないのでコーヒーと本日のスープのみ。


ミュージアム入り口。ちょっと高いが$12の入場料。

カウリを伐採するのに使ったのこぎりや大型の機械を展示してある。


カウリミュージアムを見た後は国道12→14→16号を通りAucklandに戻る。来る時はずっと国道1号線を使ったが、やはりそれ以外の道のほうが空いているし思わぬ見所が点在する。



2005年07月20日

Auckland
Aucklandへ戻ってきた。

旧中央郵便局で今は鉄道駅として使われている。数年前までこの建物は廃墟となっていて落書きだらけだった。建物の前は噴水や露店があるQueen Elizabeth Squareという広場だったが、現在はバスターミナルが作られた。個人的には広場だったほうがよかった。

↓↓↓Aucklandはアジアからの移民がたくさん住んでいる。そこらじゅうにアジア食材店
    があり中国台湾香港タイマレーシア韓国そして日本などの食材が手に入る。
    アジア人の私にとってはホッと気の休まる空間でもある。必要な食材以外にも
    とりあえず買っておこうという感じでついつい大量購入してしまう。
    大型スーパーよりも値段は安く野菜や魚類も種類が豊富。

店内をウロウロしていると、おかしな日本語にであう。

↑↑↑「こんがり香ぱしい」  「しい」ではなく「しい」そうです。
↓↓↓「かいせんあじ」なのでしょうが、「かりせんあじ」に見えます。

街中を歩くとこれまたおかしな日本語にであいます。

↑↑↑「タイ マツサノジ」 「指圧センータ」?指圧センターでしょ。
日本人以外のアジア系の人たちが、一生懸命がんばって考えた日本語なのでしょう。
全部おしいんですけどね。



2005年07月21日

The City View from North Head
Auckland Downtownの対岸にDevonportという町がある。フェリーでほんの15分程で到着する距離だけど、ぐるっと湾をまわれば車でも行くことができる。友達が日本へ帰る日で、飛行機が飛び立つ夕方までAucklandを楽しんだ。まずむかったのはDevonport近くにあるNorth Head。数年前まではNZ軍の施設として使われていたところだが今は開放されて、そこからいい景色が楽しめる。

↑↑↑North HeadからDowntown、Devonportを望む。
   DevonportからDowntownの眺めは、今(2006年1月)TOYOTA Rushという車の
      コマーシャルで使われている景色だ。NZの景色は車のコマーシャルでよく使われる。
↓↓↓Downtownとは反対側を見ると火山島Rangitoto Islandが広がる。

↓↓↓右に見える小さな山の下がフェリー乗り場のDevonportでアンティークショップや
     カフェが楽しめる。Devonportの山、Mt.Victoriaからもこれと同じような景色が楽しめ、
     頂上まで車で登ることができる。夜景がきれいだけど夜中の車上荒しには注意。

3時頃にケンタッキーに入り、暖かさのあまりウトウト昼寝してしまった。夕方、空港まで送りに。

毎年NZ、Aucklandにきているが、毎年新しいビルが次々と建てられている。ニュージーランド人口のほとんどがAucklandとその周辺に集中していて、ここDowntownはマンションブームの建設ラッシュだそうだ。これ以上景観を無視した建設をストップしようというニュースが流れていた。



2005年07月22日

北島車旅行
友達も日本に帰り、今日からはひとりで移動だ。北島は過去に何度か廻っているけど今まで行ったことない見所を探す旅に出た。


まずはAucklandを南下して、自転車旅行の時通った同じ道をあえて選択。そしてCoromandel半島へ向かった。Colomandelまで主要国道を使うと3時間程で到着してしまうが、脇道を進むとたくさんの見所がある。まずひとつ目に発見したのはHunua Falls。Aucklandからほんの1時間の所にあるこの滝は大きな目立つ看板もなく発見するのがちょっと厳しいかも。Papakuraの町から田舎道を進み小さな看板を見落とさなければ到着できる。


水質は透き通った水とはいえないが滝の迫力と、都会のAucklandからほど近いところにあるこの自然は一見の価値あり。

Aucklandの喧騒から離れ、どこか静かなところでのんびり過ごそうと思い、早めにCoromandel到着。すぐにビールと牡蠣を手に入れ真昼間から楽園気分。

Auckland近くにあるClevedon Oysterも美味だけど、このCoromandel Oysterも臭みは一切なく絶品!殻は剥かれていてそのまま食べられる。自分はしょう油、塩、タバスコなどで1ダース食べてしまった。

泊まったのはここ。何度目の宿泊になるのだろう、ここからの景色や雰囲気が気に入っている。
無料でマウンテンバイクを貸し出してくれます。

キッチン横にあるダイニングからの眺め。広い庭の奥には波のない海とCoromandelの山が。





2005年07月23日

Sapphire Hot Springs
フィティアンガの海岸ではアサリに似たピピという貝が採れると聞いて来た。確かに海岸には無数の貝殻があるけど、いくら掘ってもピピは出てこない。時期はずれなのか?

貝はあきらめ何かないかとゆっくり車を走らせると「HOT SPRINGS」の看板が!そう、温泉です。国道2号線katikati付近にこの温泉はあった。
Sapphire Hot Springsはキャンプ場の中に温泉があり、宿泊客以外にも開放されていた。受付で料金を支払いふと気づくとユースホステルの看板が。ここは新規にユースホステルとして登録し、もうすぐ受け入れを開始するとのこと。今のところはキャンプ場とキャビンのみの営業。


受付を済ませ車で1分走ると、そこには小屋があった。ここが温泉!

受付のおじさんは、今はかなり熱いから気をつけて入ってくださいと言っていた。どんな感じかワクワクしながら中に入るとそこは温泉というより小さなプールという感じ。保温のマットを取り外し中に入ると深めの湯船にほんのり香るカルキのニオイ・・・。やっぱりプール?!そして熱くない。

北島の中央部一帯は温泉がたくさんあるので決してウソ温泉ではないだろうがテアロハに比べるとなにか物足りなかった。それでもニュージーランドで湯船に浸かれるひとときはホッとする。



2005年07月24日

風邪気味なので短い距離を
どうやら風邪をひいたらしい。熱はないものの肩がこったり体が痛い。こんなときは急いでいるわけではないのでもう1泊しようとも考えもしたけど次へ進んだ。

↑↑↑WhakataneのVisitor Centreでこれから先のEAST CAPEの情報を仕入れる。 
     ここWhakatane(ファカタネ)の名前ってWatanabeに似ていませんか?
↓↓↓EAST CAPEはマオリ系の人たちが多く住んでいる。道路脇には彫刻が。

今日の移動距離はほんの100km程。昼過ぎにはOpotikiに到着。Holiday Parkがユースホステルを兼営していて個室キャビンを開放してくれた。キャビンに泊まると通常は$30〜$40。YHということで$22で利用できる。

部屋は狭いが暖房、キッチン、冷蔵庫、トースターなどなどシャワー以外の必要なものはそろっている。


冬場のHolidayParkはガランと空いている。夏場は予約しないと泊まれないだろう。

日が落ちてから空を見上げると無数の星が!とはいってもニュージーランドではAucklandのような都会からでもかなりの数の星が見れる。それでもちょっと田舎になると頭の上から地平線まで星が見える。NZ人がMilky Wayと呼ぶ天の川もよく見える。いつまでも星を眺めていたいけど風邪気味なので8時には寝てしまった。



2005年07月25日

最高の日和!!@
風邪も治ったみたいで気分が絶好調によい!Opotikiを出た時からきれいな青空でドライブには最高の陽気だ。しかも交通量がほぼ無しに等しく1時間走って1台すれ違うくらいだった。目的地のHicks Bayまで約170kmのドライブ。

ほぼ海岸線沿いに続く35号線は住宅が少なく食料を購入する店もほとんどない。もちろんガソリンスタンドも少ない。人口が少ない地域だからこそ大自然がそのまま残り、自然の地形に沿って国道が延びているのが走っていて分かる。





↓↓↓天気のよい時にこんなにすばらしい道を走れるのは最高!でも気を抜けば下は海。
     昨日も今日も信号機を見ることはない。


↓↓↓ちょっと昔は羊が道路を横切ることがほとんどだったけど最近は牛が横切ることが多い。

↓↓↓Hicks Bayに昼前に着いた。丘の上の広場でインスタントラーメンを食べる。


昼ごはんはよくこんな感じですませます。インスタントラーメンをキャンプ用コンロで作り、あらかじめ用意してあるトマトやキウィやオレンジなどで栄養を補給。運転しながらポテトチップスを食べることも!太ります。

↑↑↑静かなHicksBay。今日はここにある世界一の宿に1泊。しかしまだ昼前なので
     ニュージーランド本土でいちばん東にある灯台、EAST CAPEへ行くことにした。



2005年07月25日

最高の日和!!AEAST CAPE
ニュージーランド本土最東端EAST CAPEに向かう。HicksBayからほんの20kmでそこに到着するがそこまでの道のりの大半は未舗装路なので時間はかかる。

常に強風が吹いているために海岸の木はこのような形になった。

↓↓↓山の上に見えるのがNZ本土最東端に建つEAST CAPE LIGHT HOUSE。

灯台まで車で行くことはできないのでイーストケープロードの終点に車を置いて30分くらいゆっくり登ることに。

駐車してから近くにある看板をみると、ここから先は私有地。灯台へ行かれる方は私有地を横切るのできちんと出入り口を閉めましょう。というようなことが書かれていた。灯台への道がよく分からなかったので恐る恐る牧場のゲートを開けた。

ゲートの中は牧場なので、そこらじゅうに牛糞が落下している。気をつけていてもいつの間にか踏んでいる。牛はおだやかな動きをして人間を避けるような動きをするが、いざ走って向かってきたらどうなるんだろう?子牛が多いこの時期だから、子供を守るために親牛が怒って、人間を襲うようなことはないのだろうか?生態がわからなかった。


登り口。ここから標高差150mを登ります。



頂上に到着。遠くに見えるのはEAST ISLANDで、100年ほど前はあの島に灯台があった。当時は燈台守が数家族住み込みであの島にいたのだが様々な問題があり本土側の灯台になった。



風の音と波の音以外はなにも聞こえない。

灯台のある頂上から車を止めてあるところを見る。緑屋根の家の左上に小さく見えています。



2005年07月25日

BMELS PLACE
今まで泊まってきたなかで、どんないいホテルより、どこの景色のいいバックパッカーズよりも感動する宿を発見することになった。East Capeのほぼ東端にHicks Bay近くにあるこのBackpackersはマオリ夫婦が経営する小さな宿。名前はMELS PLACEという。MELとは奥さんのニックネームだ。旦那さんはニュージーランドからニューカレドニアまでカヌーと星をたよりに_数千キロ旅をした偉人だ。電力も火力も使わずに海の真ん中を旅をすることが現代の人間にもできるのだ。

近くにバス停はなく、ここに来るには車、バイク、自転車、歩き・・・。Kiwi Experienceというあまり日本人が利用しないバスはかろうじてお願いすれば立ち寄ってくれる。もしくは近くの(近くとはいっても100km以上離れた)町から郵便配達のワゴン車に同乗させてもらって来る人も多い。

写真右の煙が出ている建物にオーナー夫婦が住み、旅行者に開放している部屋はソーラーパネルがある左の部分。電気は自家発電のため、夜は最小限の電灯のみ。NZでは常識の電気コンロはここにはなく、コンロ、シャワーはプロパンガス式。水道はあるものの数百メートル離れた湧き水を引いてきている。きちんと水質検査がされているのでそのまま飲める。いわゆる都会の生活では普通と思われている電気、ガス、水道の設備をほぼ自給自足でまかなっている。


↑↑↑部屋の目の前にはおだやかな海が広がる。
     ちょっと見えにくいが写真右奥には発電用風車が。
↓↓↓男女共有の5人部屋で、ソファーの前には上の風景が広がる。

部屋から外に出てすぐ、手作りシャワーが。


↓↓↓目の前には海が広がり、岩場で日本人におなじみの海産物が採れると聞いた。

それがこれ!!

そう、ウニです。目の前の岩場では、ウニをはじめサザエやアワビが採れる。どんなサイズでも採っていいのではなくちゃんと決められた大きさ以上ではないと採取はいけない。岩場を1時間以上歩き回ったが規定サイズ以上を見つけることができなく、この写真のウニはオーナーMELが採ってきたもの。10cm以上ある大きなウニを2つももらった!まさか採りたてのウニを夕食に食べられるとは思ってもいなく感激。マオリの人たちは日本人と同じく魚や海産物を生で食べる習慣がある。以前宿泊した日本人から教わったのであろう、日本語で「ウニ」とか「アワビ」とか簡単な言葉を知っていた。

宿泊客は自分のほかに小柄なポルトガル女性が暗くなって到着。ちょうど到着した時にウニを開けるところだったので半分づつ食べた。彼女はウニを見るのが初めてで、恐る恐る口にしていたがすぐにその美味しさを分かりたくさん食べていた。


↓↓↓周囲に強い光を放つ町はなく、夜は満天の星空に。写真の中央上には、
     南半球でしか見られない南十字星がある。ボーっと空を見上げているだけで
      すばらしくきれいな空気と星空がストレスをすべてなくしてくれる。寒いことをのぞけば。



2005年07月26日

長い桟橋TOLAGA BAY
写真に撮ると朝日なのか夕日なのか見分けはつかないが、これは朝日である。
世界地図のなかで、もっとも東に位置するこの辺りは世界で一番早く日の出が見れることになる。正月でもないが初日の出を見るために早起きした。あいにく地平線は雲っているが雑音ひとつ聞こえない自然のなかで見る空は非常によい。

Mels Placeには大きな犬2匹とネコ2匹がいる。犬はどこかで拾ってきた貝殻をひたすら噛んでいた。黒っぽいネコはおとなしい性格だがもう1匹のネコはいたずら好きで、自分よりはるかに大きな犬にちょっかいをだしたり黒っぽいネコとじゃれあったりしていた。平和な時間が流れる。


オーナー夫婦は早朝からどこかへ出かけていた。バックパッカーの他に釣りのガイドもやっているので早朝から釣りにでも出かけたのだろう。犬猫と遊んでからゆっくりとチェックアウトした。

今日向かう先はGISBONE。すぐに着いてしまう距離なので80km/h以下のスピードでゆーっくり運転。


70年程前に建造されたNZで一番長いTOLAGA BAYの桟橋に立ち寄る。列車やトラックが発達していなかった昔は大型船がこの桟橋を利用した。しかし桟橋ができてすぐ、道路網が急速に発達してすぐにこの桟橋は使われなくなった。ちょっと前まで先端まで歩いていけたそうだが今は修復の為立ち入り禁止だった。浜から見ると先端部分が本当に遠くに小さく見える。


GISBONEではYHに泊まった。この周辺にはサーフィンに向く海岸がいくつかあるらしく、日本人のサーファーが数人宿泊している。どういうわけか、ラウンジにはマンガこち亀が全巻そろっていた。夜中までずっと読んでいたのは言うまでもない。



2005年07月27日

朝風呂。温泉!Morere Springs
GISBONEの町並み。ほんとにきれいです。電線がないとこんなにきれいな町に見えるんです。

GISBONEを出発直後100km/hで走行していると遠くからなにやら白い物体が・・・・。
近づいてびっくり!トレーラーで家を運んじゃっています。NZ人の引越しは家ごとの場合があるとは聞いていたが、実際見てびっくりした。道幅いっぱいというか、両車線使っての移動は反則だろ!だってこちらが走行するスペースがないんですから。

ワインぶどう畑が広がる道を気分よく走る。

GISBONEを出て40分。またも温泉を発見した!!
Morere Hot Springsという深い森の中にある温泉。

開店前に到着してしまいまだ掃除をしたり看板を出すところだった。でもここちよくマオリ系のお姉さんは対応してくれた。この温泉はヨーロッパから白人が入ってくる以前からマオリ族が利用していた歴史のある温泉。

泉質は塩辛くテアロハとは違い体の芯から温まり、しかもずっとポカポカしている。殺菌力が強い温泉とのこと。ここもプライベートバスと普通のプールに別れていて、プールのほうはどうやらカルキが入っているようなのでプライベートバスを使わせてもらった。
6畳ほどの個室にステンレスの浴槽があり、窓にはガラスがなく森の空気が入ってくる。常に新鮮な源泉が流れ込んでおり、湯量の豊富さがわかる。

湯上りに、受付の所で休憩していると、マオリ系のお姉さんと従業員のおじさんが話しかけてきた。見た目や目つきが怖そうな二人だったが話すと普通のひとで、おじさんの奥さんは日本人ということがわかった。2週間前まで九州にいたそうだ。コーヒーと一緒に日本のおせんべいを食べていた。1時間くらい休んでいても誰もお客さんはこなかった。

すばらしい海沿いの道。

丘の上に車をとめてそこで昼食をとる。昨日の夜炊いたご飯と、アジア食材店で購入したキムチや竹の子穂先メンマ。ふと車内をみると1cm以上もあるハチが入り込んでいて格闘。



今回のニュージーランド旅行で2度目となるNAPIERにきた。自転車で訪れた3月はまだ暖かく半袖だったが今は冬。部屋には小さなヒーターがあった。ドミトリーが満室でファミリールームを使わせてくれた。その代わり男女共有になるかもしれないということで。結局自分ひとり部屋になり大きなダブルベットをゆったり使わせてもらった。



2005年07月28日

Napier-Palmerston North-Wanganui-New Plymouth寿司
気が向くまま、楽しいと思われる所にむけてほとんど行き先を決めずに毎日移動している。この日はあいにくの雨。

Napierをとりあえず出発し、自転車で通ったのと同じ道でNew Plymouthへまずは向かう。自転車で3日かかる道のりは車だとほんの2時間。途中、特にこれといった見所や温泉は見当たらないが大規模な風力発電施設へ立ち寄った。

Tararua Wind Farmと呼ばれる発電所は長さ約5kmにわたってたくさんの風車が設置されている。ニュージーランドの中でも1年を通じて10m/sを越える強風が平均的に吹く場所ということらしくここにつくられた。この日は平均的に吹いているはずの強風はなく、まったくの無風状態・・・・。

国道3号Woodville近くから下写真のような未舗装路をひたすら10kmほど登るとWind Farmにつく。とても狭くて急な砂利道を進む箇所があるうえ、対向車もたまに来るので注意が必要。

そしてこの発電所から国道へもどるときに記録したのが↓↓↓これ!!
総走行距離212121km この日の走行距離212.1km。すべて21となるように前もってそろえた。

Palmerston Northで昼食。相変わらず雨はやむ気配はない。太平洋側のNapierからTasman海側のWanganuiまで車を走らせる。Wanganuiに午後3時に到着したが嵐のような雨。車から降りるのもいやになったのでもっと車を走らせてNew Plymouthまで行くことにした。

New Plymouthについたのは日も暮れた午後6時過ぎだ。雨が降り視界がとても悪く、宿泊する予定のYHの場所を探すのに標識も見えにくく大変苦労した。ようやく到着するとYHの中はなつかしい香りが。従業員の女性とその人の小学生くらいになる子供がなんと巻き寿司を作っていた!学校の課題だそうだ。日本人の私が到着すると寿司の本場からの自分は大歓迎された。とはいうものの今まで寿司などつくったことない。

すしを作っているニュージーランド人の隣で私はカレーライスを作っていた。カレーを食べ終わるとようやく不思議な巻き寿司が出来上がり、宿泊者3人と従業員親子の5人で寿司の試食会が始まった。ちゃんと日本製の寿司酢を使っていたが、量が少なかったらしく酢飯になっていない。巻いてある具はきゅうり。日本ではなかなか味わえない不思議な巻き寿司を楽しんだ。



2005年07月29日

Paritutu Rock
YH横を流れる小川には、うなぎがいるということなので朝食後に餌をあげにいく。

朝食で残ったパンやくだものを水面にかざすと太さ5cm以上もある大うなぎがうじゃうじゃ顔を出した!日本で食べられているうなぎよりも倍以上の大きさ。

まずまずの天気と判断し、車で1時間のMt.EgmontまたはTaranakiと呼ばれる富士山にそっくりな山の中腹まで行ってみる。Mt.EgmontとTaranakiの両方の呼びかたがあるがマオリ後での呼び方か英語名の呼び方かの違い。原住民マオリ族にとっては聖なる山であり彼らはこの山に登山しないと聞いた。今でも登山することに関してよく思わないマオリの人がいるということだ。

装備も体力もなく、登山することは全く考えていない。富士山のように中腹まで車で登ることができるのでそこまでとりあえずは行ってみる。朝は晴れていたのに山に近づくにつれて雨になってきた。晴れていれば虹の向こうにはTaranakiが見える予定だった。

中腹までの道路はいろいろな方向から延びているがそのうちのひとつNorth Egmontに到着。標高がかなり高いらしくとても寒く雨も降っている。駐車場周辺にはたくさんのトレッキングコースが整備されているのでそのうちのひとつである簡単なコースを雨の中歩いた。

雲の中なので何も景色はみえず、仕方なくTaranakiを後にする。
一度YHに戻り昼食を食べた後、地元の人に教えてもらったNew Plymouthの見所を廻ることにした。

町から車で5分の所に突然あらわれたParitutu Rockという高い岩。周囲に同じような岩はない。頂上まで登れると聞いたのでチャレンジした。駐車場に車を止め、登り口の注意書きを見るとなにしろ危険なので気をつけること。と。

登りはじめから頂上までの間、平坦な道は一切なく、常に岩場をよじのぼる感じだ。気を抜くと冗談ではなく転げ落ちてしまう。人とすれ違うのも大変な作業だった。

↑↑↑登っている途中に真下を撮った写真。下のほうに道路が見えます。本当の絶壁です!!

頂上は360度絶景が見渡せる最高の場所。遠くには午前中行ったTaranakiが見える。
富士山にそっくりということもあり映画「Last Samurai」の撮影地にもなった所。このNew Plymouthの町は映画撮影されている最中はたくさんの日本人エキストラやハリウッドの有名人が見られたらしい。

風は強いが日差しが暖かく頂上で1時間くらいボケッとした。日が傾き始めた3時半頃に下山を開始。岩をよじ登る行きとは違い下山するのはとても難しい。この岩の性質で少しでも水分がつくとツルツルすべる。



2005年07月30日

Castle Rock
New Plymouthに2泊してから次へ進んだ。なんてことないNZらしい田舎風景の中、ひたすら北へ向かう。どこへ行こうかあまり気にせず走っていたが地図上では地名も載っていない何もみどころのなさそうなTe AwamutuのCastle Rockに寄った。

NZらしい牧場風景を走ると突然大きな岩Castle Rockが現れた。

ロッククライミングの名所らしくそのための設備が整っている。

↓↓↓岩の頂上まで登るには装備をしてロッククライミングをするか、
     もしくはグルッと遠回りして普通の道を通るか。





2005年07月31日

ロトルア Okere Falls
1日おきにしっかりと雨が降ってくれる。ゆっくり車を走らせ硫黄の香りたっぷりロトルアに向かった。


ロトルアの町から湖を挟んでちょうど反対側にガイドブックにも載ることのない大迫力の滝がある。Okere Fallsと呼ばれる滝は、滝というより超急流の川といった感じだ。

駐車場横からまっすぐの階段を下るとOkere Fallsに到着。

階段を下りたすぐそこにかろうじて残っている柵があるが、その向こう側は、流れに飲み込まれたら命はないと思われる急流がまっている。

柵から体を乗り出して滝の奥をみると轟音と迫力で恐怖を感じる。


ロトルア湖畔沿いの国道33号を北上して、Te Ngae、Moureaを通り過ぎた所にOkere Fallsがある。そしてこの周辺は地熱地帯なので観光用に開放されていない自然の温泉が所々に湧き出ていて、地元マオリの少年やファミリーがその温泉で遊んでいる。





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